今日の福島民報の一面は飯館村が村を含む周辺7市町村のごみや除染廃棄物のほか、稲わらや下水汚泥の減容化も担う、仮設焼却炉の村内建設を受け入れたというニュースが載っていました。
建設予定地は蕨平地区の私有地で、地権者や地域住民には大筋で合意を得たとのこと。
除染廃棄物の仮置き場さえ決まらない自治体が多い中、飯館村の決断は本当に苦渋の選択だったと思います。
「福島復興につなげたい」
、「われわれの受けた恩を少しでも返したいという思いがあった。中間貯蔵施設も双葉だけの問題ではなく、福島全体の問題。少しでも減容化を進めるべきだと思った」
「拒んでいたら何も進まない。福島で出たものは福島で処理しなくては」
新聞に載っていた飯館村の人達の声が胸に沁みます。
除染というのは要するに放射能を遠ざける事。除いた放射性物質は減りもせずそこにあり続けます。
半減し終わるまで。
誰だって自分の家の近くに放射性物質なんておいて欲しくない。だから仮置き場でさえ住民の反対で建設できないのが現状です。
飯館村の決断も、ある意味福島で放射線を受け入れて生きる覚悟。
この勇気ある決断がこれからの福島にどう影響してくるかを、しっかり見ていきたいと思います。