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人に気持ちを伝えるという事の難しさ

人に自分の思いを伝えるという事はとても難しいことです。
仕事でも、プライベートでも、よかれと思って言った事が相手に伝わらなかったり、それどころか相手を傷つけてしまった、ということが私自身、少なくありません。
だから、本当に誰かに何かを伝えたいと思ったら、良く考えて準備し、行動しないといけないのだと思います。

昨日、用事があって東京に行きました。
高速バスで出かけたのですが、事故の渋滞に加え、新宿駅近辺での大規模集会のおかげで予定時間よりとても遅れての到着となりました。
後で聞けば、原発再稼働反対のデモが行われていたのだそうです。
帰りに、その光景を見る機会がありました。

…すみません。
私には何一つ、彼らの言葉は胸に届きませんでした。
車の上からハレーションの酷いマイクでリズムに乗って、歌のように
「原発いらない! 野田止めろ!」
と繰り返すだけ。周囲を歩く人達も多くが目を止めることもなく歩き去り、周辺を警備する警察官の何人かは耳を押さえていました。
アルタ前でのその場面しか見ていないからかもしれませんが、私にはその姿がただのパフォーマンスにしか見えなかったんです。
場の勢いとノリで自分の言いたいことを垂れ流すだけ、誰かに伝えようという気持ちや、聞いて貰おう、理解してもらおうという思いも伝わって来ませんでした。

歴史上、デモという行為が歴史や政治を大きく変えた例を私は知りません。
デモから始まって…最終的には武力で、という例はあっても。
デモというのは発信力だ、とよく言われますがそれは逆に言えば、誰かが変えてくれるのを待っている行為。
自分の力で、誰かを助けたり、何かをするのを諦めた人が、自分の無力さや怒りをぶつける為の行動、それがデモではないでしょうか?

繰り返し、繰り返し反原発のデモが行われていますが大飯原発は再稼働を開始しましたし、でたらめな政治家のでたらめな行動は今も続いています。
何もしていない私が、偉そうなことを誰かに言える立場ではないと解っていますが、それでも。デモではない何かでその人達の力を使うことはできないかな、と思ってしまいます。


デモに参加された方を貶めるつもりはまったくありませんので念の為。
あくまで私個人の意見です。
ちなみに原発の再開についても反対ですし、緩やかに原発はその役目を終えていくべきだとは思いますが。

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