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福島県産生理用品の噂

昨日、メトロノームさんからこのようなコメントを頂きました。



色々思うところがあったのでこちらで回答させて頂きます。

まず、先に結論。
「棚倉町の生理用品が被ばくと呼べるほどの危険性があるというのはデマです」

棚倉町についてですが福島原発から南西約70kmの所にあります。
栃木との県境にも近く20kmほど南に下ると栃木県に入ります。
こう言われてもピンと来ないかもしれませんが、福島県を両手を横に広げた人に例えた場合左手先のあたりが福島原発、田村市は左ひじくらいで、福島市は頭、郡山市は胸、会津若松市は右ひじ、飯館や、南相馬などが左肩。棚倉は左足膝くらいでしょうか。
かえってわかりづらいでしょうか?
原発から流れた放射性物質は風に乗って北西に流れ、その後、山に挟まれた平地を落ちる形で南に下って行きました。
棚倉はその南に流れた一番下あたりになります。
現在2月9日時点での棚倉町役場での環境放射線数値は0.21マイクロシーベルト/hとなっています。
工場など建物内の数値はこの約半分以下と見ていいと思いますので0.1前後ではないでしょうか?
この0.1マイクロシーベルトというのは年間を通しても現在、もっとも厳密な基準である年間1ミリシーベルトに達しない数値です。

なお私もネットでこの件について以前見た記憶がありましたので調べてみました。
事の始まりは昨年8月のツイッターである方が書き込まれたつぶやきでした。
無断引用は悪いので要約させて頂きますが
「Tw上で最近話題に上がった某メーカー生理用品を固有番号調べたら福島工場。
ガイガーカウンターを当てたところ数値が急上昇!室内0.07μsv/hに対して製品開封後0.15μsv/h」
ツイッターには袋から取り出し、ナプキンに直接機械を当てている写真が出ていました。
これがすごい勢いで拡散、2ちゃんねるでも話題になり「噂の生理用品」という名前で一種の都市伝説化しました。加えて福島県の生理用品を使ったら「湿疹ができて血が出た」という人がいるという話も出たそうです。
ですが、その後専門家の方が問題の写真を見て
「計器の使い方を間違っている」と指摘。
その後、他の方が調査しても他所のものと同レベルの測定結果しか出ず、誤差の範囲内であるということで噂は収束しました。
その後の拡散も、当人の反論も無かったようです。
まとめの検証を見てもデマと思ってまず間違いないでしょう。
0.07から0.15というのも一般的な放射線測定器の誤差の範囲内ですし。
仮に放射性物質が付着していたということがあったとしても言ってみれば花粉症の人にとってのスギ花粉が枝一本分増えた、くらいではないでしょうか?

しかし、放射線の影響とか放射性物質が人にもたらす影響っていうのは本当に解りません。
まして私は専門家ではありませんので、絶対安全です。
と言いきることはできません。
それにキノコに関しては棚倉からでも基準値以上の数値が出ており、出荷停止になっています。
ですので、心配だと思われる場合にはご使用を避けられてもいいと思います。
ただ、原発から70km離れた工場で作られた品を使って影響が出るようであれば、それは福島県という場所全てが危険ということのように思いますが。

最終的にはメトロノームさんがご判断頂くのがいいと思います。
私の知っている限りの情報と考えを提示させて頂きました。
決して福島県産を使えと言っているのではなく、そう思う事を非難しているのではないのでご不安解消のお役に立てば幸いです。

ただ、不思議なのは収束から半年近く経つのにまたこの噂が流れているという事。
新しい根拠となる情報が出てまた広がったわけではなさそうですが。
震災後一年になろうかというのに今も、福島県の物はなんでも危ないと思われるのは、ちょっと悲しい話ですが。
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