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:†不吉な頭文字を並べる†:




*森ブロ様に載せた再録と再構成の詩。
*時に暗く時に切なく猟奇的な閑話集。
*今回の合言葉は『ヤ・ミ・ウ・タ』。



【:†此れにて序章は産声を上げる†:】



『これよりお立ち会い頂きます短譚は』
『夜の前夜祭ならぬ前菜で御座います』

『四文字の不吉な言葉を頭文字に据え』
『言の葉に綴られる世にも不気味な譚』

『色とりどりの毒と闇色を宿した音色』
『皆様のお気に召して頂けたのならば』

『書き手にとっては最上に御座います』
『さてさてそれでは開演に御座います』





【壱】

闇歌病み歌止み歌
三つ数えて呪い歌
歌い狂え禍禍と候
祟りも興となりや

(さぁ、狂宴を始めましょう)





【弐】

やがてきえゆく
みんなのために
うたっておくれ
ただひとりきり

(そして、誰もいなくなった)





【参】

やっと見付けたのに
見つめ合えない現実
打ちのめされ御破算
足して引いて全て零

(結局は臆病な泡沫の結末)





【肆】

八千代千代やら矢継ぎ早
三日三晩と見詰めど未遂
虚ろな現世移ろいて鬱々
多少の他力本願他言無用

(そうやって廻っていなよ永遠に)





【伍】

八つ裂きにしてやろうか
皆殺しがお望みだろうか
潤わせてこの心その命で
爛れて行くの闇色の傷跡

(嗚呼、此れこそが修羅の真髄)





【陸】

優しい色すら消えた過去
未来すら望めない魂一つ
薄紅色の出会いと別れを
唯々虚空から見下ろして

(繰り返し繰り返し、宛も無く)





【漆】

やがて歌も終わりを迎え
三日月の夜に静寂が降る
歌を記し奏でるなかれと
旅人の魂の声が喪に服す

(これにて、開幕に御座います)





【零】

矢張り此岸は醜悪過ぎて
御霊さえも昇れず仕舞い
虚ろに深く重く身は沈み
松明を片手に愚者が哭く

(それはとある異国の異形の物語)





『終演の無い悪夢と終焉の有る現実は』
『果たしてどちらが醜悪で陰惨だろう』

『より楽しい方へ楽しい方へ進む内に』
『帰り道を無くして彷徨うは人間の性』

『その先に待ち構えている闇を知らず』
『その先に蔓延り横たわる死を知らず』

『死して尚滑稽さを見せびらかす姿は』
『宛ら道化の様に御座いませんか皆様』

『どうか、決して帰り道をお忘れなく』
『夢から逃げ切るまでが悪夢の真理故』






話題:☆ハロウィーン★2013☆


はい。皆様こんにちは♪
最近更新速度が一気に低迷していますがノロノロと生きてます燈乃さんですっ!!

さて。今回はハロウィンの『序章(或いは前菜)』と言う形で、断片的で短い作詩を載せてみました。ちなみに、頭文字に『ヤ・ミ・ウ・タ』の四文字を入れるバトンは、実際に前のブログで有ったものです。

今回は昔の作品の再録と再構成も兼ねて、文章を足したり引いたりしてみました。

各々の四行の作詩の中には、勿論各々の世界観が有りますが、頭文字に宛がわれた文字のままに、各々にそこそこ不気味で不吉で後味の悪い仕上がりになってます(笑)

今月末までのハロウィン期間は、多分今回の様なじわりじわりとした感じの創作文を多く載せるかと思いますが、お付き合い頂けると幸いです。去年辺りはイラストとスプラッタな創作文を載せましたが、今回は輪を掛けて色々歪んでますお楽しみに♪



ではでは、今回はこの辺で☆



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