スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

:†紅く色めく相思の君†:




夏の陽射しの遠ざかり始めた兆しにて。


野に燃える様に佇み風に揺れる君の紅。


葉の時期には花も無く逆もまた然りと。


家に呼べば火事になると称されつつも。


故人の傍らに寄り添いて亡骸を見守る。


不吉な異名を幾つも身に連ねながらも。


彼岸と此岸との狭間に幽玄に咲き誇る。


限りある別れを経て廻る御霊の道標を。


その鮮やかに燃え上がる花弁に灯して。


時に身に宿る猛毒すらも糧として捧げ。


魂の「再会」を切望する言の葉を託し。


天上の花は地上にて静かに風に揺れる。







【彼岸花の異名】
幽霊花・死人花・地獄花・剃刀花・捨子花・天蓋花・曼珠沙華(天界に咲く花)・リコリス・狐の松明・狐のかんざし・狐花・雷花・毒花・痺れ花・葉見ず花見ず他多数。

【彼岸花の花言葉】
『情熱』・『独立』・『悲しい思い出』・『再会』・『あきらめ』・『想うはあなた一人』・『また会う日を楽しみに』


写メ図解:彼岸花立姿。最盛期真只中。
(※実家前の小路にて。妖艶な炎の色)



*
前の記事へ 次の記事へ