このサイト(ブログ)ではまだ出している方のなのですが、私は好きなものを語るのが苦手です。
ただ、自サイトもあと少しになりましたし、後悔のないように、少しすきなものについて語ってみようと思います。

アニメ
少女革命ウテナ


あらすじ

幼い頃に会った王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる姫宮アンシーと出会う。エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちに巻きこまれ、ウテナもまたこの決闘ゲームに参加し、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく…。


あらすじ読んであらためてわけわからないな、と思いました。
このアニメは1997年に放映されたものなのですが、当時6歳の私はわかわからないなりにこの世界観に惹きつけられ、視聴していました。
あらすじからもわかるように、現実世界を舞台としていながらも、「鳳学園」のみで完結されている独自の世界観があり、大人はほとんど登場しません。それに鳳学園が全寮制なせいもありますが、キャラクターの背後にあるはずの家族というもののにおいがまったく感じられず、十代の少年少女(というと違和感があるのですが)のみで世界が成り立っています。

重力を無視した建物群、影絵少女、現実ではありえない描写や状況の数々が描かれ、物語のカルト的側面が強く強調されています。
ジャンルとしてはセーラームーンやプリキュアなどの美少女変身ものかな、とも思うのですが、性別を超えてウテナが『王子様』になる意義、それぞれの描く『世界の果て』や『永遠』とはなど哲学的テーマが散りばめれ、物語の終盤に向けてその色が濃くなってきます。
高三の時に一話から劇場版『アドゥレセンス黙示録』まですべて観返したのですが、いまだに最終話の意味は完全にわかりません。ほとんどわからないと言ってもいいくらいです。ネット上に数々の解釈論のページが多くあるので、それを読んで理解を深めるのも非常に楽しかったです。
ちなみにこの『少女革命ウテナ』は劇場版まで観ないとウテナを観たといえないつくりになっています。ストーリーではなく、その哲学的問いの補完が劇場版で示されていたりするからです。
それにしても、劇場版を含めて夕方6時台によくこんなシーンを放送することができたな、というような場面がちらほら。容易には理解できない最終話、あるいはストーリー全体などから、純粋に子供向けかといわれるとうーん、と唸ってしまいます。

ブルーレイの完全版が去年発売されたことから、やはりまだ根強い人気があるのだな、と思います。
好き嫌いがはっきり分かれる、というか、原作者の方もおっしゃっていたのですがわからない人にはさっぱりわからない。ただ年齢関係なくハマる人はハマるという作品ですが、私は非常にハマってしまいました。
就職したら、ボーナスでDVDボックス買おうと思います。