今朝はやっと本当の秋風が部屋を流れていましたね。
このまま「天高くマギー肥える秋」に突入だい!

いえいえ、11月になってもあまり気温は下がらず、
冬は雪が少ないって、誰かが教えてくれましたね。
だっったら、夏服で通すぞv(^o^)

こんな時期、ふと思い出す友達がいます。
まだマギーが20代の初め、神戸でつるんでいたインドの女の子です。
マギー達日本人が、長袖ブラウスにカーディガンを羽織る10月の終わり頃に、
彼女は袖なしのワンピースを好んで着ていました。
「寒くないの?」
マギーは軽い冗談で、彼女の剥き出しの上腕をペタペタ叩いていましたね。
彼女は嫌がるでもなく、通りで2人でキャーキャー騒いでいました。
すれ違う通行人には随分奇異に映っていたことでしょうね。

彼女とはよく買い物に一緒に行きました。
極自然に手引きしてくれるし、服も選んでくれました。
欲しい物を訊いたり、デザインや色を教えて貰ったり、見立ても良かったですね。
2人の希望が店員さんに伝わらなくて困ったあげく、
「これ!」と、彼女が知っている少ない日本語で指差して伝えるんです。

彼女には当時人気の日本の男性歌手がいました。
それを知っていたマギーの母が、彼が神戸に来ると新聞で見つけ、チケットに応募。
幸運にもそれが当たりました。
大好きな歌手と握手したって、彼女は大喜びで報告してくれました。
誰に教えられたか、サイン色紙まで持参して行きました。
彼女の名前と彼女へのメッセージ付のサインを、その歌手はしてくれました。

彼女のお宅で、今なら普通にインド料理の店で味わえるご馳走をいただきましたね。
お返しに彼女を我が家に招いて、母がちらし寿司と澄まし汁を彼女に出したら、
「ワオ! 味噌スープ!」と彼女。
澄まし汁と味噌汁との違いを、マギーは旨く英語で説明できなかったけど。

母の思いつきで、彼女にマギーの振り袖の着物を着て貰いました。
彼女は大喜びで、「“Japanese dress!”」を連発していました。
母はマギーにも着せて、彼女と2人を玄関に立たせて写真を撮りました。
通りすがりの見知らないおばさん達が立ち止まって、不思議そうに見ていました。

それから数年後、家族で彼女は香港(ホンコンってこんな字書くのね)に引っ越しました。
それからのちょっとした面白い話もあるんですが、それはまたいつか。
障害者差別がまだ問題視されていなくて、バリアフリーも声高に叫ばれていないあの頃、
彼女は極自然にマギーと付き合い、マギーを手引きしてくれていましたね。