ここへ来るのは4日ぶりですね。
元気だから安心していてね。
とは言え、15日の作業所では、少し体調が悪くなって、
昼食後、作業所の車で檜と一緒に言えまで送って貰いました。
夜中にふと目が覚めたら、生きていられる年月をつい数えて怖くなるので、
朝までしっかり寝る様に、23時から5時まで夢の中にいられる時間配分をします。
それでも4時前には目が覚めてしまいます。
横に寝ている檜には申し訳ないけど、そう言う時は携帯でサイト巡り。
実際、うるさいってたまに叱られます。
けど、夜間は補聴器を外して、乾燥剤に入れなくちゃならないし、
マナーモードでは聞き取れないし、檜、我慢しとくれ。
愛する妻の為でしょ?
今回のことでは、ひょっとしたらマギー以上に檜が狼狽えているかも。
良いと想うことをネットで探し、そのURLをマギーに送って来るは、
シナモン先生がいよいよ食事制限をし始めたので、檜があれは駄目、これは駄目って。
次の診察の時に、シナモン先生をへこましてやるって、マギー以上に意気込んでいる。
マギーにできることは、毎日陽気に暮らすこと。
福祉実践教室でも蜜柑狩りでも、頼まれたり誘われたりすることにはなるべく参加。
誰かの為にできることをして過ごしましょう。
あ、これって長生きしたいマギーにはかえって不利かな?
だって、良い人は次の世界でも欲しいし、憎まれっ子世に憚るって言うでしょ?
長生きしたけりゃ、人から嫌われる必要があるのかもね。
13日、4時くらいに目覚めて、何となく2016年3月のツイートを振り返ってみた。
あの頃は通院先は2軒だけで、殆ど毎日仲間とSkype三昧。
その時の何人かは次世界に旅立ってしまった。
次はマギーね。
最後の日記から一週間。
これを読んでくれてる静岡の友達から、心配して電話。
“strain every nerve”
「極力努める, 全神経を緊張させる, 全力を注ぐ」
そのつもりなんですがー(T_T)
ちょっとした嫌なことがあって、先週は珍しく落ち込んでいました。
その上、体調も優れなかったし。
何もしないで良いのなら、何時間でも何日でも眠り続けていたいってね。
けど、そんな弱音吐いたらチャンスは二度と巡って来ない。
何よりマギーらしくない。
さあ、今日もやるぞ!
11月5日、隣の(刈谷)市の小学校に行きました。
6年生の福祉実践教室の点字担当でした。
点訳ボランティアグループの人達が子供達に点字を教え、
子供達が書いた物をチェックするのがマギーの務めです。
自分の名前を打った後で、余裕のある子には自由文を書いて貰います。
子供の名前にも社会が反映しますね。
女児は可愛くてアニメチックなのが多く、
男児には武士みたいな古めかしく勇ましいのが付いています。
一文字違いで政治家と同じ名前の男児には、
「将来は君の手で日本を良くしてね」
とコメントを付けると笑って「はい」ですって。
自由文では、部活や好きな爬虫類、マギーへの質問を書いてくれたので、
授業の終わりのスピーチでは、彼らの自由文から、視覚障害者のバスケや国際ヨットレースについて、
マギーの歴史(弱視から全盲になった経緯、就いたいくつかの職業)を。
そしてマギーから子供達へのお願いをも伝えました。
白杖のマギー達にだけじゃなく、妊産婦や乳幼児連れの人、高齢者など、
ヘルプマークを付けている人にも付けてない人にも親切にしてと。
はい、リュックのヘルプマークを皆に見せて。
その小学校には、鉛筆に手足が付いたキャラクターがいて、
「本気、元気、正直」ってスローガンも。
「これ、ちゃんとみんなの方に向いてる?」と、その紙を掲げて、
「このキャラクター好きになりました。
何より、『本気、元気、正直』って言葉に感動しました。
大人になってもずっとこの言葉通りでいてね」
スピーチをそう結んで、素直に頭を深く下げました。
近所の子供達が幼稚園に通い始めました。
白い丸襟の紺のスモックをマギーも着てみたかった。
何故マギーだけ幼稚園に入れないのか、母に訊きました。
「あの子達はあんたほど賢くないから、小学校に上がる前に幼稚園に行くんや」
母はそう説明しました。
確かに彼等より早いうちから字が読み書きできました。
けど、あなたももう分かっている様に、
弱視だったから幼稚園に受け入れて貰えなかっただけでした。
それを身をもって知らされたのは小学校に上がった時。
幼稚園で教わったお遊戯や簡単な折り紙をクラスメートが楽しそうに。
今なら統合教育も極当たり前だけど、あの頃は障害児を家に閉じ込めて置くのが普通。
だから、盲学校の先生が各家を訪ねて、親を説得していましたね。
我が家にもそんな先生が何度も訪問されました。
母もマギーを盲学校で学ばせるつもりでした。
そのことで母と祖母とが毎日揉めていました。
全盲じゃないんだから、普通校へ行かせたい祖母。
だから、皆に負けないよう、幼い頃から難しい漢字を祖母はマギーに教え、
面には平仮名、裏には片仮名とローマ字が書いてある積み木を与えました。
絵本も日本昔話のを買い与えました。
マギーは一般校で学びました。
目が不自由なことでマギーが虐めに遭えば、祖母も気持ちが変わるだろう。
家庭円満の為に、短期間でも良いからマギーを入学させて欲しい。
母の切ない頼みを校長は断り切れなかったんですね。
そんな訳で、皆に付いて行くのにマギーなりに苦労し、虐めにも負けませんでした。
と言うより、自分は皆とは違うからそれもやむを得ないと納得していましたね。