すっかり秋になりましたね。
明日から十月だもん、当たり前か。
それでも台風の気配か、天気予報で言ってた午後からの雨の所為か、
ブーゲンビリアと耳鼻科への往復の路、
陽射しはまだ突き刺す様で、風は少し重かった。
数年前のこの季節とは違い、道端の草の匂いも爽やかじゃない。
空は青いけど、雲が多いとブーゲンビリアが教えてくれた。
白い長袖Tシャツ、
濃いめのベージュのパンツの裾にはボタンが3つ、
空かしレースのクリーム色のニットベストにしてみました。
黒の小振りリュックにベージュの靴。
もう少し鮮やかな色の服装がよかったかな?
リビングでは聞こえなかった雨の音。
トイレの網戸越しからなら、補聴器マギーにもちゃんと分かる。
妙にロマンティック。
と、とても幸せ気分で、月1食事会から帰って来たら。
こら、我が家のドアステップの真ん前に違法駐車するな。
それも2台縦列に。
家に入れないじゃないか。
110番したら逃げる様に立ち去るな。
頭くらい下げて行け。
こっちが全盲と分かっていつも車停めるんなら、
たとえ我々が車を白杖で叩いてもミラーを壊しても、文句言うな。
違法駐車する人はいつも同じか?
我々が全盲だからってそうするなら悲しいじゃないか。
いくらマスコミが障害者理解と叫んでも意味ないよ。
障害者も、少しくらい新聞に載ったとか、
TVですごいねと言われたくらいで、でかい顔するな。
その皺寄せが何でもない暮らししてる我々に来るんだぞ。
警察ももっと早く来い。
通報してから25分も経ってるぞ。
おまけに、こっちを傷付けたくないからか、
全盲だと伝えているのに、少しは見えるのかって訊いて来る。
車で送ってくれた羊歯が車種とプレートのナンバーを読んでくれたと説明したのに。
“stretch”
「誇張する, のす, 大の字に倒す, 懲役」
のすってのが気に入った。
大の字に押し倒したろか。
本気で怒ってます。
花柄半袖シャツと黒の短パン、シュシュで纏めた髪で座ってる。
そろそろ風鈴しまわなきゃ。
いえ、今月いっぱいまでこのままにしとこう。
優しい風が部屋を渡から。
夕方から朝方まで鳴く虫もその種類が代わって来た。
いつまで鳴いてくれるのかな。
昨日は今月5回目の作業所。
ムードメーカーと前に書いた彼と同じ部屋で、仕事中、アニメの話で沸いた。
昼の休憩では、茉莉がオカリナを披露。
とても小さな鶴を折って見せてくれた器用な彼女の双子の姉妹・カンナは、
ラジオで語学を勉強しているとかで、フランス語で挨拶。
カンナは洋楽も好きだそうだ。
ああ、作業所の仲間にも名前付けてあげなきゃね。
降るか降らないか、半々の確率の中、無事に耳鼻科から帰って来ました。
空の説明がいつもとても上手なハマナスに寄ると、
マギーを迎えに来る時は、まだ青い所があったものの、
二人で歩き始めた時には、南のそらから雨雲がもくもく湧き上がって来ていました。
早朝、余りにも清々しかったので、少し気が早いかなと思いながらも用意したのが、
長袖のTシャツ、パッチワークのデニムのロングスカート、空かしレースのベスト。
やっぱり気が早かったかも。
雨を思わせる湿気を含んだ、殆ど動かない空気に暑かった。
一時期を思うと姿勢が良くなった。
以前の様にしっかり歩けているっ、てハマナスが言ってくれました。
かなりお世辞と励ましでしょうけれど。
報告したいことは他にもあるけど、ともあれ、コーヒーと読書にします。
他人と関わりたくない、所謂人間嫌いさんは何故そうなったのでしょうか?
幼い頃の家庭環境、学校や社会で出会った人達の影響でしょうか?
そうかも知れません。
けど、それらを消化し、栄養元にして愛の心に育て上げるのはその人自身です。
マギーはそう堅く信じています。
人には動かせない宿命があります。
ただし、そこに行き着くまでの運命はその人がいじることができます。
味付けの工夫次第で料理が美味しくなるのと同じです。
望む望まないに限らず、マギーと袖刷り合わせてくれた皆さん、
マギーに人を信じる幸せを教えてくれて有り難うございます。
虫の音が降り注ぐ秋の真夜中、マギーは感謝のハイネになっています。