気温も隠元も温かい

ここの今日の予想最高気温が13℃。
朝から降っている雨も手伝ってか、数日前からよりは暖かい。
電気座布団に膝掛け、半纏でこれを書いている。
キーボードの指先も心なしかスムーズに動く。

耳の聞こえもかなり満足。
一昨日、隠元と訪れた補聴器屋で再設定して貰ったのが良かったのね。
暫くぶりの聴力検査では、やっぱり右耳の力が落ちていました。
左は籠もり気味になっていたので、トーンを少し変えて貰いました。
少しざらざら感が一昨日は気になったけど、今朝はもう慣れました。
檜のくぐもった声が前よりはっきり聞こえるのが何より良い。
次は2ヶ月先に隠元がまた付き合ってくれるって。
欅の事業所が、コロナ禍中で市街へのガイドができないのでとても助かります。
隠元、迷惑掛けますが宜しくお願いします。

静かで優しくそして気高い妻の一冊

44年連れ添った妻を看取る男の小説を今読み終えた。
看護の辛さとか日に日に弱って行く妻の様子を書き表すのではなく、
家事や育児を全て妻に委ねて仕事一途の典型的昭和の夫が、
妻やそれぞれに自分の道を生きる娘を通して、家族の愛に目覚め人生観をゆっくり変えて行く話。

妻は男に料理や洗濯、掃除のこつ、彼女が大好きな蔓薔薇の手入れ方を教え、
孫息子はヘアドネーションを知って、学校の許可を取り、髪を伸ばす。
そんな彼の優しさを理解しない主人公を長女は最初、自分以外の生き方を認めないと攻めるが…。
マギーがあれこれ言うより、あなたも読んでみませんか?
点字で読んだので著者名の字が分からないので題名だけ。
「妻の終活」です。

家庭緩和ケアを望む妻を男が、最初で最後のお姫様だっこしてトイレに連れて行く下りが、
マギーは最も好きでした。
父がもし母を先に看取っていたとしたら、主人公の様な行動はできなかっただろうな。
妻が貫き通した人間の尊厳も同じ女として理解できる。
妻の気高さを象徴する薔薇の香りが漂う一冊でした。
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