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ツイッター小説

ツイッター小説用に書いた習作です。
ツイッター用に小説を書くと120字で区切らなければいけないので、勉強になります。
私は地の文がとにかく長く、文を切ったり削ったりというのがとにかく苦手なのですが、120字と制限があると、その中で否が応でも表現しなくてはならないので、簡潔に表現せざる得なくなります。
そんなこんなでツイッター小説楽しいな、と思っています。
が、長くなりすぎて、ツイッターのTLでたれ流すと公害になりそうなのでこちらに載せては、目標達成できていないのですが……(^-^;

竜二と華耀子の小話です。『スタート・ゼロ』後の7月半ば。
追記からどうぞ。
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おまけ

10万打記念小説後のふたり。SSです


(半径3メートル離れているふたり)
「今日、部屋行ってもいい?」
「ダメダメダメっ。ぜったいダメ!」
「何で?」
「なんでもっ! いろいろいそがしいし、とにかくダメなものはダメ。ダメったらダメ。ダメダメダメ」
「じゃあもう行かない」
「えっ……!」
「…………」
「…………」
「……ずっと来ないの?」
「だって来んなって言ったじゃん」
「来るなとは言ってないけど……」
「じゃあ行っていい?」
「………………」
「………………」
「…………もう、ああいうことしない?」
「(アンタが部長と仲良くしなければたぶん、きっと、おそらく。まあその時になってみないとわからないけど、一応)うん」
「……えっと、いそがしいから、ご飯作るのとか手伝ってくれる?」
「俺、何もできないけど」
「ちゃんと教えてあげるから」
「じゃあやる」
「(素直でかわいいかも……)この前の、アルバムの写真、一枚くれる? 一ページ目のかわいい写真」
「アルバムごともってけば」
「じゃあ、持ってきて」
「持ってく」



けっきょく、ほだされている香代子。けれども忙しいと言った手前、素直に来ていいよと言えません。
かわいいって思わせて、警戒心を解くという由貴也の計算です。
今度こそ部屋から追い出されるので、由貴也は当分手を出さないと思います(^-^;

以下、コメントレスです。
ありがとうございました!
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聖夜の追憶

ほんの出来心の竜二と華耀子の小話。
次の『スタート・ゼロ7』が半分くらいまで書きあがって、ふー残り半分だ!と思ったら書いてました。すみません。
竜二が前回の『スタート・ゼロ6』で香代子にあれこれ言ってたあとでは上げるのが何だか気まずいです(^-^;
華耀子視点で『スタート・ゼロ』から大体半年とちょっと後の未来の話です。
追記からどうぞ。
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SS

日記、書くことないからSSでも書こう!と思い立ったのが昨日。けっきょく書き終わらず日記上げられないという本末転倒な事態になってしまいました(^ω^;)
やっと書き終えましたので、お付きあいくださる方、下からどうぞ!
由貴也高三、冬。古賀家でのワンシーンです。








「髪、邪魔じゃないのか」
 参考書に視線を落とし、数学の問題を解いていると、巴の手が伸びてきて前髪をなでるようにかきあげられた。
 外は冬晴れだが風が強く、二人きりの和室を木枯らしの音が満たす。けれども室内はストーブがたかれていて温かく、目の前にはやわらかな湯気をたてる湯飲みがふたつ置かれている。志望大である国立大の二次を控えた冬の日、驚くほど平和な時間だった。
 由貴也は部活を引退してから古賀家で巴の家庭教師を受けていた。高校受験の時もあまり勉強せず、高校に入ってからはなおさら勉強していない由貴也はとにかく効率的に短期間で学力を上げなくてはならなかった。山のようなスポーツ推薦をひとつ残らず蹴ってしまった由貴也にはもう一般入試しか残されていない。とはいえ教師面したよくも知らない大学生と毎日のように顔を合わせるのはまっぴらだったので、親が連れてきた巴を選んだ。
 やわらかい動きで巴の手が離れていく。ずっと巴には近づかないようにしていた。ふられたあの時からずっと。オフシーズンならそこまで余裕がないわけではなかったのに、部活を理由として古賀家の行事もすべて欠席した。
 一年以上経ってやっとこうして顔を合わせられるようになった。触れられても従姉としてのスキンシップだと理解できるようになった。この家に漂う壮司と巴の気配が身をさいなまなくなった。幼い頃の記憶が由貴也をわけもわからない焦燥に掻き立てなくなった。あの頃に戻りたい、と。
「……平気」
 巴の白くたおやかな手から目を離して、いつも手首につけているヘアゴムをとった。何の変鉄もないヘアゴムだが、退色して元は黒だった色が藍色になっている。夏のインターハイ以降、走るときはいつもこのゴムで結んでいるから無理もない。
 ――美容師さんに髪切ってもらいなっていったじゃない。
 脳裏に真夏のグラウンドでの記憶がよみがえる。
 ――目、悪くするよ。ゴムあげるから結んだら?
 そういって彼女はインターハイの日、由貴也にこのゴムをくれたのだった。自分は結んで、と返し、髪をくくる手までも欲した。
 巴に拒絶されたときから、自分は巴と同じように優しく触れてくれる誰かを欲していたのだと思っていた。巴の隣で笑って一番幸せだった幼少期に戻ったような気になりたかった。
 けれどもどこがどう間違ってかげんこつ、ビンタを喰らわせられ、景気づけに背中を叩かれ、挙げ句に髪を遠慮なくぐいぐいひっぱって結ぶようなまったくもって優しくない手の方を思い浮かべるようになってしまった。
 その果てにこんな自分がどうなるかわからない場所に帰ってきて、おとなしくお勉強をしている。何がうれしくてあれほどなりふり構わず欲した巴と毎日のように顔を合わせているのだろう。まったく、自虐的にもほどがある。
 それでも、自分はここに戻ってこなければいけなかったのだ。もう巴が好きではないのだと確認するために。
 ゴムを口に食わえてから髪を手で適当にまとめる。毎日、走る際にはこうしているのでもはや習慣に近い。部活を引退した後もいくつか小さな大会に出たが、その時もこうして結んでいた。髪がうっとうしいというよりも、こうしないともう落ち着かないのだ。
 髪の束を通すとき、いつもこのゴムをもらった“最初”を思い出す。きつく結ぼうとされ、痛いんだけど、と自分は非難の声を上げる。
 ――だってアンタの髪、やわらかいんだもの。きつく結ばなくちゃ走っているうちにとれちゃうって。
 そんなささいなやりとりが、巴といた過去を愛しむのにも似て、やわらかくて温かくて、なつかしくて。きっとこの心の奥からにじみ出るような感情の名前は――。
 髪を通そうとゴムを広げたとき、パチンと軽い音を立て、ゴムが木目調の机に落ちた。押さえを失った髪が広がり、自由になった毛先が首筋をくすぐる。
 ゴムが、切れた。
 目を数回瞬かせる。色あせたゴムは伸びて弱くなり、弾力性を失って切れていた。半年間、毎日使えば無理もない。
 巴もまた音に驚いたのかこちらを見ていた。何気なく顔を上げると目が合う。
「直せないの、これ」
 目で切れたぼろぼろのゴムを指しつつ尋ねる。尋ねられた巴はといえば驚いた顔をし、あからさまに目を丸くしていた。
「切れたところを結び直せば直らないこともないだろうが……」
 驚きをとりあえずしまってという具合に、巴がゴムを手に取り結び直す。その細かい作業を由貴也は無言で見ていた。そして、なじるように思う。
 俺ではなく、アンタが悪いんだ。こうして髪が伸びて邪魔なのも、ゴムが切れて直してもらっているのも、巴とこうして相対しているのもすべてアンタが悪いんだ。
 アンタが近くにいないから、全部がうまくいかないんだ。俺のせいじゃない、と巴から直されたゴムを受けとる。もとあった結び目と、今切れた箇所を繋いだ結び目とふたつできていて、いびつだった。
「とりあえず直したが、いつ他のところが切れてもおかしくないぞ」
 いつ切れても、と言われ、由貴也はただじっとくたびれて限界を叫ぶゴムを見つめた。
 後少し、持てばいい。春まで待ってくれればいい。
「大丈夫」
 手のひらにのせられたゴムをそっと握る。
「春になったら髪、切ってもらうから」
 春になったら、春になったら、そうやって何度おまじないのように胸の中で唱えてきただろう。
 待ちわびた春はきっともうすぐそこまで来ていた。





原点回帰ともいうべきか、古賀家を訪れて巴と向き合う気になった由貴也です。
ですがさみしくてしょうがなくてつい巴のところへ来てしまったという理由も少なからずあります。
勢いにまかせてざかざか書いたので、いろいろ荒くて後日見直すとああー、と悶絶しそうな予感大!
次更新予定の『かざす花』番外編の由貴也視点でのワンシーンでした。


以下、コメントレスです。
ありがとうございました!
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コメントレス

こんばんは。
昨日は2週間ぶりの休日でした。
公開ゼミに行きまくっていたので、金曜日がつぶれていました。
同じ学生さんでももっとお忙しくしている方はたくさんいらっしゃるのですが、休日は家にこもってお休み!な私なもので……(^-^;
けっきょく昨日もゼミのエントリーシート書いたり予習したり、レポート書いたりしたら終了してしまいました。
続々と授業内テストの予定が上がってきているので、がんばります。


書いたものを投稿している『小説家になろう』さんの方でシリーズ機能というのがあります。
目次ページの上部、作品タイトルの上に小さく書いてあるのがそれです。(携帯版はレイアウト未確認です。すみません)
今まで長編2作は『かざす花』シリーズでまとめていたのですが、『初恋の君へ』をかざす花の従物として扱うには長すぎるなぁ、ということで、『立志院シリーズ』にしました。
立志院は論語の『吾れ十有五にして学に志ざす』が由来です。
高校入学って十五歳だし、いいよね!と思っていたのですが、立志院は中高一貫設定でした。つまり中学入学時はまだ十二歳!まったく立志じゃなかったです(T_T)
どこまでもまぬけです。

最近古いMDを引っ張り出して聞いています。
中学の時に好きだった曲とか聞いていると懐かしいです。
同時に、当時書いていた小説の(勝手に)テーマソングにしていたものとかが多いので、なかなか痛い思い出です(--;)


以下コメントレスです。
スクロールをお願いいたします。






→今日の20時前にコメントくださいました方


コメントありがとうございます!
隠し部屋ページですね。改装を機にいったん引っ込めておりました。すみません。
実は今のトップページレイアウトが携帯とスマホ、パソコンから見え方がまったく違うため、どこに設置しようか迷っておりました。
また見たいと言ってくださってとてもうれしいです。
ちょっとトップページのどこに置こうかはまだ悩んでいる状態なので、とりあえずこの日記の追記に置かせていただきます。
日記のカテゴリに『小話』を作りましたので、ご覧になるさいにご活用くださいませ。

見たいと言ってくださって本当にうれしかったです(*^^*)
ありがとうございました!
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