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それぞれのハロウィン

<破守の場合>
ロキ「クロウリー」
クロウリー「なんであるか?ロキ」
ロキ「ちょっとコレ飲んでみてくれねぇ?ハロウィンの仮装パーティーに出す飲み物なんだけどさ」
クロウリー「この色…トマトジュースであるな?」
ロキ「ああ」
ラビ「なになに?ロキの新しい発明品?」
ロキ「いや…今度のハロウィンパーティー用の菓子や飲み物を厨房の奴らと共同で考えてんだよ…そんでこれは試作品」
ラビ「何の変哲もないトマトジュースに見えんだけど…実は本物の血液だったりして」
クロウリー「!?」
ロキ「脅かすなよ、ラビ。大丈夫だって、それは正真正銘トマトジュースだから」
クロウリー「で、では…」

ゴクリ

クロウリー「……!?な、なんであるか!?こ、これは血の味ではないか…!!」
ラビ「えぇ!?マジ!?」
ロキ「よし。とりあえず成功だな」
クロウリー「な、な、な……私を騙したんであるか!?ロキ!!」
ロキ「いや、本当にトマトジュースだって。ただ、リコピンの量を抑えて、代わりに鉄分を多く入れてみた。コップ一杯飲むだけで一日に必要な鉄分を一気に摂取できる優れもの。当日は輸血パックの中に入れて売り出す予定だ」
ラビ「(ゴクリ)………おえぇ。あ、味改良しねぇの?」
ロキ「ハロウィンはトリート(菓子)とトリック(悪戯)が基本だろ?遊び心をふんだんに詰め込めって室長から許可は出てるし」
ラビ(コムイ…そんなロキの探究心をむやみに刺激するようなことを…!)
ロキ「ちなみにもう一つ俺が携わってんのが、このボーンキャンディー」
クロウリー「ぎゃぁぁああああ!!ほ、骨である!!」
ロキ「いや、だからアメだって。ただし、質量、形状ともに、本物の骨と同じに作ってある。これは大腿骨で、こっちは上腕骨。ちなみに頭蓋骨の中には脳味噌ヌガーも入れる予定だ。もちろんこれも質量、形状共に、よりリアルさを求めていこうと思ってる。あ、試作品食うか?」
ラビ「けけけけけけ結構さ!!」
フィア(ロキ…また傀儡師のクセですごいリアルで凝ったもの作ってる…)

当日、アレンが全て美味しく頂きました。


〜パーティー当日〜
フィア「へぇ、今回18歳トリオは揃えて来たんだ」
アリア「はい!ホームズと!」
ラビ「ワトソンさ!!」
ロキ「神田は?」
神田「……切り裂きジャックだとよ」
ロキ「なるほど。19世紀末のロンドンで揃えたんだな」
ラビ「そういうロキとフィアもおそろいだろ?」
フィア「ちっちっち。双子だからって同じ格好しても面白くないだろう?僕は吸血鬼でロキは怪人二十面相」
ロキ「今はな」
アリア「今…ってことはさっきは違ったんですか?」
ロキ「ああ。フィアが怪人の時は俺が吸血鬼。俺が怪人の時はフィアが吸血鬼やってんだ」
フィア「ま、これで見分けつくのはアリアぐらいだろうけどねぇ」
ロキ「あ、そういや俺の作ったお前らそっくりのドールとティエドール元帥が作ったアートをドッペルゲンガーとして会場内に何体か放ってるから、鉢合わせても驚いて失神したりなんか」
ミランダ「きゃぁぁぁああああああああああっ!!!」
マリ「おい!ミランダ!!しっかりするんだ!!」
ラビ「……若干言うのおそかったみたいさ、ロキ…」
アリア「きゃぁぁあ!!あっちにちっちゃいユウがいます!!」
神田「!?」
ロキ「あー…神田は主にティエドール元帥作」
アリア「抱っこして一緒に写真撮ってきます!!」
神田「ふざけんな待てこらアリアァ!!」
フィア「わー…凄い。ホームズと切り裂きジャックが追いかけっこしてる…」

結局神田も巻き込まれてアート・オブ・ミニ神田とアリアと一緒に撮影。
後日、現像された写真を見たリナリーが「家族写真みたい…」と、呟いたことにより、神田によって写真は葬り去られました。


<凍て花の場合>
優人「わぁ…!すごい!みんな似合うね!!」
アレン「そう言う優人も孫悟空の衣装似合ってますよ」
優人「アレンも猪八戒の衣装ぴったりみたいだね!!」
アレン「ええ。作ってくれたジョニーと天一達にお礼を言わないといけませんね」
天一「優人ー神田の着付け終わったわよー」
優人「おぉ…やっぱ三蔵の恰好似合うね、ユウ兄」
神田「チッ、オイ優人。俺は話なんてほとんど知らねぇぞ。坊さんが天竺に経貰いに行くってことぐらいしか」
優人「それが大筋だから問題ないよ」
アレン「優人、僕もこの『さいゆうき』という話をよく知らないので大まかでいいので話してくれませんか?」
優人「いいよー。えーっとねぇ、三蔵っていうお坊さんが、天竺っていうところにお経を貰いに行くんだ」
アレン「その三蔵が神田なんですね?」
優人「うん。それで、道中妖怪とかも出てきて危険だから、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の三人をお供に付けて天竺まで行くんだ」
アレン「歩いてですか!?」
優人「ううん。ジープに乗って」
アレン「じ、じーぷ…?」
神田「オイ、優人。三蔵ってどんな奴なんだ?」
優人「えっとね、よく沙悟浄に銃口向けて「うるせぇエロガッパ!!」って言いながら発砲する人だよ」
神田「なんだ。それでいいのか」
アレン「僕の猪八戒は?」
優人「沙悟浄めがけて笑顔でカメハメ波みたいなの発射する人だよ!」
アレン「任せてください!カメハメ波を出せるかどうかは分かりませんが、そういうのは大得意です!!
ラビ「ちょっと待って!!それ違う『さいゆうき』だよな!?発音はおんなじでも字は全く違うよな!?」
神田「うるせぇエロガッパ」
アレン「……なんか…もうすぐ出せそうな気が…」
ラビ「うわぁぁあああああ!!と、ところで敵勢力組はどうなってんさ!?」
優人「ああ…それなら神将の方がみんなで選んで…」

白虎「なんや牛魔王やて。ワイがラスボスらしいわ!」
勾陳「白虎…少し落ち着きなさいよ。あなたの妻役の私が恥かくじゃない」
焔「勾陳は羅刹女か…我はその息子の紅孩児なのだな」

ラビ「……………」
優人「……どうしよう…勝てる気がしない…」
神田「十二神将のツートップ入ってんじゃねぇか」
アレン「一番強いはずの白虎が一番楽そうなんですけど」
優人「ちょっ…強い人選び過ぎだよ!みんな!!」
焔「ん?そうか?何、主が案ずることはない。主が命じるのならば、魔王だろうが冥王だろうが、魂もろとも灰に帰すぞ?」
白虎「なんかめっさ恐ろしいこと笑顔で行ってはるんですけど、あの子」
優人「いや、あの…俺は仮装しているのは孫悟空であって…」
アレン「……もう優人が牛魔王やった方がいいんじゃないですか?」

冥府でも現世でも魔王優人は公認済み。

<春告げの場合>
六花「うぅぅ…城が…あたしの城が菓子の匂いで充満している…」
アレン「誰があなたの城ですか。いい加減部屋に引きこもっていないでパーティーに行きましょうよ」
六花「あ、あたしにあの毒ガスが充満した空間にいけってのか!?」
アレン「お菓子の匂い嗅いだぐらいで死にはしません!!いきますよっ!ホラ!!貴女や神田用に甘くないお菓子もジェリーさん用意してくれたんですから!」
六花「日本酒…」
アレン「日本酒もあります!!ほら、さっさと行きますよ!!」
六花「あ゛ーーーー…」
セト「毎年大変だねぇ。アレンも」

アレンが来るまでは陽菜とリナリーの仕事でした。

六花「ユウちゃぁ〜ん。アレンが婦長みたいになっちまうよー…なんとかして…」
神田「よし。もっとやれ」
六花「あんだとテメェ!信長じゃなくて姫若子の恰好させっかんな!!」
神田「元親はべつに女装してたわけじゃねぇだろうが!!」
陽菜「じゃあ、六花は誰の仮装?」
六花「あたしは安珍・清姫伝説の清姫だ」
陽菜「きよひめ?」
六花「甲斐性なしの坊さんに騙されて蛇に化けちまう女の話さ」
陽菜「蛇になっちゃうの!?」
六花「そーだぞー?悪い男に引っかかると女は身を滅ぼすっていう話の典型だ」
神田「……坊さんに恋しちまった女も女だろ」
六花「ところで陽菜はなんの仮装だ?」
陽菜「私は狼女!!」
六花(……狼だったのか…)
神田(犬だと思った…)
陽菜「それでセトはフランケンシュタインで、あっちでアレンと一緒にリンクさんをキョンシーにしようと頑張ってる」
六花「なにその面白い作戦。ちょっと、お姉ちゃん行ってくるわ、ユウちゃん」
神田「………」

大人の方がはしゃいでないか?


++++++++
一日遅れのハロウィンです…。
皆さんは楽しくす過ごせたでしょうか?




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