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・優依さん≫緑「お久しぶりです!優依さん!!インターハイは高校の大会をさす言葉だったんですか…!教えてくださりありがとうございます。スポーツを全く観戦しない緑は、全く知りませんでした…すいません!さっそく直しますので!!ご報告ありがとうございます!
その日、骸は風紀財団の施設を訪問していた。
滅多な事がなければ足を踏み入れたりはしないこの施設になぜ骸がわざわざ赴いたかというと、今回の骸の任務パートナーが優人だからだ。
普段なら携帯に電話して連絡を取るのだが、先ほどから何回かけても留守番電話につながってしまう。
自分が歓迎される立場でないことは重々承知していたが、優人を呼んでこなければ始まらない。骸は、深い溜息を吐きながら、財団施設の長い廊下を歩いていた。
「第五研究室は…」
ここに来るときに会った優人の部下の話では、今日は朝から雲雀と一緒に研究室にこもりっぱなしだという。なんでも、新しい匣兵器が手に入ったとか。
「ここですか…」
扉のすぐ横に設置されたプレートには『第五研究室』と書かれてあり、さらにその文字の下に『群れるな危険』と達筆な字で書かれた紙がセロテープで止めてあった。
この字には見覚えがある。優人のだ。まあ、雲雀恭弥は僕が群れていようと群れていなかろうと、ここに来た時点で怒ることは必至ですが。
骸は短く息を吐くと、いつ雲雀から攻撃が来てもいいように気を引き締め、扉の前に立った。
センサーは人の存在を察知すると、音も立てずに扉をスライドさせ、骸を中へ誘う。
「失礼します」
「………何の用、骸」
予想通り、ぎゅっと眉間に皺を寄せて不機嫌顔をした雲雀が自分を出迎えた。目に入った瞬間にトンファーで攻撃してこないだけでも僥倖だ。
骸は肩をすくめてその殺気を受け流し、事情を説明した。
「ボンゴレからの任務で僕と優人がペアになりまして…携帯で連絡を取ろうと思ったのですが、何度かけてもでないんですよ。……今、優人はどちらに?」
「優人、君に客人だ」
「んー」
くぐもった優人の声が何処かから聞こえた。
骸もさっと目を走らせ、部屋の全体像をとらえようとするが、見渡せど、見えるのは匣兵器から出された大量の動物たちだった。
「優人…?どこにいるんです?」
「んーちょっとま…って!」
次の瞬間、優人は自分の前に姿を現した。
優人は、骸の目の前にずっといたのだ。
匣兵器の、カンガルーの袋の中に……。
「………何してるんですか、君」
とりあえず、なぜそこに入っているのか、明確な理由を要求した。
いくら童顔の彼でも、今年で24歳。成人男性がカンガルーの腹の中から出てくるなど夢でも滅多に見れないシュールな光景を目の当たりにしたら、誰だって説明してほしいだろう。
「ああ、ちょっと漢我流の育児嚢の容量を知りたくて、了平さんから借りてきたんだよ」
「それでどうだい?優人」
「成人男性なら余裕ですね。武器や食糧を入れておけばサバイバルにもある程度対応できると思います」
出来ればカンガルーの育児嚢を寝袋として採用するのは避けたいと骸は切実に思った。
アレは子を育てるための袋だ。その中が例えどんなに居心地が良くても、絵的にシュールすぎる。はっきり言って怖い。
「ところで、骸は何しに来たの?」
「君と僕でスウェーデンへ任務に行ってほしいそうです。……携帯に連絡入れても君が全然出ないから、こうしてやって来たんですよ」
「ああ…携帯今、マナーモードにして部屋の机の上に置いてあるから…」
「せめて携帯してあげてください」
「スウェーデン……もしかして、最近動きが活発になっているカルト教団?」
「ああ、知っていましたか」
さすが、匣研究の第一人者。
カルト教団は隠れ蓑で、実際は伝説上の生物を非合法な実験で無理やり作ろうとしている―――科学者とも呼べない狂った人間の集まりだ。
優人の耳にもその組織の名は聞き覚えのあるものだったようで、かなり渋い顔をした。
「フェニックスとかユニコーンだとか…主に聖獣として神聖視されているものを作り出そうとしているらしいけど…匣兵器の構造基礎すら知らないぺーぺー共の集まりで、そんなもの出来るはずないってわからないかな…」
「脳味噌が萎んでしまってるんじゃないの」
雲雀恭弥の辛辣な物言いに、優人は苦笑した。
実際、匣兵器の製造は精密で、かなりの技術力が必要とされる。
匣開発に携わった3人の発明家以外に匣製造者として新たな科学者の名が上がらないのはそのためだ。
知識も技術も半端な三流・亜流科学者が手を出したところで、土台無理なのである。
「ええ。実際生み出されるのは、聖獣どころかもはや動物とも呼べない化け物のようですよ」
「それは由々しき事態だね…恭、俺ちょっと行ってくるよ」
「ああ、それから、報酬の一部として、その組織がサンプルとして所有している匣兵器はこちらの研究施設に好きなだけ持って帰ってきていいそうですよ」
「だってさ、恭。何かリクエストある?」
雲雀はしばらく考え込んだのち、告げた。
「じゃあ、ワモンアザラシの赤ん坊」
「すいません。どうやって戦闘に使うんですか」
骸の頭に浮かぶのは、愛らしい姿のアザラシの子供。……どう考えても戦闘には不向きだ。成獣ならともかく。
「えーアザラシなら、ハイイロアザラシの赤ちゃんがもういるじゃない」
「クゥ」
そう言うないなや、優人はリングに炎を灯し、開匣した。……もうすでにいるんですか。
中からは可愛らしい姿のアザラシが現れ、優人の肩で嬉しそうに鳴いている。
「ウチにはもうロアちゃん(アザラシの名前)がいるんだからいいでしょ?」
「やだ。ワモンアザラシの赤ん坊の方が僕はいい」
これが本当に守護者最強と恐れられる男と、敵ファミリーから正体不明の影の守護者と恐れられる男の姿かと骸は額を抑えた。
骸の心情など知らず、二人はアザラシの赤ん坊一匹をめぐってなんて不毛な争いを続けている。
「大体、それは君の匣兵器でしょ?僕も一匹欲しい」
「ダ・メ・で・す!ウチにはロアちゃんがいるんだからもう一匹は飼えません」
何ですかこのペットをねだる子供と母親のような会話は。
本格的に痛み出してきた頭を押さえ、骸は二人の会話に勇気を振り絞って割って入った。
「待ってください。そもそもその匣兵器を手に入れたとして、いったいそれでどう戦うつもりです?そもそも、戦うための技があるんですか?」
「あるよ。かみつくとか」
「しっぽをふるとか」
「なきごえとか」
「はたくとか」
「何ですかその初期的な技はそんなんじゃポッポも倒せませんよ」
マサラタウン近くの草むらで早くも足止めじゃないですか…って違う!僕はそんなことを言いたいんじゃありません!!
「とにかく!そんな匣兵器は却下です却下!大体そんな匣兵器がこれから潰しに行く組織にあるかもわからないでしょう!」
というか、絶対ない。これは確信をもって言える。
「………そうだよね。ロアちゃんだって、財団の独自ルートを使ってケーニッヒ自身に特注でお願いしたんだもんね…」
「何という予算の無駄遣い」
「何言ってるの。この子を発明したケーニッヒだって、あまりの可愛さゆえに、手放すのを惜しんでなかなか引き渡してくれなかったんだから」
「何という才能の無駄遣い」
いや、それよりも残念なのは、ボンゴレでも上位を争うほどの頭脳を持つ彼らの嗜好か…。骸は痛む頭を押さえながら、深々とため息を吐いた。
天才と呼ばれる人間は大半が変人
(後日、風紀財団にワモンアザラシの赤ん坊が届き、モアちゃんと名付けられたそれは、ロアちゃんと一緒に風紀財団のアイドル的存在になってるとかなっていないとか…)
+++++++
漢我流に進化させてもらえれば、すてみタックル覚えるよ
・秋鈴さん≫緑「拍手ありがとうございます、秋鈴さん。無事にパソコン復活しました!!私がSかMかですか?普段からあまりしゃべらない知人にはMっぽいといわれますが、私をよく知る友人たちからはドSだと断言されます。……私、一度も君たちをぶったり叩いたりしたことないんだけどな…!見る人によって変化するようです…。私自身はややSよりだと思うんですけどねぇ…でも、人をぶって喜ぶほど暴力的ではありませんよ(笑)」
しました。
性 別 | 女性 |
誕生日 | 8月24日 |
血液型 | A型 |