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いろんなアニメ、漫画キャラクターで聖杯戦争

いろんなアニメ、漫画キャラクターで聖杯戦争 サーヴァント、君に決めた


あなたは今回の聖杯戦争の監視役です。聖杯戦争が始まり、各マスターはサーヴァントを召喚しました
君の中の聖杯戦争ではどんなサーヴァントが召喚されましたか?マスター、そしてサーヴァントを上げてみましょう
宝具も上げてみると面白いかもしれませんね

うちのオリキャラとDグレキャラでやってみます。

マスター「神田ユウ」
聖杯に託す望み:「『あの人』にもう一度会いたい」
セイバー
→アリア・ウォーカー/身長:172p 体重:50kg 属性:秩序、善
パラメーター
筋力:C
耐久:B
敏捷:A+
魔力:C
幸運:B
宝具:B(ドゥルガー、S&W M29)
クラス別能力
対魔力:C
騎乗:A
保有スキル
軍略:A+
カリスマ:B
神性:B

呼び出された当初は、神田を主として見ていたのだが、その生活能力のなさを見て、神田家の家事を担当するようになった。あの人…私を家政婦にするために呼び出したんでしょうか…と、半ば本気で考えている。だが、戦闘では頼りになる相棒として見ており、同じ時代に生まれていればよかったのに…と、少し寂しい気持ちになったりする。

「大丈夫よ、ユウ。聖杯はきっと、あなたの願いを叶えてくれるわ。私はその聖杯を、必ずあなたに献上いたします。だから…そんな苦しい顔をなさらないでくださいな、マスター」

マスター「シェリル・キャメロット」
聖杯に託す願い:「醜きモノの根絶」
ランサー
→???

シェリルの魔術によって、正体を隠されている謎のランサー。本当はアリアにゆかりのある人物だとかなんとか。

マスター「リーバー・ウェンハム」
聖杯に託す願い:「この世から全ての残業を根絶させること」
アーチャー
→ロキ/身長:182cm 体重:68kg 属性:善、中庸
筋力:B
耐久:A
敏捷:C
魔力:A+
幸運:D
宝具:A+(ゲート・オブ・ラボ)
クラス別能力
対魔力:A+
単独行動:B
保有スキル
魔力放出:A
カリスマ:C

本来ならキャスタークラスなのだが、何を間違ったかアーチャークラスに呼ばれてしまった安定の幸運D。戦いでは自身の研究室からありとあらゆるヤバイ薬品や重火器を召喚して敵に投げつけてくる。わりと危険人物。
マスターのリーバーとは相性が良く、よく二人で研究の話をしている。でもたまに、人を殺す武器しか作ってこなかった自分とリーバーの生き方の違いを見せつけられ、苦しい気持ちになったりする。

「自身持ってくれよ、マスター。アンタは汚れた俺の手じゃ、絶対作り出せない物を作り出せる…綺麗な手をしてんだからさ…」

マスター「マリ」
聖杯に託す望み:「恩人である神田の悲願の達成」
ライダー
→観野優人/身長:156cm 体重:45kg 属性:秩序、善
筋力:C
耐久:D
敏捷:B
魔力:A+
幸運:E
宝具:A+(十二神将召喚、木霊たちの加護)
クラス別能力
対魔力:A
騎乗:A
保有スキル
神性:B
カリスマ:A
神の寵愛:A++

本来なら、キャスタークラスなのだが、召喚の手違いか、聖杯がバグったか、原因は不明だが、ライダークラスとして呼ばれた安定の幸運E。よく戦闘中でもヘマやらかして死にかけるが、それでも死なないのは、もはや呪いのレベルで神の寵愛を受けてるから。神将達は乗り物として召喚できるが、ライダークラスになったせいで、本来の戦闘能力を大幅に削られているため、優人は戦場に出すのを嫌がっている。基本的に戦いでは、木霊の加護を使った樹木の魔術を使い敵を攻撃。
マリ自身に魔力はほとんどないが、優人自身が無尽蔵とも呼べる魔力保持者のため、ほとんど自給自足で補える。

「ちぃぃいいいくぅぅうしょぉおおおおおお!!!神のバッカ野郎ぉぉおおおおおおお!!!」

マスター「ラビ」
聖杯に託す願い:「今日までの人間が築いてきた歴史の真実を全て知りたい」
キャスター
→セトルーファス・バルジャーノ/身長:187cm 体重:76kg 属性:中立、混沌
筋力:B
耐久:C
敏捷:C(A)
魔力:A+
幸運:D
宝具:A(固有結界:Library of Alexandria,ルシファーの双翼)
クラス別能力
対魔力:A+
呪物作成:B
保有スキル
魔力放出:A
カリスマ:C
メドゥーサの邪眼:B

固有結界は世界最古であり最大の図書館であったアレクサンドリア図書館の召喚。そこにあるありとあらゆる魔導書をセトは扱うことが出来る。なら、ラビの望みもセトが叶えられるんじゃ?と思うが、そこにある書物は所詮、戦いの勝者が残したものであって、歴史の真実ではない。
戦いではラビのよきアドバイザーとして、たびたび助言をくれる。肉弾戦では役に立たないが、魔術師としては一流であり、そもそも宝具がタチ悪すぎて、誰も敵に回したがらない。知能派のラビとはわりといいコンビ。

「私も知らない歴史の裏側を知りたい、か…それがどんなに残酷なものでも、君は目を背けたりはしないと今ここで誓えるかい?―――よかろう。このセトルーファス・バルジャーノは此度の聖杯戦争で、君に聖杯を捧ぐと誓う」

マスター「ティキ・ミック」
聖杯に託す願い:特になし
バーサーカー
→フィア/身長:182cm 体重:70kg 属性:悪、狂
筋力:B
耐久:B
敏捷:A+
魔力:D
幸運:B
宝具:C(ヴァルキューレ)
クラス別能力
対魔力:C
騎乗:A
保有スキル
魔力放出:C
カリスマ:B

完璧な愉快犯。とりあえず自分が楽しければそれでよしなので、マスターの言うことなんか聞きやしない。しかも狂っているのに思考はしっかりしているのでタチが悪い。ついでに宝具の能力もタチが悪い。マスターのティキも、とりあえず自分に反逆しなければいいと思っているので野放し。

「あはははははっ!!世界は退屈だなんて、一体どこの輩が言い出したんだい?世界はこんなにも快楽と狂気に満ち満ちているのに!!」

マスター「アレン・ウォーカー」
聖杯に託す願い:「世界平和」
アサシン
→六花/身長:185cm 体重:57kg 属性:中立、善
筋力:B
耐久:A+
敏捷:A
魔力:A+
幸運:A++
宝具:B(千の能面、百薬の長(酒)、紅狼)
クラス別能力
対魔力:A
単独行動:A+
保有スキル
直感:A
カリスマ:A
神性:A

お前本当にアサシンかってぐらい忍ばないアサシン。でも、能面の能力とか、自身のメイクの腕とかで顔変えちゃうので全然バレない。
パラメーターはかなり高い数値なのだが中々重い腰を上げようとしないため、ほとんど宝の持ち腐れ。大抵はアレンの部屋で酒飲んでるか、敵陣営に赴いて、敵のサーヴァンと酒宴開いてるかのどっちか。フィアやアリア、セトはいい酒飲み仲間。戦う気?ないよ!!でも、アレンがピンチになるとなんだかんだ言って助けてくれる。

「おい、アレーン!あたしが買ってきたさきイカ知らねぇ?」




お疲れ様でした
では、次の監視役の5人に回してください
Fateを知っていらっしゃる方がいたらどうぞー

次はおまけ→

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▼追記

年末商戦の恐ろしさを身をもって知った今日この頃

お久しぶりですみなさん。緑です。
12月に入って、短期のアルバイトをやっていました。今までは学業に支障がないように、長期休暇中以外はやらないようにしていたんですが、土日だけでOKということで、今回は引き受けていました。
初の販売業だったんですが…いやぁ…疲れた…。
売り場にはライバルメーカーの営業さんがいたんですが、私にむける笑顔がいやぁ、黒いこと黒いこと(笑)

「仲良くやっていきましょうね!」

うん。怖い。
その目は闘志に燃えていました。というか、ヘルパーの私に本気出さないでください。土俵からして違うでしょう。

まあ…そんなこんなで、今年の12月は予想以上にハードスケジュールになってしまいました…。でも、そのあいまにちょこちょこ小説やネタは書きとめていたので、まとまったらちゃんとUPしますね…。

俺と宣戦布告

―――…中間テストも終わって、校内がほんの少し落ち着きをとり戻し始めた頃。

「……ついに来たか…」

俺は、自分の下駄箱を開けてボソリと呟いた。
中に入っていたのは、ゴミクズと油性ペンで乱雑に書かれたお決まりの罵詈雑言。なんていうか、ワンパターンだ。

「陰湿な奴らね。面と向かい合って喧嘩売る勇気もないのかしら。この腑抜け共」
「け、圭菜…ダメだよそんなこと言ったら…誰が聞いているのかわからないんだし…」

少し怒ったような顔で仁王立ちする圭菜と、脅えながらきょろきょろとあたりを見渡している翠。対照的な友達二人の反応に、俺は苦笑を零した。

「優人大丈夫?」
「うん。っていうか、よーやく俺に矛先向けてくれたかぁ…って感じ。正直このまま文化祭まで何もなかったらどーしようかと思ってたよ」

俺がバスケ部のマネを引き受けた最大の理由。それは、バスケ部員に対する盗撮や私物の盗難を撲滅させること。

「……なるほど。優人からしてみれば、やっとタヌキがしっぽを一本ちらつかせてきてくれたってことね」
「そういうこと。………何のために俺が人目につく場所でむっくんや氷室さんと一緒に行動してたと思ってんの」

今まで題盗撮も盗難も好き放題出来ていたのが、俺がマネになったことでそれが困難になった。写真を撮ろうとしても妨害され、私物を盗もうにも、俺がいつも部室周辺をうろついてて、手が出せない。しかも、最近じゃスタメンメンバーと仲良さげに一緒にいる。奴らは俺が邪魔で仕方がないはずだ。

「でも、優人大丈夫?高等部のバスケ部員ってかなり人気だよ?中等部の女子の中でも知名度はかなり高いし…」

情報収集に長けた翠は、俺なんかよりもきっと遥かにバスケ部に関連する情報を持っているんだろう。心配そうな顔で、俺のことを見ていた。

「まあ、しばらく女子からの風当たりは強くなるかな。でも、俺圭菜以外に親しい女子とかいないからなぁ…」

あとは全員年上だし。別に顔も知らないような人に嫌われたって俺は平気。それに、何があっても味方でいてくれる人達が、ありがたいことに俺の側にいてくれる。

「……二人とも俺とクラスが違うから大丈夫だとは思うけど、とばっちりが向かうかもしれないから十分気を付けてね」
「誰に向かっていってるのよ。このあたしに勝てる女がこの学校に存在すると思っているの?」
「僕も圭菜が側にいるから大丈夫。それより優人だよ…上履きもこんなになっちゃったし…」
「ああ、平気。けっこうサイズ小さくなってたし、底が離婚寸前だったから、ホラ」

カラフルな色合いになった上履きのつま先部分を引っ張ると、見事にぱかぱかと開いていた。

「あんたね…上履きくらい買いなさいよ…」
「だって最近すぐダメになっちゃうからさー…勿体なくて」
「もしかしたら、成長期に入ったんじゃないかな?優人」
「ホント!?」
「そういえば…翠は着々とでかくなってんのにアンタだけ面白いぐらい変わってなかったわねぇ…」

そう。翠はもう俺や圭菜の身長を越えて、あと少ししたら、170cm代に乗っかるという。対して俺は、いつまでも圭菜と目線が変わらない。おまけに、声変りもまだだ。正直、周りのみんながどんどん大きくなっていくので、焦っている。

「そっかぁ…ついに俺にも青い春が…」
「今までのあんたの学校生活は何だったのよ」
「というか、優人にとって青春=成長期なの?」
「え、それ以外になんか青春ってあんの?」
「「………………………………」」

その時見た圭菜と翠の顔は、3日間くらい俺の頭から離れなかった。解せぬ。







―――放課後になって、俺は焔のいる警備室を訪れていた。

「えーっと、コレが今朝のロッカーの状況で、上履きはこんな感じ。全部ケータイで写真撮って、メールで家の和尚のパソコンと焔のパソコンに画像送ったから。一応、この喧嘩に終止符が打たれるまでは証拠品として保存しといて。まあ、俺の方で記録は随時取っておくけど念のためね」
「…………」

焔は、眉間にしわを寄せてムスッとした顔で黙ってしまった。予想通りの反応に、俺が思わず吹いてしまうと、焔にジロッと睨まれた。

「笑い事ではないだろう、主」
「ふふ、だって、俺以上に焔が怒っちゃってるから。…大丈夫だよ、こんなささやかな悪意で怖気つくような可愛い精神はしてないし、元々覚悟の上で、俺はバスケ部のマネを引き受けたんだから」
「しかしだな…主に万が一のことがあっては、我は柳元や主の家族たちに合わせる顔がない」
「この喧嘩を買うって決めたのは俺だ。だから、全責任は俺にある。この件に関して焔が気負う必要はない」

それは、信兄やユウ兄もわかってるはずだ。だから、もし俺が最悪の状況に陥ったとしても、二人は焔を責めたりはしないだろう。
焔はしばらくじっと俺の目を見た後、溜め息をついて席を立った。
そして、備え付けの冷蔵庫の中から、緑茶とイチゴ牛乳の紙パックを取りだすと、イチゴ牛乳の方を俺の額に当てた。

「つめたっ」
「まったく…主はいつもそうやって線引きをしては、自分一人で抱え込もうとする…それはお主らの悪い癖だと言っておろう」

『お主ら』…っていうのは、焔曰く、俺たち兄弟に共通する悪い癖ということらしい。

「もっと我や周りを頼れ。いざという時に頼ってもらえんというのは、こちらも寂しい」
「別に、そういうわけじゃ…」
「分かっておる。……我が責任を感じぬように、主がそう言ってくれているということは。だがな、主。主はまだ子供なのだ。そして大人は、子供を守る義務がある。……主には、我を頼る権利がある。そのことを、いつも念頭においてほしい」
「……ん」

俺は、焔から貰ったイチゴ牛乳を、両手で軽く握りしめた。おでこに当てられた時は冷たく感じたけれど、今はこのひんやりとした感じが気持ちいい。

「……ね、焔。焔は、何があっても俺の味方でいてくれるって、信じていいかな?」
「怒るぞ、主」

それが、焔の答え。俺に対して、それは当たり前としている、焔の気持ち。

「それだけ聞ければ、俺はもう百人力だよ」

どんな状況下に置かれていても、俺を信じていてくれる人達。こいつらがいれば、俺は戦える。
そういう奴らに巡り合えた俺は、本当に果報者だろう。

「まったく…主には敵わん…」
「俺は焔に対してよく敵わないなぁって思うけど?体術とか、落ちついた大人の雰囲気とか」
「体術はともかく、14歳の主が我と同じ雰囲気を醸し出していたら空恐ろしいわ」
「うーん…そうかなぁ…」
「こんなもの、大人になる過程でそれぞれ個人差はあれど身につくものだ。それより、早く飲まないとぬるくなってしまうぞ」

焔にそう言われ、俺はストローを開け口へとさしこんだ。

「……っていうか、なんでイチゴ牛乳?」
「食堂の自販機に言ってくれ。我は緑茶を二つ押したのに、出てきたのは緑茶とソレだ」
「えー…あの紙コップの自販機以外にも調子悪いのあんの?」
「あそこは生徒の利用が頻繁なせいか、すぐ故障するのだ。もう業者には連絡を入れておる。2、3日は辛抱してくれ」
「了解。むっくんやアレンに伝えとく」

食堂を頻繁に利用するのは、寮生活をしているむっくんやアレンたちだ。俺はというと、たかだかこんな数mlしか入っていない紙パックに100円出すのをケチって、水筒を持参するタイプの人間だ。
100円あったら近所の駄菓子屋で俺の好きな菓子が5個買える。俺はそっちの方が良い。

「あっ、さっそくなんだけどさ、焔に相談に乗ってもらいたいことがあるんだ」
「ん?なんだ?」
「じゃーん!!」

俺は、ルーズリーフに書いた作戦図を焔に見せた。

「焔の意見も聞かせてもらえないかな?そんで細かく煮詰めて実際部室の周りに仕掛けていこうと思うんだ!!これで部室に群がる変態共を一網打尽!!」

焔の腕の筋肉がぐっと盛り上がったのを見た瞬間、俺は悟った。あ、これ死ぬって。

 

 


「う〜〜〜〜っ…いたたた……焔、本気で殴ったな…」
「あれ、優人……って、うわー…なにそのデッカイたんこぶ」
「どっかぶつけたのか?」
「あ、むっくんに福井先輩……いや、焔に部室の周りに仕掛ける罠の相談したら怒られちゃって」
「は?罠?」
「えーどれどれ?」

優人が持っていたルーズリーフを開くと、そこには「作戦その一。落とし穴」と書いてあり、その下に分かりやすい図解が載っていた。しかし、それを見て二人は絶句する。
優人が考えていた落とし穴は二層構造になっており、第一層に落ちれば牛フンまみれ。暴れてさらに二層に落ちれば、そこには数本の竹槍が待ち構えているという恐ろしいものだった。

「……いや、優人……これは死ぬ。これは人死ぬって」
「え!?俺の村ではよくこういう仕掛けありますし…」
「それって何の為にあんのー?」
「えっと、畑を荒らす不届きなタヌキと猪用」
「ほらみろ獣用だ。人間にこんなの使っちまったら、お前の方が御用になっちまうだろうが!」
「えー…でも、アレンとアレンのお姉さん、似たような罠作って俺の兄貴仕留めてましたよ?しかも二人が使ったのは牛フンじゃなくて灯油でしたし…それに比べれば優しいと思うんですけど…」

だってあの二人、ユウ兄の落ちた穴見下ろして、手にライター握ってたんだよ。カチカチ鳴らして、火花散らしてたんだよ。超怖かったよ。
まあ、原因を作ったのはユウ兄であることに間違いなさそうだからあえて何も言わなかったんだけれど。
しかもユウ兄、そこから無傷で生還したしね。

「なあ、お前の感覚大丈夫か?」
「うーん…なんか周りに殺しても死ななそうな人達ばっかり集まっちゃってますから…俺、イマイチ普通の人の肉体強度って分かんないんですよね……」

ユウ兄なんか、もう不死身なんじゃってぐらい体丈夫だし。信兄はこの人妖怪なんじゃって思うくらい動き先読みして攻撃全然当たらないし。焔も焔で、崖から転落して頭から出血してても気づかないような奴だし…。あれ、普通ってなんだっけ?

「んー…っていうか、牛フンとか近くにあったら匂いでバレんじゃねー?」
「あ、そっか。むっくんナイス。じゃあ、この作戦ボツだね」
「ナイスだ紫原。今だけ褒めてやる」

結局、俺の落とし穴作戦はお蔵入りとなった。しかし、この件のせいで福井先輩の中で、俺の存在が密かにブラックリスト入りしたということを、俺は知る由もない。


+++++++++

おまけ

夏休み、みんなでバーベキューすることになりました。

「ユウーちょっとそこにある箱、こちらに持ってきてくださいませんか?丁度今手が離せなくって…」
「チッ」

仕方なく神田は側にあったダンボールを持ち、バーベキュー用の炭に火を付けているアリアの元へとありを踏み出した、その時、

バキッ

「!?」

硬いはずの地面から、突然木材が折れる音が響いたと思った瞬間、神田の体は落下していた。
とっさに持っていたダンボールを投げ捨て、外壁を掴もうとしたが、手が滑ってしまい、それは失敗に終わる。最後の最後に、なんとか受身をとって衝撃を和らげたが、それでも結構な衝撃だった。

「っ……なんなんだコレは!!」
「フッ、落ちましたか、お馬鹿さんが」
「フッ、落ちましたね、馬鹿が。ああ、あまり暴れない方が身のためですよ?神田。君が今座っている場所は、薄いベニヤ板一枚でなんとか保っている状態ですから。そこを落ちたら竹槍で串刺しです」
「テメェら……モヤシ!アリア!!一体何のつもりだ!!」
「一体何のつもりかですって…?昨日私の推理小説に落書きしたことをもうお忘れですか!!まだ…まだ序盤だったのに…!犯人のネタばれとか最悪ですよぉぉおおおおおおお!!!」
「風呂空いたから入れつって何度も声かけてんのに、上の空のお前が悪ぃんだろうが!!だいたい泊り中に読書なんかしてんじゃねーよ!」
「だって柳元さんの書斎に魅力的な本が多すぎるから…!あんなエリシュオンを見せられて私が…私がときめかないわけないじゃないですか!!」
「知 る か!!つーか昨日の今日でよくこんな深い穴掘れたな!?」
「私とアレンが早朝に起きて急ピッチで作業して3時間で完成させました」
「よくぞ落ちてくれました。褒めてつかわしてやります」
「ロン○ンハーツのスタッフかてめぇらぁぁぁぁああああ!!!」

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