スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ニコラ@掘り下げ

色違い故に捨てられ、孤児院で8つまで居たが、引き取られた際、執事になる事に決め、現在執事として仕事についている。

フィズ、シャルル、ジルベール、ルネの4人とは血は繋がってないが、互いが兄弟のように思っている。

幼少期は他の4人に劣る事が多く、「何か上手く出来るようにならなくては」と、プレッシャーに苛まれた時期もある。

しかし今は亡き執事長に、「お前の取り柄は、居るだけで明るくなるような、その性格だ。」と言われ、それからは自分の利点を伸ばすように、ポジティブに生きている。

他の4人よりも体を動かす事が得意で、身体能力が良い。毎朝ジョギングと基礎運動は欠かさない。

昔仕えた所では主と恋仲だったようだが、とても幸せな思い出だったようで、時折思い出しては懐かしんでいる。(しかし引きずってる訳ではない。)

プラリネ@掘り下げ

現在のパスワードははじめに見るべき場所の下層部に書いてある、ある花の学名です。

春は遠い

アネモネ+ロータス
++++++

メンバーがそれぞれ自由時間を満喫してる中。

アネモネは自然公園で寝転がり、ぼんやりと空を見た。

心の隅では悩んでいる事があるが、それは大した問題ではない。

(恋人が出来ない事が不幸だとは思わない。思わないけどさ。)

その筈なのに、妙に沈んだこの気持ちは何なんだろう、と自問自答をした。

「人を好きになって、成長して、そうやって変わっていける仲間達を見て、ちょっと羨ましいって思う。」

ぽつりと呟いた言葉は思ったより本気で、重みを孕んだ。

空は蒼く澄んでいる。

それはアネモネの気持ちとは、何処か遠い色合いだった。

せめて今日の空の色が灰色だったなら、もっとセンチメンタルな気持ちに浸れたかもしれない。

「まぁいっか。好きな人なんて、そんな急に見つかる訳じゃないし。」

土を掃いながら立ち上がる。

「そもそも“好きな人”は探すモノでも作るモノではなく、気が付いたらそうなってるモノなんですよ、モネ先輩。」

後ろを見ればいつものように澄ました顔で、男が立っている。

「ロー…。」

思わずその人物を見て、愛称を呼んだ。

ロータスはアネモネのほうけた顔を見て、一度溜息を吐く。

その次の瞬間には、何となくバカにされたような気持ちになって、大声でアネモネは騒ぎ立てた。

「なんだよ!過去に付き合った人が居たからってっ!!ボクの方が大人なんだからなっ!!」

「はいはい。集合時間に一人だけ遅刻しておいて、大人とか言えるんですか?」

ぐぅの音も出ない切り替えしに、アネモネは怯む。

「早くしないと置いてかれますよ。」と言いながら、先に行くロータス。

その後を渋々付いて歩くアネモネは、「絶対素敵な恋人を見つけてやるんだ。」と速度を速め、ロータスを追い越した。

春は遠い


2013*08*01
前の記事へ 次の記事へ