ロゼッタさん、お誕生日おめでとう!!!
使用画材→
色鉛筆(ファーバーカステル、アートグリップ油性色鉛筆)
サラサドライ
2017.05.13
ハリさん宅のナキさんを、ワンドロでレンタルさせて頂きました!ナキさんかっこいいよ、ナキさん(*0ω0*≡*0ω0*)
自分の部屋。
ベッドの上に転がりながら思う。
俺の元いた国で、頬にキスをする…というのはホント。
幾度となく嘘の愛を囁いて、唇へキスしていたのもホント。
だからいくつも経験してる筈なのに、おでこのキスだけでこんなに高揚するなんて馬鹿げてる……と、俺は思った。
「嫌われたくないのもホント。でも恋人のキスをしたいのもホント」
無意識にあんな表情をしてるなら、ズルいと思った。
耳まで真っ赤に染めた顔。
恥ずかしげに伏せた瞳。
真っ赤に染まった頬を抑える仕草。
どれも愛らしくて、ローズさんが自分のものだったらどれだけいいかと頭を過る。
と、同時に。
「惚れた方が負け……」
過去に女どもに言ってきた言葉が、妙に胸に刺さる。
嗚呼でも、アンタにだったら負けちまってもいい。
と、いうより、アンタ以外は困った事に目に入らない。
「俺にだったらキスされてもいい、というのはホント?」
口にして胸が痛くなるので悟る。
嗚呼、ダメだ。
胸が締め付けられてドキドキする。
これがどんな病かはよく知ってるつもりだけど、自分がかかるとは思わなかった。
「俺からだったら嬉しい、ってホント??」
あんなに自由自在に愛の言葉を吐けていたのに、今では喉が詰まったようにスラスラ出ない。
胸が痛い。
こんなに愛おしくて、もう冗談でも『パパ』なんて言えない。
「嗚呼、ダメだ。ローズさんが好きだ」
告白までのカウントダウン
嫌われる覚悟で思いを告げよう