ハッと目が覚めた。
何の夢かはわからない。
ただ、悲しい気持ちだけは心に残っていた。
頬を袖で乱暴に拭う。
泣いていたのか、頬には雫が伝っている。
(……おかしいな)
世界でたった一人の味方だった母さんが亡くなって、独りになって、僕の心の中で『悲しい』も『つらい』も死んだ筈だった。
夢も此方に来てから、基本的には覚えていない。
だけど、このように泣いている事は初めてで。
「……なんで泣いてるんだろ」
僕は大袈裟に、盛大に溜息を吐いた。
……思い当たる節など、全くないからだ。
「少し、みんなと楽しい時間を過ごしすぎているのかな?」
此処に来て、友達や、兄と呼べるような人と出会って、自分は幸せすぎるのではないだろうか。
(これ以上幸せになる事が、怖いのかもしれないな)
困惑する頭でそう考えながら、寝返りをうつ。
窓から空を見れば、今宵は月が出ていないようだった。
(独りになって絶望した、あの夜と同じだ)
Silent Night
僕はもう一度眠りについた。
ハリさん宅のキスツスちゃんをお借りして。儚い系美人だけど、ちょっとドジっ子なキスツスちゃん、大好きです
同じ名前で宝塚系イケメン女子らしいので、うっかり出来心で……←
ラフロゼッタさん。
スタイルがいいロゼッタさんを描くの楽しかったです(*´ω`*)