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セクハラ禁止っ!!


黄佐×緑里


そこは主人が借りた小さな家。

個室に一人彼女が居た。

ゆったりとした雰囲気に合うように、わずかに美しい白い髪が風に揺れている。

扉が開きっぱなしだ。

なんて油断しているんだろう。

窓から外を見ている緑里は俺に背を向け、ただ流れる雲と月を瞳に映しているようだった。

音を立てずにゆっくりと近寄る。

服に手を伸ばし、片方だけゆっくり下ろすと胸元で止められた。

「誰でも良い…とは本当のようだな。」

まるで下げずむような口調。

「残念。俺は綺麗な人がスキなの。」

誰でも良いって分けじゃないと言って、首筋にキスを落とそうとする。

しかし次の瞬間、体が飛んでいた。

壁に当たった背中が痛い。

良く見ると、いつの間にか辺りには、木の葉が落ちていた。

「瑞希、いるんだろ?」

緑里が呟く。

嫌な予感がした。

「もっちろ〜んっ!!私の歯に任せろ☆」

明るく出てきた彼女は、思いっきり噛みつく。

その夜、男の叫び声で、何軒かの家に明かりが点いたという。

++++++

ギャグを書こうとした結果がコレ。

結構前に描いたイラストのイメージで書いたんだけど、投稿し忘れていた物らしい。

最初はこんな感じだけど、この後キスケはどんどんミドリの事が気になる存在になって、ミドリの気を引こうと一生懸命になる設定。

つまり初めはダメ男なんだ、キスケくん。←



フルムーン




嫌いです。

こんな月も、こんな日も。

…こんな夜も。



フルムーン
ブラッキー♂/ツクヨミ



美しい月が昇る。

薄く白く、またほんのり黄色い光を放つそれは、元来の彼の色に似た、美しい色味だ。

今宵の空のコントラストは、どのような者でも魅了される程の妖艶さを孕んだ。

誰も居ないその闇の中、月夜見はチッと小さく舌打ちをした。

苛立ちを隠せない瞳で空を見つめ、ぼそりと吐く。

その言葉は彼に似つかわしくないモノだった。

「貴方はまだ私を愚弄するおつもりですか?」

月夜見の声だけがその場に在った。

無論答えずに居座り続ける月に、ただ苛立ちのみが残る。

「答えなさいっ!!貴方は私に“我こそが唯一無二だ”と言うのですか?!」

辺りを包むは静寂。

しーんと静まり返る世界に、残響音も無い。

俯き、座り込む月夜見が巡らせる思考は、ただ怯えから来るモノだけだった。

しかし次の瞬間、くつくつと彼の笑い声が響く。

「私は…間違ってはいない…決して。」

そうやって恐れ戦きそうな自分を蹴り上げた。

「自分の正義の為、私は何も望まない。唯一無二になる為に。」

凛とした瞳は月に向ける。

「その為には貴方も消します。例え敵が増えようとも。」

その瞳には曇りがない。

彼は月に背を向け、歩き出した。

前からは風が吹く。

「…後悔、させてあげますよ。私を裏切った者共にね…。」

++++++

九月初めから書いているのに、今頃完成です、ヲイヲイ。

何て言うか、中二病全開な感じですみませんOTL

月夜見はプライドが高い子で、自分に似てると言われた月が大嫌いです。特に満月。

裏設定な感じなので、妄想で申し訳ないOTL


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