静人日記/天童荒太
1日の中で丁寧に自分の心に引っかかりを持ちながら悼む/静人の姿にひきこまれてしまいます。職業柄、生と死に境界がないことを実感しており、静人と重なっていく感覚も淡々とした日常の中にあります。故に、なかなか重く心にのしかかり読み進めれていないですが、読了後は何かを得れる…そんな気がしています。

クリストファー男娼窟/草間彌生
正直、一文目とキャラのプロフィールが出てきた段落でオチは完全に読めてしまう一冊。
全体的に官能を謳っているので、耽美のそれとは違うのかダイレクトな性的表現が多く、おおよそハッピーエンドではないからこその中毒性のある一冊です。野生時代文学賞らしい作品でもあります。
あと、表紙の草間彌生のセンスが好きです(笑)

後記(積み本)
永遠の森〜博物館惑星〜/管浩江
霧笛荘夜話/浅田次郎