水谷×栄口・水谷視点。
甘です。
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怖い夢を見た。
一緒に出かけてたはずの君が居なくなる夢。
突然居なくなった。
どんなに呼ぼうとしても声が出せなくて。
夢だと解っていても、直ぐさま携帯の番号を指でなぞった。
栄口「‥もしもし?」
ちょっとだけ眠そうな声。
それだけで俺は安心した。
水谷「‥‥栄口‥」
栄口「何時だと思ってんだよ‥全く‥」
時計を見ると午前3時。
それはやっぱり寝ている時間なわけで、栄口はご機嫌ナナメな様子。
‥早く会いたい。
君との待ち合わせまで、まだ5時間もある。
水谷「怖い夢‥見たんだ。」
栄口「‥‥どんな?」
水谷「栄口と一緒にいたら‥栄口が居なくなっちゃう夢。」
ポツリと紡ぎだした言葉は栄口にだけ聞こえ、部屋に消えて行った。
栄口「‥俺は何処にも行かないよ?」
水谷「‥栄口‥‥」
栄口「だから安心して寝なよ。」
ありがとう。
そう呟いて俺は携帯を閉じた。
おかげでもう怖い夢を見る事なく眠れたけど‥‥
それでも不安だから。
せめて君といる時だけは、手を離さないようにしようと決めた。
fin.
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なんとなく最後のフレーズが書きたくなって、書いてみた。爆
水谷が可愛いのが好きですね(´ω`*)
水栄は、ほのぼの担当だと思っています。