「トシー」
「何だよ」
「この問題分からん!」
「威張るな!…ったく、基本問題だろーがこんなの」
「だって分かんないものは分かんないんだもん」
「ハァ…そんなんじゃ俺と同じ大学には入れねーぞ」
「むぅ…頭良いからって調子に乗るなー!」
「その頭良い奴に頼ってる奴は誰だよ」
「……トシのバカ」
「あ?なんか言ったか?」
「…何も言ってませんが、何か?」
「ぐちぐち言ってる暇があったらこの問2くらい解けっつーの」
「はいはい、分かりましたよーっだ!…」
「…」
「…」
「…」
「……ねートシぃー」
「あぁ?」
「ここの式にどーやってa入れればいいの?」
「これはこの公式を…」
「うーん……ああ、なるほど!分かった分かった!」
「ったくよ、これくらい出来ないでどうす「ついでに問3の解答教えて!」
「…」
「……ダメ?」
「…分かった、お前今から自力で問5まで解いてみろ」
「えー!!無理無理出来ない!!あたし積分大嫌いだもん!」
「んなの知ってるっつーの。もし出来なかったら…」
「…出来なかったら?」
「……罰ゲームでキスしてやる」
「えぇぇ!!?や、嫌だ!」
「じゃあ頑張るんだな」
「ちくしょー…鬼!悪魔!!」
「何とでも言え。あ、1問でも間違ってみろ、その時も罰ゲームだからな」
「はー!!?バカトシ!意味分かんな「
それ以上言ってみろどうなるか分かってんだろーなコラ」
「すいませんホント許して下さいホント私が悪かったです」
「…(ニヤリ)」
「(絶対楽しんでるこの人!!)こうなったら意地でも解いてやるっ!!」
「…」
「…」
「…」
「…あ゛ー!!!」
「ギブアップか?」
「しないもんっ!!」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「……っ出来たっ!!」
「ほほーう…どれどれ?」
「…(ドキドキ)」
「……お前もやれば出来るじゃねーか」
「嘘!もしかして…」
「おお、全問正解だ」
「やったー!!!これで罰ゲームなし!!でしょ!!?」
「んじゃあ、全問正解のご褒美に…」
ちゅ。
「〜〜〜っ!?!?」
「その調子で頑張れよ」
脇目もふらず頑張れ受験生!
な、な、なんで…キっ……!!
あ?して欲しかったんだろ?
そ、そんなことないもん!!
【軽く現実逃避。後悔はしていない←】