注意

めづらしくオリジナル薔薇SS\^^/

・薔薇にキョーミがない人
・薔薇ってなーに?な人(ぐぐって大丈夫だったら構いません)
・オリジナル小説ダメーな人

バックプリーズ!

勢いで書いた。後悔はしていない^q^


大丈夫って方だけ続きをどうぞ☆↓↓














違うんだ、こんなはずじゃなかったんだ
俺は貴方と、こうなりたかった訳じゃないんだ。

鼻をくすぐる、嗅ぎ慣れた煙草のにおいで、
頭がおかしくなりそうだった。

暗がりの中で、貴方が笑う。


不意に、テーブルの上に置かれた二つのマグカップの中身が気になった。
一つはブラックコーヒーで、一つはカフェオレだ
まだ温かいだろうか、それとも冷めてるだろうか

その瞬間
緊張で喉が渇いてるのが分かった。
俺は、何に緊張しているんだろうか

考えなくても、分かるけれど。


「  。」


俺の名前が呼ばれる。
短く、小さく返事をすると、優しく抱きしめられた。


違う。(何が?)
俺は、貴方と(どうなりたかった?)
ただ、一緒にいれればよかった。(こうなることを、望んでいたくせに)

違う。(本当にそう思ってる?)

だって俺は、
俺は貴方と
、。




もう、きっと戻れない道。




「お前の見たがってた映画のDVD、ゲットしたんだけど」


それは、いつものお誘いだった。


「マジですか!先輩、いつ暇ですか?」

「お前、今日とか暇?」

「あ、はい、暇です!」

「じゃあ俺ん家来いよ。一緒に観よう」

「分かりました」


この流れも、いつもの通り。
先輩と何時に待ち合わせするかだけを決めて、別れる。


ここまでは、いつもの流れだった。




「上がれよ」


先輩は学校の近くで一人暮らしだった。
同じ男とは思えない程、綺麗で、片付いてるワンルームに案内される。


先輩は映画が大好きだった。
俺も映画が大好きだった。

だから、一緒に映画館に行ったり
こうやって先輩の家で映画を観ることは
なんだかもう、当たり前のようになっていた。


「適当に座って。コーヒー入れるわ」

「あ、先輩」


先輩は俺の台詞の続きが分かっていたかのように、


「お前はカフェオレだろ?分かってる」


と、笑って言った。




映画はアクションとコメディーが上手い具合に混ざっていた。

最初はカフェオレをちびちび飲んでいたけど、
段々映画に引き込まれていって、
俺はいつしか飲むのを諦めた。

先輩はと言うと
煙草を吸いながら映画を見ていた。
煙が俺とテレビの画面にかからないように、注意しながら。


青いソファーがぎしりと軋む。
先輩が体勢を変えたのだろう。


先輩との無言の時間は、嫌いじゃなかった。
俺も先輩も、どっちも喋る方じゃない。

お互い喋りたい時に喋って
喋らない時は黙って、それぞれ好きなことをすることが、よくあった。

先輩が煙草を吸ってる時、俺はぼんやりと明日のことを考える
先輩がウトウトしてる時、俺は邪魔にならないようにケータイをいじる
時々、何かを思い出して、そして喋る。


そんなことが出来るのは、先輩だけだった。
疲れない間柄、と言うか
先輩は、先輩だけど
気を遣わなくていい仲間みたいな人だった。



「なあ」


映画が終盤に差し掛かってきた頃、先輩が話し掛けてきた。


「何すか?」


カーテンは閉まっていた。
電気も消しているので、少し暗い。

先輩の方を見ると、先輩は映画を見ながら煙草を吸っていた。


「お前さ、」


先輩は画面から俺の方に視線を向けて続けた。


「俺のこと、どう思ってる?」

「え?」


それは、予想外の言葉だった。
質問の意図がよく分からない。
とりあえず俺は、いつも思ってることを言った。


「どうって…一緒にいて楽ですよ。気ィ遣わなくていいし」

「そうじゃなくて」


先輩は煙草の火を消し、もう一度俺に向かい合う。



「お前は、俺のことが好きか嫌いか、ってこと」

「え?ちょ、ちょっと、待っ」


ソファーが揺れる。
何を言っていいのか戸惑っている俺の口を、先輩の口が塞いだ。

苦い。
煙草の味と、ブラックコーヒーの味が、俺の口の中に広がる。

抵抗は出来なかった。
むしろ
驚きで頭が真っ白になってて、何かを考える余裕なんてなかった。


静かに唇が離れる。
暗がりで見た先輩の表情は、いつもより苦しそうだった。


「せ…せんぱ」

「…俺は、お前が好きだ」


そう言った後、先輩は少しだけ笑い、

ごめん。

と、呟いた。


「…でも、止まんねえ」


そう言うと先輩は、再び唇を重ねてきた。
それはさっきのより乱暴で、甘かった。

慣れないキスに段々息苦しくなって、思わず先輩の服を掴む。
先輩は俺の手を、そっと握った。


なぜか、
飲みかけのコーヒーとカフェオレの温度が気になった。
もうとっくに冷めてるはずなのに、絡む舌先が熱い。

唾を飲み込む。
先輩の舌が、優しく俺の唇をなぞり、そっと離れた。


「  。」


俺の名前が呼ばれる。
ほぼ反射的に返事をした。


「好きなんだ。…もう、どうしようもないくらいに」


優しく抱きしめられる。
誰かに見られてないか、少しだけ不安になった。

次第に、思考回路が働き始める。
先輩は今、どんな顔をしているのだろうか。

さっき見た先輩の苦しそうな顔を思い出した瞬間、心臓がドキンと高鳴る。

あんな表情をする先輩を、俺は今まで見たことがなかった。


急に、愛おしさが溢れてくる。
俺より身長が高い先輩が、俺よりも小さく見える気がした。


「…先輩」


手持ち無沙汰だった二つの手で、先輩に負けないくらいに
先輩を優しく抱きしめた。

もしかしたら俺も、こうなることを望んでいたのかもしれない。


「俺も、先輩のことが、好きです」



ああ まるで蟻地獄のように
ずるずるこんがらかって、もつれて、溺れていく。



【めづらしくオリジナル薔薇\^^/
終止興奮してました、ありがとうございます^q^←

先輩×後輩って…イイネ!】