2018-6-23 08:16
クリム
僕は美大生じゃない。芸大生でもないし、デザイン系の学校や学科すらも出ていない。
美大生を探してる人に、美大生じゃないけど君は美術部にいたらしいから紹介したいと話を持ちかけられて、僕の悪い癖である天邪鬼が出た。
最近というかもう5年以上、10年近く絵を描いてない。絵筆も絵の具も物入れの一番下にしまいこんだまま。それくらい描いてない。
僕が描けなくても、絵の描ける知り合いがいるし、その人経由で他にも候補を出せるだろうと考えて、口からも漏らしてしまった。
美大生探してるくらいだから、僕には相当なプレッシャーで、一目散に逃げ道を探してしまったのだ。
でも、自由に絵を描かせてもらえるチャンスなんてなかなかないもので、さらに、歳を重ねるごとにそれはものすごく減る。それこそ描くチャンスが稀すぎてピンチに思えるほどだ。だからきちんと引き受けようと考えている。
こんなことがなければもう絵を描こうなんてしない。役に立てることも、引き立ててもらうことも、新しい経験をすることも、立ち向かうことも、取り組むことも、しない。
絵を描くことはプレッシャーだ。描くことから遠ざかるほどに、自ずと増すばかりの、類の、恐ろしいプレッシャーだ。生温い気持ちで絵筆を握っては、そのぎこちなさといたたまれなさ、居心地の悪さに何度も投げ出した。自己嫌悪にも近い。
プレッシャーをじっと静かに受け取ろうと努めると、その向こうにやりたいと思ってる僕が見える。本当は嬉しいんだ。本当は楽しみなんだ。きっと、本当の僕は、やりたいんだ。若干の希望的ニュアンスが含まれることは否定しないが、真実味のある質量を伴った実感のような、あるいはその逆、実感のある真実味のような、不思議で確かな感触を夜のガラス越しに感じていた。
僕がどんな絵を描くかなんて仕事を通して一応は分かってる人が持ちかけるのだから、きっと大丈夫。そう自分に聞かせる。
これまでも頼まれてやったことはいくらでもある。相手に渡し終えるまではツラくて仕方がない。榊に「そんなにストレスになるなら、もうやめろ」と言われるくらい。でもそれくらい毎回一生懸命だった。その時は自覚してなくて、何年か経ってたまたま見返した時くらいにようやく、ちゃんとやってたんだなって安心する、そんな程度だけれども。
僕にできるかな。やりたい。つまづいてもそれは経験として引き取る覚悟をして。
心配はしても不安は持たないようにしたい。絵に出てしまうから。だったらハッタリでも明るく楽しんでしまえばいい。
今回はいつにもなく家族にも榊にも引き立て役の人にもエールを頼もうと思う。しっかり、僕として取り組み、向き合いたいのだ。どうか見守っていてくれるように。
更新されてすぐに読ませていただいたのにコメントできずなままでした。
もう、描かれましたか?
読んですぐ、と言うより読みながら応援していました「楽しんでね〜」って(*^.^*)
実際には楽しむばかりではないとは思いますが、何かを生み出す作業は苦しいばかりでなく、大変なんだけど楽しいとか、うれしいとか、幸せだ〜とか、満足だとか、そんな感覚がないと出来ない気がします。
どんなのが生まれたのか、生まれるのか、見ることはできなくても、とてもとても楽しみです(*´∀`)
それから… 『美大、芸大出てない自分』でくくっちゃう自分がいること… 激しく力強く同意、です。
私の仕事も大半は、そういう方々みたいで。
自分が仕事をする上で、自分と同じように請け負う側の人とはほとんど関わることはなく、比べられる訳でもないけれど、ずっと何年間も『私はプロじゃないから』という気持ちから抜け出せませんでした。
報酬いただいてるくせに『プロじゃない』なんてね、失礼な話ですよね〜
でも、自信がなかったんです、逃げ道だったんです。
それで一時期、仕事を失いました。
ありがたくも再び仕事をいただけるようになった今も、自信がある訳ではない、けれども、もう何年も『私』に期待して仕事の依頼をしてくださっている…
『私』を認めてもらえてることに覚悟を持って挑まなきゃって、今はそう思っていますp(^-^)q
周囲の方々は『今の鮎川さん』を認めてらっしゃるんだと思いますよ。
その上で『これからの鮎川さん』に期待もされている。
プレッシャーや責任はしんどい、けど、乗り切った時の爽快感ったらないですよね〜(* ´ ▽ ` *)
共に頑張りましょうね!!
やっぱり長くなりました( ´-ω-)
短くまとめたかったんだけどムリそうだから諦めて、どーんとコメント、お邪魔します!f(^ー^;ゴメンネ
おはようございます。
どーんと、いらっしゃいませ。
僕は聞く方が好きなので大歓迎です。(と言いつつ、ブログもレスも長めなんですけれども)
加えて、まるさんの話は共感することが本当にたくさんあって、安心させてくれたり、勇気づけられたり、気持ちが落ち着きます。
そんなにも苦しい時期があったんですね。
僕も、今前期はミスばかり起こして、すっかり自信を失くして、低速モードでした。逃げ出す準備してました。どうしていいか分からなくて。リセットしたくて。
自信を持てばなんとかなると思った矢先、「残念。それも違うよ」と神様に現実つきつけられた。そんな感じでした(^ ^ ;
まるさんの言葉を借りれば、僕に足りないのは覚悟なのかもしれません。自信だけあってもそれが大き過ぎれば自分がそれに振り回されるだけ、だったので。(油断や傲慢)
あ、レスを装った独り言になっててスミマセン(^^;
さてさて、絵の方はというと、まだまだです。
僕がやるかもまだ決まってないし、完成目標もだいぶ先なんです。
でも準備はしておかないと。鈍るような腕すらもとっくに失くしてしまっていたので。イメージも全く湧かなくて、あれ、自分はこんなにも枯れていたのかとガッカリすることから始まりましたね(笑)
継続がいちばんのトレーニングだったんだな、と身にしみてます。
>もう、描かれました?
うーん、そうですよね、練ろうとするより描いちゃった方が早いかもしれませんね。
いただいたコメントをもう一度読み直していて、ふわっと何かが開きました(^^)/
コメントありがとうございます。
暑い日が続きますが、お互い頑張りましょう!