イレギュラーでいきぬく

住まいのトイレがわずかに水漏れしている。ちょろちょろと、それは、水琴窟くらいか。

元栓を調節したりして様子見てたが、我慢ならぬ。
気持ち悪いし、なんだかお金も逃げていってる気がする。
気づいた頃から、身の回りに色々と不調が生じていたり。勤務先含めて。

腰の重い僕のスイッチが入って、問い合わせ。
いろいろあって「今日これから15時頃なら」と言われる。

仕事中なんですが・・・
家族で一番帰りの早い人間でも18時くらい・・・

「その時間は対応できないねぇ」

そうですよねぇ



幸い僕の仕事はなんとかなりそうなので、その場で上司に許可をもらい早退して立ち会うことにした。

早めに解決してしまいたい。
水回りだし。年の瀬迫ってるし。


イレギュラーは苦手だ。
しかし今季は地味に鬱症状というか適応障害がしぶとく出ていてつらい。
可能な範囲で会社を抜ける理由ができるなら、それはそれでありがたい。

にしてもだ。
前の大家さんは、近所に住む地主さんで、対応が良かった。
良すぎた。
10年間の間で名義は3人くらい変わったけれど(大家さん家族の中で)。

今年くらいに、家庭の事情と、管理が負担になってしまったのか、
大家さんは引っ越し、自宅を取り壊し、この建物は別の不動産屋に移管されていた。
全て事後報告だった。
しかも、そのあと間をおかずに貸主やら管理会社が二転三転している。かなり不安になる。

隣のママさんも、
「大家さんがいい人だったから有り難かったけれど、今度はどうかしら、不安だわ」
詐欺じゃないか不安で、行動時間が被りやすい榊に内容を確認したほどだ。

建物もギリ平成っていくらいの築年数で、12年くらい住んでる僕らの部屋ですら、たびたび修理呼んでるくらいだ。いよいよ引っ越しを検討しなきゃならないのかな、と思ってもいる。

サンドウィッチ

病院のあと、榊と待ち合わせして、落ち合った。
僕の方が先に済んだので、榊のいる施設のもとへ。


所用の区切りがついたとのことで、その施設のプロムナードの隅で
病院側の地元サンドイッチ屋さんで買った名物サンドを食べていた。
(検査のために朝食を抜いた僕は、持参した軽食も食べていたんだけど、
診察中のショックもあったのか、終わった安堵感か…)

買い食いもめったにしないし
ましてやパンなんて(僕はご飯をおかずにご飯を食べるくらいに、ご飯党)。
でも、美味しくて、楽しかった。

榊にもわけた。
ちゃんと朝食をとったので、味見程度で、僕に返してくれた。
僕はあれこれ話しながら、頬張った。
ストレスによる過食かもしれないけれど、拒食気味だったから、頬張ることが、久々に楽しくてしょうがなかった。

榊も
よく食べられててよかった、と言ってくれた。

膵臓

久々の都立病院。

体調不良の時にかかった病院で、検査したら
メイン症状とは関係ないはずなんだけど
臓器に脂肪腫があるってことで
ここを紹介されて、以来、
定期的に診てもらっている。


都立病院にはなかなかかかれないのよ、とどこかの誰かが言ってた気がして
血液検査(即時結果)と腹部エコー、診察程度なんだけど
ここにお願いしている。


朝イチで血液検査して
結果出るまでにエコーやって
結果が出揃ったら、診察呼ばれて
「はい、今回も異常なしです」
終了。


みたいな感じなので
通院やめようかな、頻度下げてもらおうかなとか、
安い、適当な近場の病院に変えてもらおうかなとか
思うこともあるけれど

そう思う時に限って数値悪くなったり、おや?という変化があって、その度に
「この先生/病院でよかった」と思っている。



今回も
病巣に見た目の変化があって
先生と話をしていたら

先生が当初から本当にかなり心配してくれていたことがわかった。


たしかに初めてかかった日に
「30歳? 僕の半分くらいじゃん。まだ若いのに、ねぇ」
って言っていた。

脂肪腫の大きさは2センチ程度なんだけど

僕は他にも腫瘍系の病気をしたことがあって
それが8センチだとか、5センチだとか、1〜2センチが複数とか
そんな数字をたくさん聞いていたから

大したことないと思ってた。
思って「た」。



でも、この日、ひょんなことから先生が教えてくれた。

脂肪腫で2センチは小さくないんだ、と。
だから慎重に観察させてもらってたんだよ、と。


一瞬頭の中がカポーンと空洞になった。
(そういう緊迫感は、先生、あえて一切表に出してなかったけど)
そんな中での、見た目の変化って、怖い。


先生はcancerの研究をしていて
ガン化する前に脂肪細胞が発生する説を追っている。
つまり先生の頭の中の可能性には、つねにソレがチラついているってことなのだ。

自分の甘さを恥じたり、
先生の医者としての矜持にただただ感服したり。

もう一度、今一度、
自分の未来を案じてみたり、でも自覚症状もないから、大丈夫かなぁ?と思ってみたり
(沈黙の臓器なのでそんなこと言ってられないのだけど)

せり鍋と食べる係

疲れてて
食べる気力がなくても

家にたどり着くと
榊のご飯は口にしたくなる。


榊のご飯を口にすると
気持ちが切り替わってリフレッシュする。

そして予定よりやや食べてしまう(笑)
ここまでがセット。



今夜はせり鍋だった。

僕が胃弱なので、秋以降はほぼ鍋とか具沢山味噌汁など。

材料は定番ものをその時の気分でバランス変えて組み合わせて。
食べたいもの基準に選んでるので、これが結構飽きない。

今回、特別にせりなのは、おつとめ品にあったから(笑)
しかも鴨肉も値引きになってたので、こりゃせり鍋をやるしかないでしょう!と相成った。

とまぁこんなふうに、我が家の献立は、おつとめ品をもとに榊が発想を膨らませ(僕に報告&リクエスト募集)、組み立ててくれている。


んっまい!

と思いっきり感情いっぱいに食べるのが僕の至福。

仕事中はpcに向かってひたすら処理してるので、感情が出にくい。
感じ取ることも、出すこともほぼ皆無。

だから家に帰って
好きな人が丹精込めて作ってくれた料理を
五感フルで堪能し、何も気にせず全てを顔や言葉で表すこのひとときが全て。

一口食べては、
あれがこんな味して、ここがこう香って、と語り、
汁を啜っては、遠慮なく唸りをあげて。

ふと見ると榊がじっと僕を見てたりする。
美味しいのかどうか、どこまでも気になるらしい。

今日は僕がハイテンションで食べ続けるので、疑いの余地もなく、また素直に嬉しかったらしい。


「美味しい!って食べてもらえることが、俺のいちばんの幸せ?喜び?だからさ♪」

美味しく食べて!
鮎川は「美味しく食べる係」ね、と任命された

Rollbahn

オシャレな人は持っている
洗練された人は持っている
Rollbahn

2021年、 仕事の管理用として
僕はこれのマンスリーに手を出した。

スケジュール
進捗、確認事項や取り決め、
周知項目の記録
に加えて
ごく稀に発生する、外での打ち合わせ時に携帯し
そこでのメモも一緒に残せるなら

と考えて、これにしてみた。
Rollbahn、初めてだった。


クリエイティブなビジネスマンや、アンテナ感度の高い子がよく手にし、
なぜか様々な表紙がある、ファッショナブルなノート、という印象だった。
クライアントのデザイナーさん(森山直太郎さんをやや山口一郎さんよりにした感じ)も
さらっと使ってた。


幼少期からの文具フェチではあったが、その性質はあくまで
「自分にフィット/マッチするものを飽くことなく探究し続けている」スタンスで
だから「たかだかノート(+α)」にしか見えなかったそれに手を出すことはなかった。



今回、2022年の手帳やステーショナリー界隈のことを考えていて

体調管理をもっと具体的というか、自分ならではの観点から記録管理しようと決めて、自作のプランを立てた。

365日を7日で割ると・・・
予備ページは割合的に・・・
となると、束(ツカ)はこれくらいになる


・・・薄い。



僕は手の皮が薄いのか、書き物をする時に手の小指向こう側の骨が痛くなるのが苦痛なのだ。
ある時気づいたのだが、手帳にある程度の厚みがあることが、さりげないながら決めての一つから外せなくなっていた。

自作手帳(コーチング系ワークや、体調管理一覧カレンダー)を作った時もそうだった。
無線綴じ風にしたわりに薄すぎて、出来上がった時点でもうすでにだめな感じ。
とりあえずメイン手帳の見返しに貼り付けて誤魔化して使ってみた…が、これがかなり快適だった。
僕の中で確信に変わった瞬間だった。


それで話を戻して。


Rollbahn
愛される理由の一つがわかった。
というか、僕的に使いやすいと思わせてくれる要素が、それ、だと気づいた。

厚みがあること。
(薄型ノートのラインナップもあることはもちろん承知してます)

表紙も厚紙だから、最初の方でも、最後の方でも、書きにくさが出にくい。
リングノートなら、対抗ページの束を後ろに回すことで、より快適になる。
その時にリングが邪魔にならないたっぷりの束であることも、密かに重要で。

ノートページが足りなくなることも、
足りないかもと思うことすらない、
そのページ枚数は、記入量以外の目的もあったのかもしれない。


ここまで気づいた時に、はっきりと沼にハマった感覚が起きた。
もちろんみんなが同じ理由にハマってるとは思ってない。その人それぞれの理由があると思う。

ただ、こういう細かいところまで考えられてるのだから、多くの人から使いやすいと思われるポイントが、密かに、たくさん、ちりばめられているんだと思う。


たかだかノート。
安くないのに、たくさんの人に「使われて」いる。
ちゃんとそこには理由があった。

そして僕にフィットした理由もあった。し、それは僕のないがしろにしてはいけないツボだと分かった。


2022年の体調管理については
もう、このノートに書いていけばいいんじゃない?とか思ってる(笑)
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