外のシャンプーの匂い

日曜夜だけどスーパー銭湯という贅沢。
非日常をしたい、というだけの我儘に榊が付き合ってくれた。明日は二人とも休みだし。

榊の肌がスパ銭の塩分?が苦手なのすっかり忘れてて、一部の風呂は諦めたけど、それでも楽しめた。むしろ僕の方がのぼせてたらしく榊ストップかけられたり。
レコーダーの調子が悪いから、ドラマが録画されるか心配で、休憩室のペアソファーで見たり。
ゆったりまったりした。

先週の盆休みは自律神経が乱れたような高熱のために数日寝込んで結局棒に振った。
今週もなんとなくで有給突っ込んでおいたけど、お陰でやり直し夏休みができた。
運動して、家のことして、少しDVD観て。お風呂。充実。

くじ引きしたら、入場料サービス券と岩盤浴サービス券が当たってはしゃいだ。
また榊と来るんだ。

アメミサダメナミダグム

曇天雨天は僕の心の安定剤。榊も同じらしい。
晴れると憂鬱。自分の陰にばかり目がいく。
病み上がりかけの僕にはこの夏らしくない気候は奇跡的に救いだ。

出勤

喉が膨らんでうすら苦しい。空気も唾も飲み込めない。その奥で何かがどんよりとおりていく感がある。
誰かがいてもいなくても、向かうのは憂鬱。飲み込まれる本音。滲み出る偽り。

トンネル抜けて

朝イチ病院。
貧血、悪化。鬱期も通常より長め。
でもとりあえず主症状の腹関係から。

問診して、貧血も…と言いかけたのをスルーされ、ベッドに寝かされ触診などされ
「ほぼ間違いなく過敏性腸症候群(IBS)ですね。腸がまったく動いてません、そして溜まってます」と即答。

2〜3週間不調で、昨日一昨日なんか、水やお茶すら飲むのもしんどいし、コメの炊ける匂いですら気持ち悪くなって、榊と少し本気で「ガンか?」と疑った。
胃カメラの覚悟もしてた、というか、お願いしようと思ってたのに、「いえ、検便で念のための検査だけでいいでしょう」とのこと。


帰宅して、職場から持ち帰ってきたキーボードの掃除をしようとして、キー6個で挫折した。信じられないが、キーを外そうとしただけで本当に息が完全にあがって倒れ込んでしまった。ありえない。
「嘘だろ、たったこれだけのことすらできないのか…」と自分自身に絶望してたら、傍らから榊が「それが今のお前の全力、限界なんだよ。受け入れなさい。諦めなさい。」と言われた。

たぶん今日はそれでも調子が良い方。
僕も自覚があったし、榊も分かったから、さくっと言われたのだと思う。ちゃんと言葉を受け取れると判断されたからこそ、「受け入れなさい、諦めなさい」と言ったんだと思う。さすがだ。


榊がいろんな言葉をかけてくれて、午後から落ち着いてきた。近所の外出も休み休みなら出られるようになり、ほっとしたら食事も少し食べられるようになった。味もちゃんと長く分かるから、ちゃんと美味しい。幸せ。元に戻った感じ。世界が鮮やかだ。

それを言ったら榊も嬉しそうだった。

味わえない日があってごめん。鬱期は…本当に自分じゃない感じだから、ツライ。なんて言っていいか、ごめん。
それとありがとう。僕を見捨てたりしないでくれて、その、ありがとう。
「見捨てるって…ナイナイ(笑)」
だってメンヘラなんて捨てられやすいんだよ? 面倒なんだから
「何言ってるの、俺だってメンヘラだもの。お前のこと言えないよ」←もと心身症。その他諸々抱えてる人。現在寛解(僕と付き合ってから イェーイ)。

夕方薄暗いのをいいことに、買い出しの帰り、こっそり手を繋いで、ぶんぶん振って帰った。
鬱期を抜けると、触れることもキスすることも幸せで楽しい。(外ではしないけどね)
これが普通で本当なんだけどな。ごめんね、榊。

気持ちが通じたのか、
「う〜ん、やっぱりねここ最近お前調子悪かったと思うよ?」榊ぽろり。
あ、やっぱり?


「うん、いつもと違ったもん。」「ここ2〜3か月、かな」

え!? 2〜3か月!? そんなに!?

毒をもって、制す

愚痴りたかった。

仕事しながら、一方で感情が暴走して、怒りながら勝手に涙も出てくるという、竹中直人状態だったから。

でも榊も愚痴があって、それが先に来たので、聞いた。
努めなくとも落ち着いて話聞けた。

榊の愚痴の方がはるかに問題で、一緒になってプンスカしてたら、自分のモヤモヤは少し落ち着いた。
<<prev next>>
カレンダー
<< 2017年08月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31