♪の手紙 mini

「‥セツくんはどうやって勉強したらあんなに良い成績になるんだろうね」「ん？そりゃあ涙ぐましい努力をしてっから」「‥そう、じゃあこの手を離してサッサと勉強始めなさい」「やだ、折角部屋に招いたのにどーして勉強なんてしなくちゃならねぇんだよ」「‥来るべきではなかったわね」「今夜だけ、今夜だけは許せよ‥一緒に居られるなんてなかなかないんだからな」「わかった、わかったから離れて」「一緒にいる意味ない！」「‥‥。」

甘えっこが似合うのはセツとマッシュかなぁ？エドガーは‥いやそう考えると私エドガー苦手なのかも‥エディなら可愛いと思うのに‥！

「マシアスくん、何してるの？」「あ！先生」「仔犬ちゃんならいまさっきセツくんに捕まって出て行っちゃったけど」「なっ‥セッツァーが！？」「こっちの保健室の方が近いからって来てくれて--傷の手当したらね、奥のベッドで休んでたセツくんが仔犬ちゃんを‥学年が違うと大変ねぇ」「っ‥先生は」「ん？」「先生は、セッツァーと付き合ってるんですか？」「まさか‥生徒に手を出すほど飢えてないわ」「でも、セッツァーは先生を「マシアスくん、早く行かないと仔犬ちゃんの貞操の危機だったりするかもよ？」‥先生も素直じゃないんだなぁ、あ、失礼しましたー」
慌てるような足音を聞いて窓の外を見ながら溜め息をつく。言われなくても理解はしていたが、まさか奥手で有名な彼に言われるとは思いもしなかった。

殿下だって野生の本能で見抜けると思うんです