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慶次

「ただいまー、なぁんて」「おかえり、なぁんて」まるで恋人ごっこである。二人はまだそんな関係じゃないのだけど私は彼がそれないに好きだった。所詮、親友という関係が心地よくてずるずると一緒にいるのだ。ルームシェアなんて始めたが最後、思いは止まらなくなってしまうだろう。「俺ら、付き合わない?」「サヤカちゃんを好きなくせに、慶次とは親友で充分っすよ」「左近の真似?」「そうそう」「でもなぁ、好きなんだけど」「サヤカちゃんは?」「憧れてるってか最高だと思う」「そんな慶次とは付き合えませーん」「ずりぃな」「どれだけ雑賀先生を好きなのかあんなに聞かされて今更?」横恋慕しているこの状況もなかなか乙なものなのよと言えば慶次にキスされた。私は嬉しくて悲しかった。

竹中

半兵衛の双子の妹、三成落ちにしたい話が書きたいんだ。酔狂する三成を書きたくないんだ。難しい

三成

「私は飲み物を取ってくる、そこで待っていろ」「はぁい」「残滅されたいか、間延びした返事は止めろ」さらりと恐ろしいことを言い放って三成くんは出ていった、それをいいことに私はベッドの下を覗き込む、あ、なにもない。本当に埃1つなく、ちょっぴり残念に思いながら枕の下を見た、なにもない。次はマットレスの隙間に手を突っ込んでみた。お!何かに触れたぞ!恐る恐る引き出してみれば何か--アルバムのようなモノが出てきた。これはなにかお宝な匂いが--「貴様、なにをしている」「ひっ」「な、なにをしているソレを私に渡せ」「三成くんのえっち!健全!年相応!」「フンッ罵倒になっとらん」「こ、こんなモノ、捨ててよっ!」捲ってしまった先には私の色々な姿の写真だった。そう言えば猿飛くんが私を憐れむような目で見ていたのを思い出す。イチバン吃驚したのは水着姿の写真だった。「盗撮!」「なんのことか知らん、それは猿飛から買い取ったモノだ」「だ、だからって、処分してくれたって--目の前に私がいるのに」「は?」「写真じゃないと愛せない?」「そ、そんなわけがないだろっ」「じゃあ、これはいらないね?私が想像
の上書きしてあげるから」「な、なにをっ」

柴田

ほの暗い、が印象的な柴田勝家くんは生真面目な生徒だ。友達の左近くんとは正反対で、でもよく一緒にいる。昔とは違う、平和な世でも一緒にいるなんて仲良しだなぁと私は教室の片隅で思った。前世の記憶があるのかないのかは人其々だと知ったのは、私の記憶が溢れた高校の入学式--二ヶ月前だった。先に記憶があった同郷のかすがと佐助(今は二人とも一つ先輩だ)は私を見て喜んでくれた。徳川くんと石田くん(二人はクラスが違えど同級生だった)には知らない顔をすることにした。時々カマを掛けてくる徳川くんは厄介だけど、私は根無し草で色んな人と敵同士だったりしたこともあったから正直会いたくないなぁ。--柴田くんも左近くんも然り、記憶なんて思い出さなくて良かったのに。
「どーしたんすか?」「左近ちゃんはお気楽だね」「なんだよそれー」「貴女は何か悩みがあるのですか?」「柴田くんと左近ちゃんがいればそれでいいよ、悩みなんてテストぐらい!」「左様か」「俺ら昔からマブダチだもんな!」
ん?昔から?まさか二人とも記憶持ち?私は必死に作り笑顔を見せ、記憶?なにそれ?と言った風を装うことにした。
「今世では遠慮はしない、覚悟するんだな左近」「なぁに言っちゃってんの、こっちの台詞だっての」
二人はよくわからない言い合いをしていても昔と変わらず仲良しだなーとニコニコしていることにした。
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