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澤村

「大地さんっ!」田中とぶつかった大地さんに私は叫ぶ。こちらに気付いて大丈夫だと言うように手を振った。でもいてもたっても居られなかった。「こんちゃん、行ってあげた方が」「姐さんっ」「私が見てっから、な?こんちゃん」頷いて私は大地さんのもとへ向かう。大地さんは私を見て目を丸くした。「紺野、なんで」「だっ、いちさっ」「なっ泣くなよ、大丈夫だから」「大丈夫なんですか?口元に血が」「大丈夫だよ、いてて」「っ、は、早く病院にっ」「心配性だなぁ」「だってぇ、凄い勢いで田中とぶつかったじゃないですか」「ははっ見ていたのか」「見てますよ、大地さんだもん」

二年生紺野氏、大地さんの彼女予定。

セブルス

先生、と遠慮がちに囁く声が聞こえる。東洋人の彼女は実家が怪しい薬品を扱う神社だと聞いており、彼女自身魔法薬学に富んでいた。蛇を祀るそこは彼女の聖域だと言っている。「先生は気味が悪いと思いますか」「くだらん」「そう言って下さるのは先生だけですよ、みんな気味が悪いと言います」あの人の部下だとかスリザリンの末裔だとか噂され相当参っているらしく冷たく発したスネイプの言葉にすら暖かみを抱いて少女は笑った。「わたし、山神さまのお嫁さんになるつもりでしたが、今はこちらのが心地好いんです」「疎まれているこちらが?」「マグルよりはマシなんです、魔法を使えることが何よりも嬉しい。強ければ--みんななにも言わないでしょう?」「さようですな」「わたし、強くなりたいんです、はやく魔法を覚えてみんなを守りたい」「守る?」「そうです、みんなを守りたいんです」おかしな子だとスネイプは笑う、疎まれ蔑まれているのに、彼らを守りたいと言うのだ。
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