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ハンジ

可愛い子供のようだと思った。狂気染みた熱意は少しだけ他と違うベクトルに向いてしまっただけなのだから。私があの子のようになっていたかもしれない、誰があのようになっていてもおかしくない、ただハンジと言う私の後輩の一人がそうなっていただけなのだから。「あれ、こんなところでどうかしました?」「探してたんだよ」「私を?」「ええ、先日のレポートについて」「わ!見てくれたんですか」「あと、次の壁外調査は私も行くことになったから、宜しくね」「えっ?」「問題でもある?」「い、いえ」心配そうな表情をした後輩に大丈夫だからと言って肩を叩いた。何故、私以上にこの子が心配するのだろうか。何故、まるで自分の事のようにこんな悲しそうな表情をしてしまうのだろうか。ああ、何故?「特攻禁止ですからね!」「それが兵長の命令なら従うよ、ハンジくんは心配性ね」「だって」「はいはい、」
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