♪の手紙 mini

引き寄せられた。その距離にヒクリと息を呑んで、見上げた表情が本気過ぎて怖いとすら感じた。「俺のこと、好き？」「‥‥な、んで」「いつも無闇やたらに好きとか言うし、隙あらばホテル行こうとか言うし、子供は何人とかさ」「‥マッ、シュ、」「からかわれてるのかと思った」「そ、そそそんなことっ」「もう一度、聞くけど」彼の--いつもなら優しい光を宿してる碧がこのときばかりは怖いと感じた。“男”だった。「俺のこと、そういう意味で、好き？」「(ふぁああん‥逃げられないっ)」

普段ふざけて甘えて好き好き言うヒロインって大抵相手が本気になると固まっちゃう感じ。

「リルムがお嫁さんになってあげる！」「‥え、俺に言ってる？」「他に誰がいるのよ！」「あー、申し出は嬉しいけど」「“けど”なんていらない！あのうひょひょヤローを倒して帰ってきたら、‥だから、だから無事に生きて帰るって約束して！」「‥‥わりぃけど「約束、して！」リルム、あいつは俺の罪なんだよ、そんな約束出来ねぇ」「やだやだやだ‥もう誰かが死んじゃうなんて、やだよ」

元研究員♂でリルム相手とか流石に犯罪か