※現パロ
久々の妹からの電話はフィガロ社に関する話だった。面倒だなと思ったけど隣の彼に断って通話ボタンを押す。
「‥知ってたの?」「そりゃあ、キミよりもフィガロと関わりが深いからね、レディ」「‥エドガー社長みたいなこといわないでよ」「だって、おんなじ立場にいたらそんなこと話さないでしょう?」「姉さんは‥その、」「知っての上で、私はマッシュさんと一緒にいるよ」「一緒に!?」「あれ、言ってなかった?今さお試し期間なんだよねぇ」「お試し!?」
耳元でやいやい煩い妹に今忙しいからそれじゃあねと言って通話を切る。すると隣でガタイの良い男が笑っていた。
「なぁ‥本当に、いいの?」「まだ言うんですか?しつこい」「そりゃあ‥しつこくもなるよ」「私が良いと言っているんです、あんまりしつこいと原稿落としますからね」「うわ!それだけは勘弁!」
(あ!セツあんちゃんからメールだ)(セッツァー!)(うん、色々お世話になってるんだよね性的な意味で)(は!?)
官能小説に興味を持った姉はせつあんに指南されるのです。そういう関係。