経緯

榊とは、
それぞれにパートナーや想い人をもつ「知り合いの一人」としてのごく純粋な交友があって、紆余曲折を経た後、お互いがパートナーになった(なっていた?)経緯がある。

僕のデートDVなパートナーに、榊は腹を立てて、僕やパートナーのことを諌めてくれ、僕は僕で、複雑な恋路に独り苦しむ榊に心を痛めたり。
その後発生した、互いどころか、その周りの周りまで含めた超複合的な要因や転機の訪れにより、全ての交友関係が混迷を極めた時があり(それこそピカソのゲルニカのような状態で)、その中で榊は僕に、僕は榊に、

惹かれた実感はなくとも、ここに同じように感じてくれる人がいるという驚きのような安堵。

榊の、ひた隠しにしてきた壮絶な生い立ちやバックグラウンドに僕は言葉を失い、榊はそれと同時にこれまで受けてきた扱いをどうせ僕からも受けるのだろうと思ったような

そこから交際と同棲期間はほぼイコールで、干支一周分ほど。そのタイミングで今回の節目を迎えた。

僕らがあまりカタチに振り回されずに済んでるのは(二人とも気負いする方なので)、そのおかげかもしれない。実態が先で形式が後というのは、ある意味、僕ららしいのかも。

時折「あ、僕ら、一応は公的に認められているんだよな」と突然電車の中で思い出してにやけつつ。