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拍手レス

・ジンさん≫優人「お返事が遅れてしまい大変申し訳ありません。拍手ありがとうございます、ジンさん」

黄瀬「そっか、赤司っちだけ京都だから信さん達と面識ないんスね」

高尾「神田さんの存在とかも知らねぇだろーなぁ…」

紫原「んー…俺は赤ちんと話してる時、たまに優人のこと話すから、優人のことは知ってると思うー面識ないのにはかわんないけど」

神田「俺らの身内で関わるとしたら…お袋か親父か…?」

信「あの二人と接点持つってことは、結構危険性の高い事件絡みに巻き込まれる可能性がすっごい高いでしょ。職業的に」

優人「でも…京都にいたら、母さんの名前ぐらい耳に入ってるかもしんない…」

信「あー…そうだね…大人が言うこと聞かない子供を叱る時、『悪いことしてると彩音さんが来るぞ』とか言うぐらいだもんね」

黒子「…閻魔大王と同レベルで使われるんですか…」

神田「捏造され過ぎてもはや都市伝説と化してるのもあんだろ」

優人「まあ、会っちゃったらドンマイとしかこっちは言いようがないよね」

信「だよねー」

赤司「……………」

俺とバイト

緑間と高尾は、案内された客室で、正座しながら縮こまっていた。
土間を見れば、いかにも高そうな掛け軸。障子の外を見れば、そこには、色とりどりの紫陽花が咲き誇る広々とした庭。
しかも、大きな池に鹿威し付きだ。あ、錦鯉が跳ねた。

「コースどうする?お前らは何食べたい?」
「残雪、天ぷらが入ってるのどれだ?」
「松と竹。松は確か、まだ名残りで筍の天ぷらもやってたな。あとはオクラとエビ、獅子唐」
「じゃあ、俺は松」
「俺も今年は筍食いそこねてたから松にするさ。あ、刺身のワサビは抜きで。真ちゃんとタカちゃんは?」
「いえ…あの…」
「ん?なんか食えないもんでもあったか?食えないのは別の料理に変更することもできるぞ」
「いや、その…六花さん…ココ、どーみても高級料亭ッスよね?」

緑間も賛同するようにコクコクと頷いた。そうなのだ。六花に連れられてやってきたのは『花宴』という、東京でも五本指に入る高級料亭だった。間違っても男子高校生が入れるような店じゃない。
そのせいで二人は店に入った時から恐縮しっぱなしだ。

「あっははははは!なんださっきから妙に静かだと思ったら、そんなこと気にしてたのかよ」
「いやいやいや!だって六花さん!この松のコースなんて18000円ッスよ!?1800円じゃないんですよ!?っていうか、俺外食で1800円も使うことすらほとんどありません!!」

高尾の外食なんて、せいぜいファミレスか、マジバのセットメニューだ。18000円もあんだったら、もっと別のことに使う。

「いいじゃねぇか。この機会に舌肥やせ。じゃあ、せっかくだし全員松で行くか。女将、松を五つ」
「ちょっと六花さん―――――――!?」

出入り口の側に待機していた女将は、苦笑しながら頷き、注文を板場に届けにいってしまった。
六花は、あたふたする緑間と高尾を見て、ニヤニヤと笑っている。
流石に憐れに思ったのか、小さくため息をつくと、珍しく神田が助け船を出した。

「…ここは残雪か経営してる店の一つだ。どうせ店の味が落ちてねぇか調べるのも兼ねてんだろうから、気にせずに頼め。このくらいの出費で痛むような財布してねぇし」
「そうそう。自分の店でお金落としたって、最終的に姉御の財布に戻ってくんだから、気にせず味を楽しめばいいさ」

嫌な金の回り方だな…と、一般家庭で育った高尾は、そんなことを思ってしまう。
一方、緑間はだいぶ気が楽になったのか、あたりを見る余裕が出てきた。

「……綺麗ですね、紫陽花」
「ああ。部屋によって季節ごとの花が楽しめるのが『花宴』の売りだからな」
「あ、だから紫陽花の間なんスね」
「そういうこと」

ラビはこそっと高尾に耳打ちした。

「ちなみに、今の時期はこの部屋が一番高くって、宴会なんかで貸し切ったら、料理諸々を含めて諭吉が軽く十人は飛ぶんさ」

ゾッと背筋が寒くなった。
なんだそれは。どんなインフレを起こせばそんな金が出てくるんだ。

「ラビさんよく平然としてられるッスね…」

ラビは肩をちょっと竦めた。

「姉御は派手な行動が多いから、こんくらいは慣れたさ」
「ところで、一体用件は何なんだよ。昼飯をこんな豪勢にするってことは、厄介事なんだろ」
「……流石に、勘がいいな」

六花は苦笑いをしながら頬杖をついた。

「ちょっとなー…芸者の子らが集団食中毒」
「はっ!?まさか全員がかかっちまったんさ!?」
「いや、数人は無事でそこ子らだけでなんとか回してたんだけど…今夜、ここで開かれる宴会二つにどーしてもこれねぇんだよ…」

陰った六花の顔からは、濃い疲労の様子が見えた。恐らく、本当にぎりぎりの人数で回しているのだろう。

「そもそも何食って食中毒に?」
「ウニだとよ」
「ってことは、腸炎ビブリオさね。それなら数日で回復するさ」
「ああ。医者もそう言ってたよ」

神田は、湯呑を置くとジロリと六花を見た。

「……つまり、俺にその空いた穴を埋めろって言いたいんだな?」
「そう!頼むよ!バイト代弾むからさ!!」

ぱんと両手を合わせて拝むように頼む六花。
対して、神田は渋い顔だ。
事の成り行きを見守っていた高尾は、そっとラビに小声でたずねた。

「えっと、ラビさん。結局神田さん何やらされるんスか?」
「ああ、そっか。タカちゃんたちにはまだ言ってなかったさね。姉御はユウの三味線と剣道のお師匠さん。つまり、今夜開かれる宴会で、客の前で三味線弾いて欲しいってことなんさ」
「……つまり、幇間のようなことをするということですか?」
「おお、難しい言葉知ってるさね、真ちゃん」
「真ちゃん『ほうかん』って?」
「宴会などで場を盛り上げるために芸を見せる男芸者のことなのだよ。太鼓持ちとも言うがな」
「そーそー。ま、ユウもそれに近いことをやってくれって言ってんさ。……女装して」
「ブッ!!」
「ゴフォッ!?」

お茶を飲もうとしていた高尾と緑間は、ソレを吹き出してむせ込んだ。

「ゲホッゲホッ!!え…何?女装?神田さんが?」
「そう。女装して芸者さんになりすまして、三味線弾くんさ」
「ブッハ!!ギャハハハハハハハハ!!なんだソレ!!」
「おいラビ!!何そいつらに余計なこと言ってんだ!!」
「だって事実だろー?毎回、姉御に無理矢理衣装と化粧させられて、宴会の席に放り出されてんだから」
「そんで前回ヘルプ頼んだとき、脂の乗ったオヤジに尻撫でられたから、承諾渋ってんだよ」
「か、神田さんの美貌パネェwwWW」
「笑い事じゃねぇ!!こっちは何度持ってた三味線で撲殺してやろうと思ったか…っ!!」
「うんうん。よく耐えたなー。いやーあん時はあたしも流石に焦ったわ。あのデブ、ユウが今夜空いてないかとか聞いてくるし」

ちなみに、ユウにセクハラした男性はその宴会の後、六花が報復としてオカマバーに捨て置いてきた。
その後どうなったかは知らない。

「だいたいさぁ、そこいらの芸者より素材がいいんだよ。見ろ、この顔」
「なっ、残雪テメッ…!」

六花がグッと神田の顎を掴んで緑間と高尾の方を向かせ、髪紐をほどくと、艶やかな黒髪が扇のように広がった。

「この顔に、白粉ぬって、目元と唇にほんのり紅をさしてみろ」
「…………………」
「どうした高尾、笑わないのか」
「イヤイヤ真ちゃん。これは笑えねーわ」

似合う。それも、かなりの美女に化けることが想像できた。
忘れているようだが、高尾と緑間も最初は神田の性別が分からなかったのだ。それほど神田は中性的な顔つきをしている。

「ホンット、女でもそうそういないレベルの容姿にまで化けられるんだよなぁ…コイツが座敷で三味線弾くだけで、男共が自分の名刺、次から次へとユウに渡すからな」
「やべぇ…容易に想像できる自分が怖ぇ」
「ユウの顔面偏差値は東大クラスだかんな」

中学の頃から神田と共に過ごしてきたラビは、その顔の破壊力を間近で見てきた。
神田の性格のせいで、直接告白してくる子は少なかったが、毎日のように下駄箱にはラブレターが入れられていたものだ。

「んで、受けてくれんの?ユウ」
「………仮に受けたとして、時給いくらだ」
「んー…これでどうよ?」

そう言って、六花が立てた指は二本。
高尾はぎょっと目を剥いた。

「じ、時給二千円!?」
「馬鹿、ゼロがいっこ足んねぇよ」
「ににににににに二万円!?時給が!?」
「コイツの芸を一晩買うんだ。これぐらいはあたしも払うさ」

バイトをしたことのない緑間でも、それが破格の値段であることが察せた。
だが、六花の目は至って真剣だ。

「どうする?ユウ。今なら賄も付けるぞ」
「………引き受ける」
「おっしゃ、交渉成立だ」
「……宴会が開かれる間はどこだ?」
「萩の間と梅の間だよ」
「………料理来るまで現場の下見してくる…」
「おう」

神田は重々しい溜息を吐いて席を立っていった。

「はーっ…なんか俺からしたら別次元の話ッスね…」
「アイツの音はもう玄人のものだからな。ギャラ払うなら、それぐらいじゃないと釣り合わない」
「多才だなー神田さん」

剣道が強いだけでなく、三味線もプロ並の腕前を持っているとは。高尾は溜め息をついてちらりと横の相棒を見る。……前々から分かっていたけど、神様ってえこひいき激しすぎじゃね?

「いやぁ、アイツの兄貴見てるとユウなんか可愛く思えてくるぜ?」
「ああ、ありゃぁメチャクチャさ。ハイスペックどころじゃねぇもん」
「しかも笑顔でさらっとやってのけるからまた腹立つんだよなー」
「へぇ、ってことは、お兄さんも多才能なんスか?ってことはやっぱ血なんですかねー」

高尾がそう言った途端、六花が変な顔をした。

「…?な、なんか俺変なこと言いましたか?」
「ラビ、お前言ってねぇの?」
「あーいや、もう少し仲良くなってからでもいっかなーと思って。でもまあ、今姉御の口から言っちゃってダイジョブさ」
「どういうことですか?」

緑間も不思議そうに首をかしげた。

「…ユウには二人の兄弟がいる。上に一人、下に一人な。そして、そいつらの名字は観野だ」
「え…?」
「は…?え?あの人の名字って…」

―――『神田』じゃ…。

「ユウの両親はアイツが10歳の時に事故で他界してる。身寄りもなく、孤児院に入れられるところを観野家に引き取られて、以来観野家の養子として後から兄弟に加わったんだよ」
「つっても、ユウ本人は血の繋がりとか養子であることとか全く気にしてねぇんさ。だから、下手に話して、二人に必要もない同情や憐みを抱いて欲しくなかったから、今まで黙ってた」

唐突に事実を暴露されて、さすがの高尾も言うべき言葉が見つからないようだった。緑間も同様だ。
六花は気にするなというように高尾の頭をくしゃりと撫でた。

「平気だ平気。家庭環境はきわめて良好だし、むしろあそこまで仲良い兄弟もそうそういねぇよ」
「ああ。言わなきゃ、ユウだけ血が繋がってねぇなんて全然わかんねぇし」
「そういや、信と優人どうしてる?最近連絡とってねぇんだよなぁ」
「両方とも今は忙しいみたいさ。ほら、学校の文化祭がもうすぐだから」
「はあぁっ!?」

六花が上げた素っ頓狂な声に、高尾と緑間は肩を跳ねあがらせた。

「文化祭だと…!?」
「あれ?姉御知らねぇんさ?」
「知らねぇよ!!クッソ、アレンの野郎…何であたしに連絡よこさねぇんだよ!」
「去年、お前が公衆の面前でアイツのこと押し倒したからだろ」

六花が苛立たしげに長い黒髪を掻きあげると、ちょうど下見を終えた神田が帰ってきた。どうやら、六花の声は廊下まで筒抜けだったらしい。呆れたような目で六花を見ている。
おそらく優人はアレンを気遣ってあえて六花に連絡を入れるのを避けていた、というのが神田の推測だ。

「いやだってアレンの王子コスプレとか俺得以外のなにものでもねぇし、あたしにそれ見られて真っ赤な顔して恥じらう姿とか見たらもう押し倒す以外の選択肢なくね?」
「TPO考えろって言ってんだよ」
「あー…お姉さんの中のTPOって、時と場所と場合じゃねぇから。とりあえず、パッションにまかせて、押し倒せだから」
「そんなんだからモヤシに極東の痴女なんて言われんだろうがぁぁああああ!!」
「すげぇ…神田さんが常識人に見える…」

今まで高尾が神田に抱いていた印象と言えば、年下相手でも容赦なく叩きのめしたり、真剣を普通に所持して、あまつそれを簡単に人に貸してしまう、ちょっとぶっ飛んだ人だ。

「ユウはわりと常識はある方なんさ。ただ周りに姉御みたいな常識という名の壁を崩落させてきました的な人が多いから、若干それに染まって普通と感覚ズレてるけど」

よくもまあ、毒されずにここまでこれたとラビは思う。融通の利かない頑固な性格だったことが幸いだったのかもしれない。
ラビがしみじみと感心している間にも、師弟の口論は続いていく。

「お前これ以上道を踏み外したらマジで捕まるぞ!?」
「道を踏み外したんじゃねぇ!!選んだ道が曲がってただけだ!!」
「開きなおんな!今すぐ引き返せ!」
「……ほらな。ユウは基本ツッコミなんさ」
「……そのようですね…」

もっとも、これでもまだ抑えている方で、彼女であるアリアとの会話となれば、もはや夫婦漫才にしか聞こえなくなる。

「っていうか文化祭いつ!?ちょ、お姉さん今月スケジュールパンパンなんだけど!!」
「えーっと…たしか2週間後の金土日。一般公開は土日さ」
「うっわ、予定入ってるし!あたしスケジュール調整すんのに部下に電話かけてくるわ。あ、料理来たら先食っててくれ」
「アイアイサー」

携帯を片手に六花が出ていくと、部屋の中は落ち着きを取り戻した。

「文化祭って神田さんの弟さんが通ってる学校のッスか?」
「そ、優人つって、今は秋田の陽泉中学校に通ってんさ。ちなみに、俺とユウも一年前まで、同じ敷地内にある陽泉高校に通ってたんさー」
「……陽泉なら、中学の知り合いが一人通ってます」
「へぇー真ちゃんのお知り合いって、もしかして中学の部活仲間さ?」
「そうです」
「ふーん…」

ラビは意味深に笑うと、突然携帯をいじくりだした。緑間がそれを怪訝な目で見ていると、高尾が学ランの袖を引っ張ってきた。

「なぁ、真ちゃん…その知り合いってさ…」
「……ああ。キセキの世代のセンター紫原だ。陽泉はインドアスポーツにはかなり力を入れている学校…おそらくI・Hには必ず勝ち進んでくるだろう」
「そっか…つーか、偶然とはいえちょっと恐ろしくね?一年前まで神田さん達が通ってた学校に、今はお前の昔の知り合いと、神田さんの弟がいるとか」
「ふむ……もしかしたらこれも天命なのかもしれん」
「ブッハ!『神田さん達と出会ったのは運命なのだよ』ってか!?」
「真似するな高尾!」
「あー!あったあった!」

携帯をいじくってたラビが、ようやく目的の物を見つけてソレを緑間の前に出した。

「真ちゃんの知り合いってさ、もしかしてこん中にいる?」
「っ…!?これは!?」

ラビのスマホの画面に表示されている一つの写真を見て、緑間は絶句した。
そこには、中学時代よく顔を合わせていた人物―――紫原が気だるそうな目でピースをしていた。
紫原だけでなく、そこにはおそらく陽泉のレギュラーメンバーと思われる人物たちが写っており、その真ん中に、一人だけ中学生と思しき人物が笑っていた。

「…その写真の中で一際デカイヤツが俺の知り合いです」
「あー優人がむっくん言ってた子か…」
「え…どういうことッスか?」
「この真ん中にいるちっこいのがユウの弟の優人さ。色々あって、今は高等部のバスケ部のマネやってんの」
「バスケ部のマネージャー!?」
「っていうか弟ぉ!?」

高尾は神田と写真を交互にみて、青ざめた顔でラビに尋ねた。

「え…血繋がってないんスよね…?」
「ああ…血縁関係はないんさ…恐ろしいことに…」
「オイ、それはどういう意味だテメェら」
「えっ、っていうかなんなのこの気持ち悪い偶然!もしかして神田さんとそのご兄弟ってキセキホイホイ!?」
「人をゴキブリホイホイみたいにいうんじゃねぇ!!」

神田は六花が座っていた座布団を高尾の顔面向かって投げつけた。
まあ、実際神田や弟だけでなく、兄である信もキセキの世代の人間と少なからず縁が出来ているのだが、この段階で神田がそんなこと知るわけもなく、ただ高尾の言い方に腹を立てていた。

「運命の女神はおちゃめだって相場が決まってるもんさ」
「そんでもってイケメン好きなんスよね」
「そーそー。俺とユウは優人と後輩たちの様子見るのも兼ねて文化祭行く予定だけど、もしよかったら真ちゃんたちも行く?」
「あー残念ながら俺らその日は練習試合です」
「紫原に食べ過ぎには注意するよう言っておいてください」
「りょーかーい」

会話に区切りがついた所で、丁度料理が運ばれてきた。
目の前に出された料理に、高尾は目が釘付けた。何このエビの天ぷらのでかさ。普段食ってる海老フライが甘エビにみえる。

「じゃあ、姉御には悪いけど先に食ってようぜ」
「んじゃあ、号令お願いします。神田さん」
「あ?何で俺が…」
「ほら、お母さん。息子たちがお腹空かせてるんだから早く挨拶するさ!」
「誰が母親だ!つーかお前が旦那かよ気色悪い!!」
「いや、姉御」
「なんで性別逆転する必要がある!!」
「ギャハハハハハハハハハハハハ!!!」
「テーブルを叩くな高尾!醤油が零れるのだよ!!」
「おーずいぶんにぎやかだな。お姉さんも混ぜてくれ」
「姉御お帰りー結局どうなったんさ?」
「なんとか土曜日行けるようになった。その分しばらく残業三昧だけどな!アレンの野郎…覚えてろよ」
「チッ、来たんならお前が号令やれ、残雪」
「お、料理来たのか。なに?あたしのこと待っててくれたのか?」
「違ぇよ」
「オイオイ照れんなよハニー。あたしとお前の仲だろ?」
「誰がハニーだ!」
「ちょっとお父さん!子供たちが見てるさ!!」
「ブフッ…ラ、ラビお兄ちゃーん…お父さんと、おかっ、お母さん…っ、何してるの?」
「シッ!子供は見ちゃいけません!!」
(……お腹空いたのだよ……)

それから、緑間の腹が限界を訴えるまで茶番は続いた。

 

六花の設定
相変わらず我が道貫き通す自由人。母は六花が10歳の頃に他界し、父親の家に引き取られる。父親が資産家だったため、学生時代はその金を使って夜の街を歩き回ったり、世界中を飛び回った。現在六花の部下として働いている人々や、スポンサーのほとんどは、その頃六花が築き上げた人脈によるものが大きい。
愛人の子であった六花は、父親の家に引き取られた当初、本妻とその娘からひどい虐めを受けていたため、身の危険を感じ、武術を習いたいという思いが強くなった。しかし、六花に女性らしい教養を身につけて欲しかった父は、三味線も習うことを条件に出す。そのどちらの才も六花には備わっていたらしく、武芸でメキメキと頭角をあらわした。
昼間は学校に通い、夜は宴会などで三味線を弾くアルバイト。神田に出会ったのは、そんな生活をしていたころ。

拍手レス

・優臣さん≫緑「拍手ありがとうございます優臣さん。わかりました。ではリンクの方を一部改編しておきますね。緑間が番長に見えるのは仕方がないと思います。

>そっとしておこう…。

私は黄瀬君がバルバットの元第三王子に見えるんですよね。不思議です(笑)」
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