「‥くさい」「は?」
「いつもよりキツいガウ」「え‥そんなに臭う?」
ツナギの上部を腰に巻き付け工具を片手に黒いTシャツを捲りくんくんと嗅いでみる。しかし慣れてしまった臭いに首をかしげて「ああ、煙草の臭いか」と軍手を相手に突き付ける。
「‥ガウァ」「あはは、ガウは煙草の臭い嫌いなんだね」
凄い早さで飛び退いてソファの後ろに隠れてしまった。恐る恐るこちらを伺う彼がとても可愛らしかった。
「‥たばこ?」「セッツァーも吸ってるアレ、だからガウはセッツァーにも寄り付かないんでしょ?」
「うぅ‥」「ごめんごめん、着替えてくるからそしたら遊ぼうね」

一般整備士^^面倒見の良いお姉さんです