恋愛被害届

余裕のない、少し強引なキス。


あたしはゆうさんを求めてて

ゆうさんも、またあたしを求めてる


なんて思えちゃうぐらい。




あたしじゃなくたっていいの、
わかってるんだけどね。


　

甘え方なんて、
お母さんのお腹の中に忘れてきたよ。




それに十分甘えてるつもりだし
頼ってるつもりなのに。




これ以上、今以上
甘えてしまったら
頼ってしまったら


離れなきゃいけなくなった日
あたしはどうしたらいいかわからなくなる。


いまですら、わからないのに。




　

相変わらずの日々の中
今年ももう半分が過ぎてしまって。




もうすぐ子どもが生まれる。

わたしの、じゃなくて妹の子なんだけども。


妹はシングルマザーで
ほんとにこの半年、妹のことも、じぶんのことも
母親のことも、たくさんいろいろありすぎて
ほんとにもうダメなんじゃないかと思った。


なんとかなるもんだ、と改めて思う。




4歳と3歳の従兄妹もいるのだけれど
子どもは本当に可愛くて可愛くて。

妹の子が生まれるってなってからは
ほんとうにもう楽しみで楽しみで仕方ない。


わたしも父親がいなくて母子家庭で育って
それはもういろんな思いしてきたけど

生まれてくる子には罪はなにもないし
わたしたちがしてきた思いなんてしてほしくないし
お父さんがいない分、代わりにはなれないだろうけど
たくさんの愛情を注ぎたいと思ってる。


家族、だしね。

妹もなんだかんだかわいい。
昔は喧嘩ばかりしていたけれど
甘え上手で、わたしとは正反対の性格で
憎たらしい部分もたくさんあるのに
それでもかわいくて仕方ないんだとおもう。




わたしは、
わたしの幸せを犠牲にしてるつもりなんて
これっぽっちもなかったのに
周りにはそう見えてしまうのかなあ。

「じぶんの幸せ、犠牲にしてすごいな」なんて
ある人に言われたりしてわからなくなった。


妹が幸せだったら、わたしも幸せだし
なにより姪っ子が無事に生まれてきてくれて
元気に、笑って生きていってくれたら
わたしには、それこそ幸せなことなのに。


感じ方は人それぞれなんだなあ、って。


少し、むっとした。








妹の子どもが生まれる、ってことは
わたしの中でたぶんすごく大きな出来事で

結婚願望もすごく強かった、
おじいちゃん、おばあちゃんになっても
名前で呼び合って、手を繋いで歩けるような
そんな夫婦になりたいって
ずっと、ずっと、思ってたのに。


産むのはわたしではないのに
わたしに子どもができたような感じで、（笑）




結婚も、じぶんの子供も
もういいかなあ、とか思ってたりする。


日々、妹にはやいやい言われてるけど
できるだけ一緒に子育てしていきたいなあ、とか。




来月にはもう、生まれるのね。

ほんとにあっという間。

胎動を初めてこの手で感じたときも
なんとも言えない気持ちになったし

ほんとに、母子ともに健康に、無事に
生まれてきてくれることを願うのみ。