恋愛被害届

ほんとうに、よくわからないのです。




バイトも忙しくて
会いたいってそりゃ思うけれど
あたしからは連絡しないって決めたし

どーせ向こうから連絡来ることもないだろうって
あの人があたしに会いたいとか思うことないだろうって。




そしたら、送ってくるよね。

そういう時に限って、連絡してくるよね。




なんかあったのかと思って、
でもなんか普通に返してくるし。


かと思ってたらやっぱりなんかあったらしくて
落ち込んでるそうです。




また今度話すわ、なんて言って
話してはくれなかったけど。



なんで、あたしに連絡してきたの？って。


連絡してきたくせにぶちんないでよ、って。


余計に気になる、、、




ただ、元気に
いつもみたいに笑って過ごしてくれていたなら

いまはもう、それだけでいいのに。








落ち込んだときに、
連絡してきてくれたってことは

まだあの人の中にあたしがいるって
「こいつがいたか」って少しは思い出してくれるって

そう思っていいのかなあ。




まあ、どうせ
いつものただの気まぐれなのだろうけど。




　

約束してたんです、先週末に。

でも週末なんてあの人遊ぶのに忙しいし
結局ドタキャンでもされるんだろうとか思いながらも
やっぱり会えることは嬉しいから待つわけですよ。

したら、やっぱり遅くなるって。
顔出さないといけないとこがあって、って。

そうなることもわかっていたし、
ああそうですかって拗ねるわけですよね。
いや、待つけど。待ってるけど！！！


朝方になってもう少しかかる、
とか言われてまた拗ねるわけですよ。


そういうお付き合いがあるのももちろん分かっているし、
あたしはあの人のなんでもないから
あの人の時間とか邪魔できないし。


ごゆっくりどうぞ、って言うしかないじゃないですか。

無理しなくていいですよ、って。
別に今日じゃなくてもいいです、って。


LINEしながら泣くわけですよ。笑


もういいし！好きにすれば！
もう会わないもん、もういいもん！って思って。笑


そしたらあの人、「そっか、ごめんな」とか送ってくるから
だから、そっかじゃないよ！！！！とかってまた一人で泣いて。笑






別のおねーさんの話し聞いたりしてたから
もう、これでほんとに最後にしようって
次会ってさよならしたら
今度こそ連絡先も決して
会いたいなんて、二度と言わないって。





もういいや、って泣きながら寝かかってたら
電話かかってきて。

そっか、って言ったくせに！！！！


「今からでもいいならいくよ」
とか言い出すわけですよ。


でもあの人はべろべろに酔ってて
帰りたいでしょうにって思うわけじゃないですか。


そこでまた素直になれなくて。




「会いたいときはいつでも会いに行くから」

「俺のこと、仕事のこと気にしなくていいから」

「anちゃんが会いたいって言ってるんやろ？
行くしかないやん。」

「一人でなんでそうやって抱え込むの」

「甘えればいい、頼ればいいんやで」

「いつでも心配してるから」


「大丈夫、」


なんて言ってくるからまた泣くわけですよ。




でも、会いたいってその一言が言えなくて
その電話で終わりそうになって

「ばいばい」って言ったあたしが泣いてるのに気付いたあの人が

「泣いてるん？
泣いてるなら、駆けつけるから」って。


やっと、言えた
「あいたいです、」で来てくれることになりました。




じぶん、どんだけめんどくさいんだよって話しですよね、わかってます。


素直じゃないのも、かわいくないのもわかってます。


でも、なんていうか
あたしは会いたいっておもってても意味ないじゃないですか。

あの人にも、会いたいって思ってほしいじゃないですか。



「行っていい？」とか
「どうする？」じゃなくて、そうじゃなくて。








結局来てくれたあの人の胸の中でまた泣くっていう。

ずっとあやしてくれて、
頭撫でて、キスして、抱きしめてくれて。


「大丈夫やから」って、何度も何度も。




めんどくさい、って
そうやって突き放してくれたほうが

まだ少しは楽になれるのに。


嫌ってくれたほうが、諦めがつくのに。




「大事やから」なんて言われたら
どうしようもなくなっちゃうんだってば。





いつも、寝相悪くて暴れるくせに
ずっと抱きしめて寝てて
ぎゅって力が入るのが嬉しくて。


泣き疲れたのかあたしも珍しく爆睡してました。





次の日は休みだから、って
一緒にお昼ご飯食べてばいばいしました。







ああ、もう
こんなじぶんに嫌気がさす。


こんなんだから
すきになってもらえなくて
選んでもらえないのわかってるのに。





最後だ、って決めてたのに

そういうときに限ってあの人は
聞きたくない優しい言葉ばかり並べる。





ずるいひと、

ほんとうに読めない、わからない。



　

叶わない想いも

届かない想いもあれば、



叶うも想いも

届く願いもあるんだと。






最初からわかってた。

わたしの想いは、願いは、
叶うことも、届くこともないってわかってた。




それでも

きっと、もしかしたら、


諦めなければ、
追い続けていれば、
想い続けていれば、


そう思ってた。