恋愛被害届

「逃げてるだけやろ」

「いつまでそうやって生きるの？」

「それで幸せなん？」


なんていろいろ詰められてきましたよっと。

泣くもんか、泣くもんか、と
堪えに堪えたけど結局泣いたよ。




でも、そんなに簡単に答え出せるわけないやんって。


そんな単純なことじゃないやんって。


逃げてるって言われたらそうなんかもしれんけど
そんなの自分でも十分わかってるけど、

それでもあたしはあたしなりにちゃんと
しっかり考えてるつもりで。


それでもまだ、答えは出せてへんし
決心もつかんくて、だから時間が欲しくて。




じぶんがどうしたいか、どうなりたいか
なにをしたいか、なにができるのか

考えても考えてもわからんくなるんやもん。


期待してくれてはるのならその気持ちに応えたいとも思う。


でも、そこへ戻るってことは
あたしの中でそんな簡単なことじゃなくて。


曖昧に、中途半端なままで戻りたくないんよ。




もう一回、がんばる！って
もう一回、一緒にやってく！って

YESって返事するならそれぐらいしっかりした意識持ちたいんやもん。




これもあたしのわがままで、逃げてるだけになるんかなあ。



　

聞きたくないことばかりが耳に入ってくる。


わかってるって、わかってたって。


ぐるぐる、ぐるぐる。




おねーさんと連絡取れなくて
おねーさんに会えないから

だからあたしのとこ来てるのもわかってる。


嫉妬してる風な態度をとるのも
じぶんのおもちゃを取り上げられた
そんな風な感情でしかないのもわかってる。




それでも、って
あの人がくれたひとつひとつの言葉を態度を
勝手に信じていたのはあたしで。




ぜんぶ、ぜんぶ、わかってる。


期待しちゃいけない。
自惚れちゃいけない。




わかってるんだってば〜。


でも、それでも、だって。


そんなことばかりが頭の中ぐるぐるしてる。




ほんと、あたしってなんなんだろう。


そもそもあたしにとってのあの人はなんだ。


わからんんんんん。


　

自分のいのちが、
もうそれほど長くないことが分かってて


きっと傍にいる愛しい人よりも
先にいなくなることがわかってるのって


どんな感覚なんやろう、って。




あたしらは残された側になるわけで

きっと、ああしておけばよかった
もっとこうしておけばよかったって

後悔ばかりを募らせるんだろう。




いつ、自分が消えてしまうかわからなくて

でも、自分の方が先に消えてしまうのはわかってて。




それがどれだけ胸が痛むことなのか、

それがどれだけ悔しくて苦しいことなのか。




やっと、これから平凡でも
しあわせになれるってそう思ってたやろうに。




少しずつ、少しずつ

別れの日へのカウントダウンが近づいてるなんて。








いまのあたしには、想像もつかないや。


　

なんか、またいろいろぐるぐる考えてる。


周りが社会人になってく時期だから余計に。


あたしは今までなにしてたんだろうって。


これから、なにがしたいんだろう。

これから、どうなりたいんだろう。


全部全部、中途半端で。


じぶんでじぶんが、わかんない。




このままじゃだめだってことは分かってて。


でも、なにがしたいとか、どうしたい、
どうなりたいってのが本当にわからない。




こうやってぐだぐだしてたら
あっという間にまた一年、二年って

どんどん月日は流れてっちゃうのに。




ちゃんと、
ちゃんと、考えなきゃ。


じぶんのこれからのこと、将来のこと。