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「先輩」「お、月島くんどうしたの?」三年生の教室に来た後輩くんは私の目の前まで来てダンッと机を叩く。喧嘩売りに来たのか可愛くない後輩だなと思っていると「昨日の件は忘れてください」とか言いやがった。やはり喧嘩売りに来たのか。「はいはい、」「それだけです」素直に返事をすれば月島くんは帰っていった。そんな光景を見ていた友達が心配そうにこちらを見ていた。「何かあったの?」「わかんない、けど、いまさきほど私はフリーになりました」「はい?あ、さっきのが噂の月島くんって子?」「そうそう、可愛くない後輩くん」「昨日何かしたの?」「彼氏より親友を優先しただけだよ」「アンタが悪いわそれ」「ひどいな」「勘違いしたんじゃないの?親友って菅原くんでしょ?」「勘違いするような子供、彼氏に欲しくないし」「アンタたちは平気で手を繋ぐんだから勘違いもするわよ」「いいの、どーせ卒業しちゃえば別れるんだし」「好きだった癖に」「は?」「あの後輩くんのこと、アンタ好きだったでしょうに、あんなに嬉しそうなアンタは初めて見たんだよ?今なら間に合いますよ?」「火に油注ぐようなことしか言えないよ私は」「いいから、行き
「先輩と、キスしたい、です」「リエーフくん、邪過ぎる」「だって」手を掴まれて距離を詰められる、少しだけ怖いと感じてそっぽを向けば彼は「駄目ですか」と子犬のような声で鳴いた。ほだされてはいけないと思いながらも見上げた彼は泣いてしまいそうだった。「今度はいつ会えるか分からないのに」「だ、だからって」「ほっぺでいいですから、俺からさせてください」「っ、し、かたないなぁ」チュッと頬に柔らかな感触、早い。もう少し躊躇うという言葉を覚えて欲しいものだ。「せんぱいからは?」「そんなこと言ってません」「えー」