特撮の感想・視聴記録

《次回、「メロン主任、檸檬教授の策略に死す」、請ふ御期待》

貴虎が死んで、揚げ句の果てにメロンをミッチが受け継いだら、『鎧武』を見る気をなくすなあと思つたら、貴虎は、死なないやうだ。良かつた。でも、メロンはミッチが継ぐみたい。嫌だなあ。

漸く貴虎もオーバーロードのことを知るに至つた。しかし自分が戦極たちに裏切られてゐることに全く気付いてゐないのが彼らしくて憐れ深い。

――といふか、貴虎がオーバーロードのことを知らないことについて、紘汰が疑問に思はないことが『鎧武』らしくてウンザリすると言ふべきか。幾ら紘汰がお馬鹿さんでも普通「戦極が知つてゐることを何故お前が知らないのだ」と貴虎に問質すよなあ。話の都合でキャラが不自然な言動をとるのは、今に始つたことぢやないけど、違和感を覚えるので止めてほしい。

――と思つたんだけど、先のユグドラシルタワー襲撃の回でサガラが紘汰に
「ユグドラシルでオーバーロードのことを最初に知つた戦極がオーバーロードのことを秘密にした」
といふ意味のことを言つてゐるから、紘汰の認識では
「貴虎はオーバーロードのことを知らない」
といふことなのだらうか。其なら其で
「お前の仲間の戦極がオーバーロードの力を悪用しようとしてゐるからどうにかしろ」
といつたこと位言へばいいのにと思ふんだけど、紘汰がそんな気の利いたことを言ふ訳がないか。

――とは言へ、メロンと鎧武の共闘はカツコ好かつた。「お前、さては戒人と似た者同士だろ！」も笑へた。今までと比べると物凄くましになつてゐる。この調子で頑張つてほしい。

面白かつた。

紘汰がパスを入手する下りが笑へた。鳴滝さん、素敵だ。「貴虎！　後ろ！　後ろ！」が一番笑へた。本編のキャラ描写に対する一番の皮肉にもなつてるし。

案の定、紘汰が本編よりずつとまともなキャラだつた。興味の対象外である戒斗もまともなキャラだつたので、一寸意外な感じだつた。二人とも本編でもこんな風だつたら良かつたのに。てか、本編以外ではどのキャラもまともだよね。あと、やつぱり『鎧武』にも明確な悪の存在が必要だと思つた。

本編次回以降、紘汰は、オーバーロードと遭遇して良い方向に変化してくれるといいんだけど、どうなるのかしらん。

『トッキュウジャー』としては、いつもの通り面白かつた。色んな支払を負されたトカッチが笑へた。

シュバルツ様は、ロボ戦では負けてしまつたけど、等身大戦では圧勝してゐた。素敵だ。