特撮の感想・視聴記録

製作年：2010年
製作国：米
監督：クリス・サンダース、ディーン・デュボア
上映時間：98分
原題：HOW TO TRAIN YOUR DRAGON
配給：パラマウント

　面白かった。脚本は、子供向けに多少単純になっているとは言え、良くできている。キャラも演出も素晴しい。ギャグも微笑ましい。設定がきちんと物語に結付いているのが好い。

　トゥースが海賊に捕まってからドラゴン達の運命がどうなるのかと、はらはらどきどきしてしまった。

　主人公ヒックの父で海賊の長は、ドラゴンを根絶やしにしようとする。曰く「我々の仲間が何百人もドランゴンに殺された」と。それに対して、ドラゴンと共生が可能である事を見出したヒックは言う。「僕達だって何千頭もドラゴンを殺したじゃないか」と。この場面が印象的だった。

　父と息子は、どちらも自分の思いを上手く相手に伝えられない。伝えられたら伝えられたで、お互いの立場が相容れない事が判明してしまう。何ともうまくいかないものだ。この様な父と息子のうまくいかない様は、『くもりときどきミートボール』にも描かれていた。世の父と息子は、多かれ少なかれこういうものなのだろう。

　結末の一部がお子様向けファンタジーにしては中々ヘビーだ。しかし、十分過ぎる程納得できる。脚本や演出が卓抜であるお蔭だ。


話題:最近観た映画

　主人公火野映司は、「定職を持たなければ、定住もしない。（(C)テレビ朝日公式サイト）」のだとか。半ばホームレスの様な者なんだろうか、なんて思ったけど、違う様だ。まあ、そうだよね。実際ヒロインのアルバイト先に居候する様だし。

　職住に関する事は、主人公の自由さを強調する為なのだろう。所詮初期設定でしかないのだろうから物語に深く関る事はないだろうけど、さて。

　そんな瑣末な事（？）よりも、肝心の物語やキャラは、どんな感じになるのか。『Ｗ』の後番組だから期待はしないし、テレビ朝日・東映の公式サイトに書いてある事を読むに期待しないで居た方が良さそうだけど、せめて『Ｗ』『ゴセイジャー』よりましである事を祈る。

　勿論『オーズ』が『ディケイド』『剣』『アギト』『クウガ』の様に面白ければ大変嬉しい。そうであればいいなあ。どうだろ？


話題:仮面ライダーオーズ／OOO

　「死人が蘇ってハッピー・エンディング」なんて物は、最低最悪の糞だ。少なくとも、死者復活は、善或は正義の側に居る者がしていい事ではない。それとも、
「フィリップは、ビギンズナイトより前に死んでいる。謂わばゾンビだ。今回ゾンビがゾンビとして復活したに過ぎない」
とでも、作り手は主張するのか。
　大体、若菜を救う為に命を捨てたフィリップがその若菜の死でもって生返るってどういう事よ。

　フィリップ以外の園咲家の面々を善い人の様に描かれていたのに唖然としウンザリした。霧彦もそうだったけど、悪党を最期で唐突に善い人にして何のメリットがあるのか。善い人でないとキャラの魅力が発揮されないとスタッフは勘違いしてるんじゃないのか。

　２ちゃんねる『W』アンチスレでの書込よると若菜が登場した場面は2011年でなく、その1年前なんだとか。大変判り難い。若菜の能力は、時間を遡る事もできるのかと思ってしまった。てか、左をあんな風に描くのなら前回第48話から1年後という設定にしない方が好かったと思う。

　左は、フィリップ消失から1年経っているのに今でもフィリップが居るかの様な振舞をしてしまう。こいつは、本気で馬鹿なのか。幾等何でもフィリップに依存し過ぎだろう。
　多分、ビギンズナイトが無かったなら、鳴海壮吉にベッタリくっ付いてお守をしてもらっていたんだろう。こんなに自立心が欠如したヒーローなんて私は初めて見た。
　そんな左でも、作中ではその言動が全部肯定される。あのカッコ付けだけは一丁前な所も含めて。見ていてゲンナリした。

　その他にも照井竜とかエナジー・ドーパントとかEXEとか色々文句があるけど、限が無いから止める。好かった点を強いて挙げれば仮面ライダージョーカーがそれなりにカッコ好かった事だろうか。キックの際余り脚が上っていなかった様な気がしたけど。

　次回から『仮面ライダーオーズ／OOO』だ。主人公火野映司が、どこぞの特撮ヒーロードラマの主人公の様にカッコ付けだけは一丁前で他人に依存するばかりの、ヒーローとは思えない様なキャラでない事を祈る。


話題:仮面ライダーW

　つまんなかった。この手の人情物は、見ていて恥しい。小説や漫画ならまだしも映像だと受け手の自由さが無い分辛い。

　ハイドの言う「ごせいのちから（護星の力、ゴセイの力）」って何？


話題:天装戦隊ゴセイジャー

　前回財団Ｘの施設にあっさり侵入できたのはまだ良いとして、今回左独りで若菜を救出できたのは幾ら何でも都合が良過ぎる。
　続くユートピア・ドーパント対Ｗの闘いで、前回あんなに強くてスマートな闘い振りを見せたユートピア・ドーパントは、すっかり弱くなって自分の能力を全然発揮していなかった。話の都合で理由もなく弱くなり、能力も使えなくなったのだろう。

　生身で「さあ。お前の罪を数えろ」と言う場面は、「戦隊」の生身名乗に相当するんだろうけど、全然印象に残らなかった。視聴終了後２ちゃんねるでこの事に言及している書込を見る迄すっかり忘れていた。
　この決め台詞は、単なるカッコ付けの決め台詞の為の決め台詞で、大抵ドラマの流れに全然馴染んでなかった。護星天使の「悪しき魂に天罰を下す」程ではないにしろ、酷いものだった。

　冴子は死んで（爆散したり光の粒になったりせずに）普通に死体が残った。設定が設定だからこうなるんだろうな。

　所で、「ネバー」って何。『仮面ライダーオーズ』に出て来るの？　

　次回最終回は、今回から１年後。後日談パターンか。そんなのをやる位ならラスボスとの闘いをもっと丁寧に描いてほしいなあ。ま、今更良いけど。


話題:仮面ライダーW


【追記】
　「ネバー（NEVER）」は劇場版に登場したらしい。

　人魚のジョ言の能力は、ホントに嫌だ。周りの知人の会話が自分のコンプレックスを抉る悪口に聞こえるのだ。私だったら引籠って涙に暮れそうだ。

　所で、アグリへの悪口が人魚のジョ言の能力のせいだとアグリ達はどうやって知ったのだろうか。何か見落したかなあ。

　ハイドが冷静でエリが明るいのはいいとして、モネは言う程集中力があるかあ？　アラタの不思議な魅力って何よ。『魔法戦隊マジレンジャー』の冥府神スレイプニルが頼りになるのと似た様なものか。

　今回、人魚のジョ言の能力に苦しむアグリの姿を見ていて身につまされたけど、横手美智子脚本にも拘らず普通に見ていられた。今後も横手美智子脚本がこの程度に水準位は保持してくれる事を祈る。期待はしないが。

　次回、今迄陸に登場してこなかった天知博士がメインになる様だ。どんな話になるのやら。

　【追記】
　アグリが翼で敵の攻撃をガードし乍変身する場面がカッコ好かった。


話題:天装戦隊ゴセイジャー

――今度変身するとフィリップは死んでしまう。その事を知った左はフィリップに変身する様懇願されてもＷに変身する事ができない。そのせいで照井竜は重傷を負い左も窮地に陥る。

　こういう描写で、作り手は、左のハーフボイルドな優しさとやら表現したいのだろうけど、全く失敗していた。左は決断力のない甘ちゃんにしか見えなかった。

　左がシュラウドにフィリップの死を回避する方法を尋ねる場面で
「フィリップは鳴海壮吉から守る様託されている（から私はフィリップを守らねなばならない）」
という意味の事を左は言っている。作り手は左のフィリップへの深い思いをレトリカルに描写したいのだろうけど、字面の通りの意味で言っている様に聞こえた。鳴海壮吉の命令がなければフィリップを茲迄気にかけないだろうなと一寸思った。

　ユートピア・ドーパントが豪く強くてカッコ好かった。こんな敵をどうやって倒すんだろ。


話題:仮面ライダーW

　ハイドは、今迄親爺ギャグに接する機会がなかったのだろうか。天知博士が言いそうだけど。

　ボケ・ゴセイブルー＆ツッコミ・ゴセイナイトの漫才が一寸可笑しかった。


話題:天装戦隊ゴセイジャー

製作年：2010年
製作国：米
監督：Ｍ・ナイト・シャマラン
上映時間：103分
原題：THE LAST AIRBENDER
配給：パラマウント

　つまんなかった。話の展開が雑過ぎ。キャラに感情移入ができない。負の感情で行動している火の国のキャラ、つまり敵側のキャラに他のキャラよりは多少感情移入できた程度。
　『レディ・イン・ザ・ウォーター』といい、Ｍ・ナイト・シャマランは、「精霊が人を守護する」といった話に向いてないんじゃないの？

　映像はそれなりにカッコ好かったけど、主人公の額の矢印が光るのはダサかった。

　本作は三部作の第1作目らしいけど、次回作もこんなレベルなら見なくてもいいや。


話題:最近観た映画

脚本下山健人。特に面白いという訳ではなかったけど、至ってまともな内容だった。登場人物の言動が尋常であると言うだけでこんなに視聴し易くなる。どうしてこういう事が“メインライタ”たる横手美智子にできないのか。と言っても下山健人のepic20「フォーリンラブ・ゴセイジャー」はあんまり面白くなかったけれども。

前回、武レドランは、ヘッダーを利用しようとしたとか。という事は彼も護星界関係者なのか。堕天使でラスボスなのかな。

巨大ビービに一寸笑った。

いとうまい子を久し振りに見た。

話題:天装戦隊ゴセイジャー