PFCの単文に後でいじくって載せようとしてるもの
エリースとグラッドの話になる予定

基本は「」→教主国語、『』→コスティ語

「…お隣宜しいでしょうか?」
ふと、流暢な異国語を響かせた少女の声がした
白亜の街並みと、蒼い空と海、そして閉鎖された港が一望出来るが、荒れ果て村人すら寄り付かないこの教会に人がくるなど珍しい物だ
『ああ、どうぞ』
『申し訳ありませんが、教主国、言葉は話せます?私、この言葉解らないです』
「話せるよ。どうぞ?」
少女は聞いたことの無い教主国語訛りで小さくありがとうと言った
緑に黒のチェックの帽子に長いブロンドの髪を三つ編みにした少女。格好から考えて、中流庶民か貴族の旅行者か
に、してもこの少女――――
「お嬢さんはここに観光へ?」
「え、いいえ。知り合いにとある人物を紹介されたのだけど…」
少女はそこで言葉を濁す
目を伏せる姿も至って自然。うん。可愛らしい。しかし、その可愛らしさが彼女の纏うオーラとは波動とは全く違う物で気味が悪い
それだけじゃない。臭くて堪らない。見た目には解らないだろうが、その臭いははっきりと存在を主張している
血の、臭いだ。
しかも尋常じゃ無い量の。自分自身、趣味も合ってか血なまぐさい出来事によく遭遇するが、その比では無い
覇王の様なそのオーラと身に纏う血の香り、そしてあどけない少女の顔
少女は、いや少女では名いかもしれない。女は嫌な想像をするこちらをよそに、にこり。と笑う
違和感の無い、しかし違和感だらけの奇妙な笑顔で


取り敢えずここまで