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澤村

シャッターを切った先に見知った影を見つけた。手を振れば振り返してくれてしかも近寄ってきた。吃驚していれば澤村は珍しいなと声をかけてくる。「運動部がテーマか?」「そんなわけないでしょ、たまたまこっちが近道だっただけよ」「俺に会いに来たとか?」「言ってなさい」気むずかしいなぁと大地は笑う。付き合って三日目はなかなか順調かつ自然に会うことが出来たのだ、神様に感謝しなくてはならないだろう。「じ、じゃあ、私はこっちだから」「部活終わるまで待ってなくていいからな、暗くなる前に先に帰れよ」「残念な話ね、今日はお天気だから夕暮れ時の校舎を撮りたいのよ」「じゃあ、一緒に帰るか」「そうね、連絡するわ」「ああ」

自然に会えるのは写真部か新聞部か運動部ですかね

リエーフ

「リエーフくん、おいてけぼり?」
「あっ!先輩!写真ですか!」「そ、今日は外に出ようと思ってさ。いま鉄ちゃん達が走って行ったからさ、バレー部頑張ってるなぁって見てたところ」「また写真見せてください!」「いいよ、じゃあ早く追い付きなさいな」「はいっ」先輩が俺の後ろ姿を撮ってたと知るのはまだ先の話。

15巻DVD見て。リエーフくん可愛い

澤村

「大地さんっ!」田中とぶつかった大地さんに私は叫ぶ。こちらに気付いて大丈夫だと言うように手を振った。でもいてもたっても居られなかった。「こんちゃん、行ってあげた方が」「姐さんっ」「私が見てっから、な?こんちゃん」頷いて私は大地さんのもとへ向かう。大地さんは私を見て目を丸くした。「紺野、なんで」「だっ、いちさっ」「なっ泣くなよ、大丈夫だから」「大丈夫なんですか?口元に血が」「大丈夫だよ、いてて」「っ、は、早く病院にっ」「心配性だなぁ」「だってぇ、凄い勢いで田中とぶつかったじゃないですか」「ははっ見ていたのか」「見てますよ、大地さんだもん」

二年生紺野氏、大地さんの彼女予定。

リエーフ

今日も部活でグッタリなリエーフくんにお疲れ様を言うのが最近の楽しみで堪らない。必ず笑顔で反応してくれるから可愛らしくて堪らなかったのに、ここ数回はおねだりをしてくるようになった。可愛くない。「リエーフくん、手を繋ぐだけではいけませんか」「正直、物足りなさを感じます」「正直者は痛い目を見ないと分かりませんか」「先輩、優しくして」

音駒ヒロインは年下の彼に優しくない

リエーフ

可愛い後輩は巨人兵並の伸長を誇る、頼もしく見えるけど中身はおバカさんだった。「先輩、俺のこと好きですか?」「好きじゃなかったら付き合ってないよね」「じゃあ!手を繋いでも怒らない筈ですよね!」「時と場所を考えなさい!」「今は帰宅中ですもん」もんとか言っても可愛く、いや可愛いなんて思ってしまうなんて私も大概にしなくちゃならないなと思いながらも差し出された手に触れるのが恥ずかしくてなかなか出来ないでいれば強引に手を捕まれる。こういうところは可愛くない。「先輩は三年生で、一緒にいられる時間が少ないから、少しでもこうしていたいのに」「私より女子力高いなあ」「先輩がクール過ぎるんです」「私も来年は大学生かぁ、リエーフくん浮気したらシバくからね」「先輩こそ!大学でサークル浮気禁止ですからね」「なに?サークル浮気って?」「飲み会後のうっかりとか!心配すぎる」「しないよ、大学入ったらケータイの待ち受けリエーフくんにしてあげる」「俺は既に先輩です!」嬉しいやら恥ずかしいやらな報告をありがとう、今すぐ変えてください。
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