沖雅也さんが亡くなられて、今日で三十七回忌になる。もうこんなになるんだね。もう三十七回忌ぐらいになると魂は高みに昇り、神様のお傍までいけるというから沖様の魂は安らかに満ちているだろう。

 この間書いたとおり、久しぶりに沖様が夢に出てくれて嬉しかったんだけど、ほとんどお話できないままで残念だった。きっとたくさんのファンのところに行くのが忙しいのだろう。
 この間、久しぶりに映画『古都』を観た。やり手の呉服屋卸問屋の長男役のお姿は短い出演シーンにも関わらず印象を残す。短いながらも余裕があるお芝居で本当に素敵。奇しくも最後の映画出演作品は亡くなる三年前の1980年。病気をされなかったらもっと映画にも出てたでしょうね。沖様の主演作をもっと観たかったなあ。
 今夜は主演作映画『高校生無頼控』を観て寝よう。そういえば、この『高校生無頼控』の原作者である漫画家の小池一夫氏も亡くなられた。

 時代の移り変わりは早く、沖雅也さんが生きた時代は無慈悲に遠ざかっていく。平成時代を知らず令和にも居ない沖雅也さん、安らかに…。