先日、亡き母が仲が良かった近所のおばあちゃんが亡くなった。あと少しで百歳になるところだった。私の同級生のお孫さんがいた。母が生きていた頃は時々ひと山越えて歩いてわが家にお茶飲みに来て、母とゆっくり話していく。母は足の痛みがあったので私が車で送り迎えして遊びに行っていた。
戦後、開拓団に入った中でいちばん若かった両親に親切にしてくれたお宅の一人だった。そのおばあちゃんはいつも猫や犬と喋りながらわが家に来て、帰り道は墓地に寄り、昔の懐かしい仲間のお墓で一人一人話しかけたり、お地蔵さんの着物や帽子を綺麗なのに交換して帰っていくのだった。
昔、わが家にドン君という猫がいて、息子のマルコが生まれてから帰ってこない日がよくあった。ある日、回覧板をそのおばあちゃんちに持っていくとドン君がおばあちゃんに抱っこされていた。あら、うちのドンじゃない!って私が言うと「あら、山下さんちの猫だったの?」とおばあちゃん。以後「ドンさんはうちにいるよ!」と知らせてくれたのだった(笑)。
そのおばあちゃん実は、名前がいくつもあった。「フヨ」さんと呼ばれたり、「マス」さんと呼ばれたり、「ヨシ」さんと呼ばれたりした。わが家や近所の人たちの間では「ヨシちゃ」と呼ばれてたので名前は「ヨシ」さんだと長年思っていたのだが、今回の訃報で新聞のお悔やみ欄には「フヨ」さんと掲載されてあり、本名はフヨさんなのだとわかった。でもいつだったか病院で会ったときは「マスさん」って呼ばれてたんだよな(笑)。どういうことなのかさっぱりわからないまま、天寿を全うされた。
いつも可愛らしい喋り方で、ちょっと嘘つきで(笑)、犬猫とおしゃべりするのが大好きで寝る時も犬猫を抱いて寝ていた。母が亡くなってからは滅多に会わなかったけど、可愛らしい姿が思い出される。これからは母と再会して積もる話でいっぱいで昔みたいにしょっちゅう会っていそうだ。私もそのうち会えるかな?
ご冥福をお祈りします
たくさんの拍手ありがとうございました!
なかなか体調が安定しない中、転んでしまい困ったものです。ロキソニンテープを貼ったのがかぶれちゃって痒い痒い。
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