作 高里椎奈
角川文庫


ようやく現時点の最新刊に追いつきました…!!
調べたら次の6巻は12月発売らしく、ギリギリで追いついたよ…!!

さて今回の5巻は珍しくも、従者兼使用人頭の雪倉峻がメインの話から始まります。
前回の雪倉(母)の回想の話もいつもとは異なる視点で面白かったのですが、今回の峻は、普段の花穎の前とは違う年相応の軽い感じが見られて面白かったです。でも、ちょっと落ち着いて…。

今回の中盤では衣更月が執事仲間と会うSSらしきものが挟まれており、花穎サイドからでは見られない衣更月の思考等が見れて面白かったです。衣更月サイドの話は楽しいので個人的にもっと増えて欲しいです。

最後の章では花穎がお父さんの真一郎と衣更月と、ある方の別荘地で滞在するお話。
名だたる家の中での事情だとか世間体だとか。そのことについて花穎はそれを失った時の自分について少し考えています。
烏丸家は真一郎さんの代からとても平和だけど、今回の別荘地での話は良い家柄ではよくある話なんかなーと思ったり。家の、当主や、また誰かの判断で人の人生を大きく変えることが可能なのは、力を持った家ならではだなあ…と。
あと真一郎さんが思った以上にお父さんしてました。大変素敵です真一郎さん…。
ラストの展開では、そういうことかー!と振り返って読んでみたり。
以前にも増してラストの展開に感嘆の溜息をついて読み終わってます…。
次の巻も楽しみです!!