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ふたりの距離の概算

作 米澤穂信
角川文庫


氷菓シリーズの5冊目になります。
今回は2年生になった古典部に後輩が出来るかもと思いきや、謎のトラブルで入部しなくなってしまった内容を、奉太郎がマラソンしながら過去を思い出して考えていく話となっています。

よくもまあ20kmも走るなあ…というのと、その間に考えまとまるなあ…っていうので感嘆の声です。
あと千反田さんが!純粋すぎて!何この高校2年生可愛いな!!

走った距離やタイミングを使っての時間経過がとても面白かったです。
個人的には後輩さんが割と好きなのですが、次作で出番あるのかしら…。
お姉さんはいったい何者なのか…。
人物の方にばかり興味が尽きません(笑)
一番はやはり奉太郎自身ですが。奉太郎はどうなんだ何か進展とかあるのかとわくわくしながら、次巻の発売を待つことにします。

遠まわりする雛

作 米澤穂信
角川文庫


氷菓シリーズの4冊目になります。
今回は短編集です。
これまでの前作を見て、割とゆったりめな時間経過だったので、これからもそうなのかなと思っていたら、今回はさくさくと時間が流れてましたね。文化祭は秋口だったところを、年越し、2月にイベント、春休みまでそれぞれの短編で時間が流れてました。

福部と伊原さんの間とか、奉太郎の変化とかが、過去の中学の頃と比べて変化していて面白かったです。爽やかな感じで読み切れました。

次がもう2年生ということで、新入部員のことでひと悶着ありそうで楽しみです。

脳男

生田斗真を目的に単身で見て参りました。

実は正直言いますと。PG12という指定を軽く見ていました。
ダイハード等のアクション映画での格闘シーンは割と平気な方なんです。
このRG12というのは小学生にはちょっと…という内容だと勝手に解釈してため、脳男の冒頭で入るのが残虐シーンだったので、しょっぱなからいい年してひぃぃぃぃ!!!と思い、目をそらし、早くも見に来たことを後悔してました(笑)二次のPG12は平気なんだけどなぁ…。

それでも見に行ってよかったと思いました。
見に行く前は生田さんの演じるキャラが狂気的な感じなのかな、と思っていたのですが、実際は猟奇的な愉快犯の方がずっと狂気な感じでした。
松雪さんのお医者さんとの掛け合いが一番安心して見られました。いや、やり取り自体は異質な感じなんですが、アクション的には安心といいますか。
何か記憶する時とか思考する際にちょっと首かしげる仕草が、おおっ!ってなりながら見てました。可愛い。
噂には聞いてましたが、本当に瞬きしないし、終始感情がないただの器みたいな演技で、鍛えられたしなやかな体もすごいなーと思ってみてました。これだけでもう十分見に来た甲斐があったってもんです。
ただ、あの、人が亡くなるのが本当にあっさりといいますか…。
期待してしまうんですよね。助かるんじゃないの、なんとかなるんじゃないのって。そんなちょっとした展開希望でさえも、あっさりと打ち破られて、ああ…って悲観に暮れる間もない展開で。
その辺りは辛かったな…。

展開するにつれて生田さん演じる鈴木一郎の正体がわかってきて、本名はたけきみ。祖父の教育され、そして最後の命令に従うままに犯罪者を殺害していく過去がなんとも…。
トレーナーである伊能さんと一緒に山岳してる場面とか嬉しかったし、リスを両手に乗せて眺めているシーンとか本当可愛かったんだけど、祖父が…。

移動中に襲撃に遭い、犯人を追跡する為に姿を消したたけきみが、愉快犯を仕留める為に病院にやってくるんですが、この廃建物を利用したと聞く病院の爆発のシーンがすごいです。どれだけ火薬使ったの…。
あとたけきみさんの服のセンス気になる…。だぼだぼ?ゆったりめ?のジャケット着てたんですが、たけきみさんはどんな感じで服を購入したんだ…。なんにせよラストとこの病院の時ではセンスが違うので多分あれか、衣服店の店員のセンスか。病院のやつはきっとその辺りの商店街とかで、ラストのは駅前のこじゃれた店なんですね。わかります。

拘束された先生にモーションかける愉快犯さん…百合だとわかってましたが、もう片方の方が積極的なもんだと思ってました…。くそう、先生の肌に傷をつけるとかまじけしからん。
ところで、江口さん演じる刑事さんと愉快犯との電話のやりとりで、「おい、先生においたしてないだろうな」が妙にツボでした。おいた、してましたね。

車で何度も何度も轢くシーンは辛かった…。その前に新米さんのもほんと辛くて、もうやめてって先生と同じ気持ちで見てました。サイドブレーキに関してはもっとはよひけ、と思わないでもなかったです。
江口さんに銃については、果たしてあの角度から可能なのかと内心思ったし、回数多いなって数えていたので、たけきみさんへの銃はちょっと予測ついてました。

だけど、あの雨のシーン。更生したと思った少年の件は予測出来てなかったし、最後になんて救われない展開なんだ、と思いました。先生のこれまでの苦悩と、苦労が、全否定されていながら、うつ病だった母が、少年が殺害されたことにより、治療に前向きになるのもなんともいえない。あとなんでアドレスと番号知ってんだ(笑)

一番最後の電話のシーンはもうね、萌えの塊でしたね!!!
少年殺害によりこれまでのなにもかもが否定され、詰問する先生にたけきみさんの一言が。
「先生の誤りを見過ごすことは出来ませんでした。(中略)先生は僕の為に泣いてくれました。今までそんな人はいませんでした。…感謝しています」
って言ってちょっと微笑んで、電話切るとこがもおおおおおお!!!!
感情あるし感謝とかもうなんていうかきっと先生のこと好きだろ?!!!と思ってたんですが、その後すっと感情がなくなる演技で、あああああ!!!ってなったラストでした。

最後の萌えをほんと、ありがとうといいたい…。
いい映画でした…。感情ってなんだろうっていうあの展開というか。

ただね、やっぱりPG12は低いと思います!上げて!と心底思いました。
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