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社会人大学人見知り学部卒業見込

作 若林正恭
メディアファクトリー


オードリー若林さんの初エッセイになります。
いつもハードカバー系は図書館で借りるのですがこれは購入しました。成り行きで、うん…成り行きです。
エッセイは昔、さくらももこ先生の本をよく読んでましたが最近はご無沙汰で、随分と久しぶりにエッセイを読みました。
一時期すごい頻度でテレビに出ていた若林さんです。
若林さんの、あのなんというかぎこちない感じが素っぽくて地味に好きだったのですが、このエッセイを読んで当時の行動のぎこちなさを知りました。色々と考えた末のぎこちなさだったみたいです。
それと時折成程なって思うところもありました。『ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ』っていうのが特に。思考を止めるには何かの作業に没頭してしまえばいいんですね…。
エッセイを通じて思考、とまで言い切っていいのかは不確かですが、その考えの一片を知ることが出来て面白かったです。


身代わり伯爵の結婚行進曲-T 麗しの乙女の花園-

作 清家未森
角川ビーンズ文庫


前のシリーズではリゼラントの国宝を発見したことにより、ミレーユの母国であるリゼラントに招待されたミレーユとリヒャルト。母国の女王に会うことにがちがちに緊張したミレーユでしたが…。

今回からとうとう最終章開幕ということで、何やらもの寂しい感じもします。
作中でリヒャルトも言ってましたが、アルテマリスの王宮でミレーユの護衛としてついて回っていた時がすごく懐かしいです。
ミレーユが勇ましく動き、それをフォローするというのが個人的に好きなので…。
今はロジオンがほぼ護衛としていますしね。副長も表情全然あれですがさり気無く優しいので、ミレーユは本当に恵まれているなあと思いました。
あとリヒャルトは押せ押せではなく、慎重に心がけているけどたまに地が出てしまって落ち込むくらいが面白くてちょうどいいと思いました(作文)

書き下ろし短編の二つは、アルテマリスを出る前と出た後のお話。
一つの出る前の話にはもう次にいつ会えるかわからない、身代わり伯爵時代の懐かしい面々とミレーユが会う話であり、リヒャルトがジークにからかわれるのが最後かもなーとしみじみしながら読んでました。
もう一つは二人が出た後、アルテマリスに残ったセシリア様とフレッドの話。
互いに大切な兄妹と離れ離れになって悲しみを慰める内容なんですけれど、フレッドさんは今後どうするんですかね…セシリア様との進展とかあるんでしょうか。あの二人もこう…さりげない優しさとかが好きなので進展があるとしたら別冊で描いてほしいものです。

かぐや姫の物語

ジブリの新作を見て参りました。
高畑勲監督の映画を映画館で見るのは平成ぽんぽこ以来になります(とは言っても当時地元に映画館がなかったので文芸会館だったのですが)

正直ね、竹取物語って学生時代に授業でもやっていた内容だし、まあジブリだから見てみようかなってぐらいだったんですよ。
でも実際に見てみて、その画の日本らしい美といいますかタッチの筆のかすれている感じとかが、すごく惹きつけられました。
あとは捨丸兄ちゃんとのラブロマンスが始まるんだと思った…。翁のせいでそのフラグは断たれましたが。
都に住むことになって年が近い侍女が姫につくんですけど、もうその侍女さんが地味にいい子なんですがユズヒコにしか見えなくて…、後で出てくる帝を見た瞬間に学園ハンサムとしか見えなくなりました。これが私への罰か…(何言う)
内容知ってるしーと軽い気持ちで見始めてましたが、なんだかんだで泣きましたね…!捨丸にいちゃんが一貫して『たけのこ』呼びだったのもそうですし、侍女さんがラストの場面で子供を連れて歌う場面が本当に…思わず泣きました。
結論から言うと、散々宣伝に使われた『罪と罰』は作中ではわかりませんでした(ネタバレ的なサイトで拝見するに、月に居ながら地球を憧れたことが『罪』であり、憧れの地球で過ごし月へ助けを求めたことにより記憶が戻って月へ帰らねばならなくなったことが『罰』だそうです)
決してハッピーエンドではありませんでしたが、そこは物語通りということで。
個人的にはあれだけ『罪と罰』について宣伝したのならそれについて欲しかったというのはありますが、良かったと思います。
流石高畑監督だと思いました。


やなりいなり

作 畠中恵
新潮社


しゃばけシリーズの第10弾になります。
今回は巻末にもありますがお料理とセットになっております。話の最初に料理のレシピから始まり、その料理が作中に登場します。巻末では料理人さんと畠中さんの対談があり、料理の写真もあって大変貴重です。作中の若旦那はこういう物を食べているのね…と、とてもわかりやすいです。

今回も様々なお話がこの『やなりいなり』に収録されているのですが、その中でも個人的には『こいしくて』が好きです。
橋の守神である橋姫の話。この話には本当に色々な神様が出てきます。神様にも神様の、どこか人間らしい感情もあって、時にはそれによって神らしからぬ行動を移すのが、しゃばけらしいなぁと思いました。

作品が進むにつれて若旦那の周辺にも変化はあり、そこには多少なりとも若旦那の心にも影響をもたらします。いつも病弱な若旦那の今後の進展にも期待です。



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