作 清家未森
角川ビーンズ文庫


身代わり伯爵の新刊が出る度に、いつ終わってしまうのかと気が気じゃありません。
今回は最終章の第二弾ということで、前回に続いてリゼランドに滞在中のミレーユ達です。
折角捕まえたグレンが逃げてしまったところから始まります。

シリーズも終盤ということがひしひしと伝わってきていて、もうここまでいくとリヒャルトはきっとミレーユを大事に大事にするんだぞ!!という親の心境にも近いですね…。若干リア充ば…いやなんでもないです。
人物紹介にイラストがあったにも関わらず本文に登場しなかったアルテマリスの面々は最終回までにはもっと出てくるといいなぁ…と思いますが、シアランに戻ったら難しいのでしょうね。今回ちょっとばかりフレッドの登場を期待していましたが残念ながら。
イゼルスも出てきましたが、イゼルスはミレーユとのやり取りが一番好きなので、ロジオンもそうなんですけどね、ちょっと物足りない感があります。
さてフィデリオが予想もしない展開となっております。ミシェルを疑っていたりした時は、兄気質な感じでしっかりしたイメージだったフィデリオは儚い感じとなり、次回ではどんな動きを見せるのか。
多分公都で大きな事件が起き、そこで決着をつけた上での結婚式でシリーズ終わってしまうのかな…と予想つけつつ、最後まで見守っていきたいと思っています。