作 阪口和久
朝日新聞出版


本屋で偶然、映画版の忍たまを観た後にみかけたのでなんぞ?ってことで購入してみたのですが…。
これはいい土井きりでした!!!!!
公式さんありがとう!!!

最初は土井先生とタソガレドキの忍びである尊奈門さんとの戦闘から始まります。余裕のある土井先生マジイケメンでありがとうございます!!ちょっとどいそんとか気の迷いに走りそうでしたアブナカッタヨ…。
普段は教科担当故にあまり目立った活躍はないのですが、土井先生ってばちゃんとプロなんだなって感じました。
尊奈門との決闘の末に行方不明になる土井先生。事態を知った山田先生と6年生、タソガレドキの忍びで捜索を続ける間、事情を知らされていないは組の良い子たちは雑渡さんの授業を受けることに。時折殺気が放たれる授業はさぞかし疲れたことでしょう。
そんな中、ただ一人土井先生が行方不明だと耳にしたきりちゃんのいじらしいこと。不安でもう会えないかもしれないと、乱太郎にもしんべヱにも伝えられずに一人布団の中で泣いているきり丸の描写が、きりちゃんのこれまでの生き方と性格を表しているのかなって思いました。
捜索に諦めかけた同級生に叱咤する長次とか、ちゃんと6年生にも慕われてるんだなって再確認です。
あと個人的に、長次がもそもそ喋ることになった訳とか、雑渡さんが正座出来ないとか(にも関わらずちゃんとした場の為に正座してましたね)が再確認、又は新たな事実として知ることが出来ました。
最後は胃痛で戻るという、土井先生らしいものでしたが(笑)
きりちゃんの呟きだとかが胸に刺さって、読みながら泣いてしまいました…。

土井先生の実力の一部だとか、きりちゃんの心境だとか結構シリアスな展開でいつもとはちょっと違った忍たまの世界を楽しめました。
本当にありがとうございました!!!