お正月にPEACH JOHNの福袋を買ったのだが、下着やパジャマが入ってると期待していたのに届いた巨大な箱にはリュックサックと私が履けそうもないハイヒールなど靴四足。リュックサックは姪にあげ、四足の靴は姉にリサイクルショップに持って行ってもらったら福袋代金の三分の二が戻ってきた(笑)。思わぬ臨時収入に嬉しかった。PEACH JOHNの福袋を買った人のレビューはやはりアテが外れた感が漂っていた。誰だってそう思うよね。ネットで福袋は買うものじゃないらしいが、なんか珍しく買いたくなったんだよね。

 わが家では歴史好きなのは私しかいない。地元に新選組に関する物が残っていたのがきっかけで幕末が好きになり、テレビの幕末特集はだいたい網羅している。幕末の地元に白河藩、会津藩と新選組が駆け回り薩摩藩と激戦を繰り広げただけに、夜の小峰城は落ち武者だらけなので私は近寄れないんだ(そんな話はいいって?)。
 幕末の史跡や資料はたくさん残っていて、中でも坂本龍馬の手紙なんかはしょっちゅう発見されて面白いね。幕末の志士ですごい人はたくさんいるが、私は福井藩の三岡八郎こと由利公正がとても気になる。彼は藩を立て直した財政家として有名だが、何と言っても船中八策を足掛かりにして五箇条の御誓文を書き上げたことは有名である。
 彼はひょんなことから坂本龍馬に出会い意気投合、絶大な信頼を持たれ「三八」と呼ばれ大親友になった。以後、何かにつけ龍馬は「三八」がいかにいいヤツで有能なヤツだといろいろな人たちに手紙で熱く語っている。先日も発見された手紙にも三岡八郎のことが書かれていた。福井藩に三岡八郎は有能で使えるヤツですと褒め称えている。彼は本当にデキる男だったらしく切迫していた福井藩の財政を立て直したほか龍馬の推薦通り、彼は新政府の財政政策に携わった。しかも子爵の称号までついた人である。
 私は龍馬が親友だと認めた三岡八郎のことがずっと気になっていて、大河ドラマ『龍馬伝』辺りからずっと気になる存在なのである。龍馬がそれほど信頼しているなら、きっと面白い人物に違いない。
 二人の友情を感じさせる出来事の一つに、謹慎中の三八にどうしても会いたくなった龍馬は、藩士に無理矢理頼み込んで会わせてもらい「三岡、会いに来たぜよ!」と笑顔で現れたとか、面白いエピソードがたくさんあるようだ。病気じゃなかったら福井や長崎へ行って取材したり、研究したいくらいだ。何よりも彼のこのお笑い芸人のような風貌がいいじゃないの(笑)。龍馬と夜な夜なおふざけして盛り上がったに違いない。三八の大河ドラマをやってほしい(それはたぶんこの先もない)。


 阪神淡路大震災から二十二年だという。つい最近にも思えるけどね。あの日はテレビから離れられなかった。東京で私の朗読会が開かれるはずだったが、震災で混乱しているため角川書店が中止にした。私は早く起きて支度をしていたが、中止の連絡が来たので父と夜中までずっとテレビで神戸の焼き出される街の人々を見ながら無事を祈った。あんな映像はそれまで観たことなかったな。寒空の下、毛布にくるまり暖をとる人々の姿がいつも阪神淡路大震災を思うとき思い出され、どんなにつらかったことだろうと涙が出そうになる。
 あの時、ボランティアに行ってた人たちが東日本大震災で大活躍した。まさか私も震災にあうとは思いもしなかった。あの被災者たちが復興されたのだから、東北も必ず復興させると思いを新たに誓った。








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